幼稚園入園前から小学校低学年まで毎年正月に自家中毒に

私は3才頃から8才頃まで、毎年お正月の三が日を終えると同時に寝込んでいました。

病気は自家中毒。

正式名称はアセトン血性嘔吐症などの他の名称が正しいのでしょうが、毎年掛かり付けの先生から、今年も自家中毒ですね、と言われていました。


年末から家中の大掃除やおせち作りで、母はいきつく間もないほど忙しくしていたので、年末はいつも寂しく一人で過ごしていました。


年が明けるの同時に、電車で一時間ほど掛けて、両家の各祖父母宅を訪ねて回るのが習慣で、各家で必ず１泊するのもお約束でした。


しかも、普段は会うことのない叔父さんや叔母さんや親戚などが次々と来るので、どちらの家でも全く落ち着けず、その間も母は常に忙しくしていて構っては貰えていませんでした。


それからまた一時間かけて自宅へ戻るのですが、帰り道で毎年必ず嘔吐をしてしまい、帰宅と同時に数日間寝込んでしまうのでした。


ずっと吐いてばかりいるので、水分しか摂れず、それでも吐き気が止まらないので苦い胃液を吐いていました。

全く起き上がる事も出来なくなり、和室に１人寝かされていましたが、その間は母もほとんど私に付きっきりで看病してくれていたので、苦しいながらも辛かったという記憶はなく、母が林檎を擦って飲ませてくれたりした嬉しい思い出だけが甦ります。

今思うと、精神的なストレスや寂しさが要因だったのだろうと分かりますが、子供を持った私としては、当時の母の頑張りに敬意を示したい気持ちです。

毎年の自家中毒は、病院へ行ってから2～3日寝込むと復活していました。
症状の重い時には、点滴をしてもらっていた記憶があります。