高校生で原因不明の内斜視を発症し手術、7年後再発し2度目の手術。
ささき
(30歳代・女性)
高校生の時に右目の内斜視を発症しました。
それまでの状態:
小学校に上がる前から両目とも近視(右目の方が少し強い近視)で、小学校4年生からずっとコンタクトをしています。それ以前はメガネをかけていました。
高校生の時、時々ものが2つに見えるようになりました。「これは乱視かな?」と思い、かかりつけの眼科に行くと、「乱視が少しあるね。乱視用のコンタクトに変えようか。」と言われました。
乱視用のコンタクトに変えてからも、まだ時々ものが2つに見える状態が続きました。体育の授業の球技ではボールが2つに見えるし、黒板の文字も2つに見えるので、板書を写すのも辛く感じていました。
前から友達が歩いて近づいてくる時は、ピントを合わせられませんでした。
(このころから、無意識に左目だけを使ってものを見るようになりました。)
「やっぱりおかしい。」と思い、コンタクト購入時の定期健診の時に、もう一度先生に訴えると、改めて検査をしてくれ、斜視であることが分かりました。
その時は、ただ目の筋肉を動かす体操を教えてくれました。
その後、高校卒業時に車の免許を取りましたが、隣の車線を走っている車が、自分の目の前を走っているように見え、ブレーキを踏んでしまうことがよくありました。
それを機に、地元の大学病院に紹介状を書いてもらい、そちらで検査を始めました。
大人になってから斜視になるのは比較的珍しいみたいでした。
脳の中の異常から斜視が現れている場合があるそうなので、大学病院では、まず脳の検査をしました。
しかし、脳に異常なしで、その他血液検査なども正常でした。結果、原因不明の内斜視という診断でした。
治療としては、矯正用のメガネをかけることもできましたが、斜視の角度が大きかったので手術を勧められました。
手術をすることに決めてからは、2〜3ヶ月かけて定期的に病院に通い、斜視の平均角度を計りました。
平均角度が出ると、いよいよ手術を受けました。
手術は無事に終わり、しばらくは眼帯をつけていましたが、傷跡も順調に治りました。
わずかに内斜視が残っていたものの、斜視の角度はかなり改善され、複視(ものが2つに見えること)も無くなったので、とても満足でした。
それからは順調に生活していたのですが、5年経った頃から、家族に時々「目が寄ってるよ。」と言われるようになりました。
ただ、この時点では複視が出ていなかったので、生活に不便はなく、あまり気にしていませんでした。
しかし、それからさらに1〜2年経って、次第にまた複視がひどくなり、階段を降りるときに転んだり、包丁の手元が分からず手をよく切ったりするようになりました。
車の運転も以前と同じように、横の車線の車が目の前を走っているように見えはじめました。
この時、すでに結婚して、別の県に住んでいたので、以前の病院にはかかれませんでした。
評判の良い近くの眼科にかかると、「斜視ではない。」と言われました。
でも、以前の経験があるので、「これは内斜視だ。」とはっきりわかっていました。
「斜視ではないとしても、安心料として大学病院紹介してもらえませんか?」とお願いして、大学病院にかかると、案の定、斜視でした。
今回も、手術をすすめられました。
しかし、どうも嫁ぎ先の県の大学病院の眼科は不安感が強く(慣れていない感じがした。)、結局以前手術してもらった地元の大学病院に紹介状を書いてもらいました。
実家に帰り、以前の大学病院にかかり、手術まで滞りなく検査を終えました。
高校生の時の手術についてはあまり覚えてなかったのですが、今回の手術についてはまだ鮮明に覚えているので、詳しく書いていきます。
手術室に入り、手術着に着替えると、看護師さんがやってきて、点眼の麻酔をさしてくれました。
次第に見え方もぼんやりしてくるので、看護師さんに手を引かれながら、手術台まで行きました。
手術台に寝転がると、点滴や血圧を測るものをテキパキとつけられました。
目の周りを消毒して、シート?を被せられました。目が閉じないようにする機械?をつけられました。目が乾かないような点眼もさされました。
高校生の時は、目を切った瞬間に目の前が真っ赤になるのが見えたのですが、今回は左目(手術しない方の目)で見える情報に集中していたので、気になりませんでした。
ただ、手術の時のライトがダイレクトに目に入ってくるので、それがとても辛かったです。
高校生の時はそんなことなかったのですが、この時はライトの強さにパニック状態になりました。
冷や汗、震え、動機が止まらず、手術中ずっと「死ぬ。死ぬ。死ぬ。」と思っていました。
一方で、手術の痛みは、麻酔をしているのもあり、ほとんどありませんでした。
時々、筋肉を引っ張るときに鈍痛がしましたが、随時麻酔を足してくれましたので、特に訴えるほどではありませんでした。
手術は順調で、予定していたよりも早く終わりました。
その後、家に帰るまでの間に麻酔が切れ、痛みで七転八倒しました。
目の奥をずっとキリで刺されているような痛みでした。
目を動かすと余計に痛かったので、処方してもらったロキソニンを飲み、とにかく寝ました。
その日一日は痛みがひどく、もらったロキソニンを2度服用しました。
次の日の朝になると、だいぶ痛みは落ち着きました。目を動かすと相変わらず痛かったですが、無心で一点を見つめ落ち着いて座っていられるぐらいになりました。
翌日の検診で、先生には「男の人でも暴れたりするのに、痛みに強いね。」と褒めてもらえました。通常であれば、手術中もかなり痛いのかもしれません。
その後は一晩寝るごとに良くなっていき、一週間もするとゴロゴロ感や不快感もなくなりました。
かすかな目の赤みも1ヶ月ぐらい経つと、完全になくなりました。
筋肉を切れる範囲の最大限切ってくれたのですが、やはり少し内斜視は残りました。今回は複視も残りました。
でも、角度は劇的に改善され、日常生活が非常に快適に過ごせるようになりました。
小さいことですが、キャベツの千切りが自分でもびっくりするぐらい上手になり、嬉しかったです。
先生曰く、「目の筋肉は左右合わせて4本あるから、また再発したとしても、あと2回は手術できるよ。」と言ってもらえましたが、今は手術の時のパニックの記憶が残っているので、次回再発しても手術はしないと思います。
手術や検査諸々合わせた費用は5万円ほどでした。
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