祖母は尿管結石と腎結石を放置して無機能腎に。痛みがなくても危険が。

私の亡き祖母は腎結石と尿管結石を放置し無機能腎になりました。

私も今まで痛みさえ出なければ結石はそれほど心配にはならないと本当に軽く考えていました。3年前左腎臓に８ミリの結石があるが治療対象でないと医者に言われた時も、今は何でもないものなのかなと考えていました。

平成２９年１月にたまたま受けたPET－CTで左腎臓に１０ミリの結石と左の尿管に１２ミリの結石が発見されました。

成人の尿管の太さは狭い所が５ミリで太い所が１０ミリです。ですから大きい１０ミリ以上の結石はあまり動かないので、組織を傷つけないので痛みが無い事が多い分、気が付いた時にはすでに水腎症を引き起こしている危険性があります。

ネットには3～６カ月水腎症を放置すれば、腎機能は低下し、それ以降に結石を除去しても腎機能は元に戻らないと書いてありました。又ヤフー知恵袋には早い人だと1か月で腎臓が萎縮して使い物にならなくなる人もいると書かれていて驚きました。

私も水腎症が中程度になって、時間との戦いになり、ESWLも悠長に月1回で実施し、４，５回で割れればいいというわけにはいかなかったのです。

2月下旬地元の病院でESWLを4500発受けて割れず。簡単に割れるものと思っていたので、驚きました。又あんなに痛いものとは思いもしませんでした。今まで受けたどの手術よりも痛かったです。中程度まで進んだ水腎症の事もあって、本当に焦りました。真剣に勉強しました。

地元の病院で割れなかった機種はイスラエル製のメディスペック社のものでした。

他に調べてみると、スイス製ストルツメディカル社のモデュリスＳＬＸ－Ｆ２が電極変換方式の中で結石破砕力が最大の円筒形電磁変換方式を採用し、嵌頓結石やシスチンなど硬い結石に優れた効果があると書かれていました。

従来の平面式電磁変換方式に比べて、衝撃波の発生面積が広く、口径が大きく疼痛が少ない事に加えて、衝撃波が結石に届くまでは組織への影響も低い。

フランス製最新型の1つ前のソノリスの『アイシス』が肥満患者対応として衝撃波焦点深度170ミリですが、ここのF2は180ミリです。

モデュリスSLX－F2使用病院の三重県の武内病院のホームぺージによると、過去20年の8千例で、尿管結石の破砕率は97.7％と記載されています。すごいなあと感心しましたが、三重は遠すぎるので、住友病院を選びました。

フランス製のソノリスの最新モデルはアイムーブで、奈良の平尾病院や東京都立の大塚病院で使用していますが、これも優れた機種です。

最新モデルアイムーブの１つ古いモデルがアイシスで、１つ前のアイシスでも以下のようなメリットがあります。

これは京都医療センターに有り、そこの説明では衝撃波焦点深度が170ミリで肥満患者対応型で、下部尿管結石にも容易に対応できる。

開口部291ミリと広く、患者の皮膚の痛みを大きく軽減できる。衝撃波収束角度80度。破壊力だけでなく、低い再治癒率、高い完全排石率で、容易に自然排石させる細かい破砕片にすると書かれています。

最後までこの２つで悩みましたが、1回目割れなかった自分にはシスチン等の硬い石でもこなすＦ２，そして三重の武内病院の破砕率からＦ２がいいと思っていて，決め手は京都医療センターと住友病院の両方に電話をかけて、遠方患者に対する斟酌度合の強い方で決めました。

住友病院で割れても実は石の全部の排出に3週間かかった事は皆さん以外に思われるかもしれません。

尿管の太さは腎盂尿管移行部、尿管膀胱移行部、腸骨動脈交又差部の3か所だけが5ミリになっているのでだいたいこの3か所に石は引っかかりますが、最初の腎盂尿管移行部は通過して来ているので、まさにあとの2つに私の場合は引っかかりました。

割れて2週間が経っても石が排出されず、イライラして地元の病院を再受診しました。単純Ｘ腺のフラットパネルにはっきりと尿管膀胱移行部に割れた７つの石が縦列で詰まっているのが確認できました。

水飲んでゆっくり体位を変えたり、山の上のお墓参りが効果ありました。これは結構ジャンプ並の効果があったのだと後でわかりました。

3週目となる2日前に6つまで体外に尿と共に排出出来ました！　最後の1個が腸骨動脈交又差部に逆戻って引っかかっていました。3週目丁度に全部出ました。

本当に神経をすり減らす嫌な病気ですが、今度再発した時には少々要領を心得ているので、困りますがあわてふためく事はないと思います。今度はアイムーブに挑戦しようかな？とも考えています。　

亡くなった祖母の時代にＥＳＷＬが保険適応になっていてネットが普及している時代だったら、無機能腎にならずに済んだのにね。色々してあげられなくてゴメンね、おばあさん。