痔ろうの手術で2回の入院。7年間放置したため悪化し、大変な治療に…。

私が痔瘻だと認識したのは７年前の事でした。
当初は肛門の周辺に何か膨らみがあるな〜位で特段痛みも無く、気にもしていませんでした。
仕事柄よくフォークリフトやトラックを運転していたのですが、ある日下着にヌルッとした気持ちの悪い感覚がありトイレに行って見てみると黄色い膿の様な物が付着していました。
その時も痛みも特に無く、出来物か何かが潰れたのだろうと軽く考えトイレットペーパーで拭き仕事に戻りました。

それから暫くは何事も無く日常生活を続けていたある日。
フォークリフトで段差を越えた瞬間、肛門付近に痛みと共にまたあの気持ち悪い感覚があり急いでトイレで見てみると前回は黄色い膿の様な物だけだったのにその時は少し血も混ざっていました。

直ぐに病院に行けば良かったのですが仕事の忙しさや育児、遊びたい欲求、そして何よりも恥ずかしいという思いでなかなか病院に行く事が出来ませんでした。
そうこうしているうちに数週間、数ヶ月が過ぎ肛門付近に出来る腫瘍の大きさも大きくなり頻度も短くなって来ました。

ただその頃には私自身少し慣れてしまっていて、膨れるだけ膨れたら勝手に割れて治る、楽になるから大丈夫だと思い病院に行くには至りませんでした。
今思えばその時に病院に行っていればと後悔しています。

その後はそんな事を繰り返し数年が過ぎたある日、激痛と高熱に襲われ急遽近くの肛門科へ受診。
見事に肛門周辺膿瘍からの痔瘻と診断されました。
その時は簡易切開をして膿を排出する穴を開け、そこにガーゼを通してガーゼから膿を外に排出させるという事になり、点滴と飲み薬を処方してもらい帰宅。
切開して膿を排出したら激痛も高熱も収まり、帰宅する頃には切開した所が痛む程度でした。
不思議な事にそれからというもの痔瘻が楽になったと感じ、仕事の忙しさも相まってちゃんとした手術には行きませんでした。

つまり私は発症→放置→発症→自己処理→発症→放置→簡易処置→放置を繰り返していた訳です。
それでは治る所か悪化するのは当たり前で、その更に３年後遂には歩くのも困難な程の激痛と数日置きの高熱が出る様になっていました。

そこでようやく私は痔瘻の根治手術をする事を決めました。
地元からかなり離れた肛門科専門医へ受診、手術となりました。
これでめでたしめでたしとなれば良かったのですが…

私の７年間放置していた痔瘻は１回での手術では完治せず、その後1年間も治療が続きました。
勿論その間食事には気をつけお酒も飲まず、常に清潔を心がけてはいましたが良くなる事は無く、悪化して行くばかりでした。
今思えば仕事に復帰するのが早過ぎたのかもしれません。

７年間放置していた痔瘻をいくら手術したとはいえ完治せず1年間続いた治療の過程や職場、旅行、家庭での負担は大きかったです。
何せ1年間毎日毎日患部に当てていたガーゼを交換して消毒、それに加え朝昼晩の薬の塗布と飲み薬。
痛みや無理をした時の出血や長時間座ってる事の辛さは本当に大変でした。

１回目の手術では10日の入院でしたが２回目の手術では4日と半分以下で済み、術後も驚くほど痛みもなく回復も早かったです。
１回目の教訓を活かし、アロマオイル(ティートゥリー)を使った座浴や携帯式ハンディーウォシュレットを常に持ち歩いたり兎に角薬はちゃんと飲む事を心がけ、退院してから3週間は重いものを持たない様にしました。
痔瘻は肛門周辺膿瘍が貫通した時点で晴れて痔瘻となります。
発見が早くまだ肛門周辺膿瘍の段階でちゃんと治療すれば治ります。
私の様に最強最悪の痔を最悪の事態になるまで放置しない様に皆様もお気をつけ下さい。