8歳の息子に脳腫瘍が見つかりましたが、良性の中脳グリオーマでした。

当時8歳の息子が、頻繁に頭痛を訴えていました。
幼稚園時代から頭痛を訴えることが多く、不眠症でもあったので6歳の時には
頭痛、睡眠外来にも行き、ポリソムノグラフィーも受けました。
結果は特殊な頭痛の波形が見られるということで、先生に頭痛が起こるときは
どんな感じかを何度も聞かれ、テグレトールの処方をされました。

それでも頭痛は改善せず、8歳時は学校でいじめに合っていたりして、
その影響で頭痛もあるのかもしれないと思っていました。

かかりつけの病院に行ったときも何度か頭痛について相談してましたが、
頭痛薬が処方されただけで、何も検査してませんでした。
ただ、何度も頭痛を相談していたからか、主治医の先生からMRIを提案され、
一度受けてみることにしました。

その時は重大な病気が隠れてるとは思わず、呑気にMRIの結果を待ちました。
検査の日は診察は無いはずで、結果は後日予約日で、終わったらすぐに
帰れる予定でした。が、思いもよらず先生のお話がある、と呼ばれました。

その時の診断名は水頭症でした。

水頭症の原因に脳腫瘍があることは知っていましたが、そんな病気めったに
かかるはず無いと思って、先天性かなぁとか治療はシャントより第三脳室低開窓術の方が
予後が良さそうだとか、脳圧が下がれば頭痛も治まって、本人も楽になるよね
とか思っていました。

数日後、小児科の医師が放射線科に再度見てもらった所、脳腫瘍があると
知らせてくれるまでは、まさか息子が脳腫瘍だとは思いもしませんでした。

都立小児総合医療センターへ紹介状を書いてもらい、初診が受けられるまで
毎日泣いて、病気のことを徹夜で調べていたのを覚えてます。
本人は水頭症であることは知ってましたが、脳腫瘍であることは知らせておらず
呑気に学校が休めることを喜んでました。

初診の前日に授業参観があり、この姿を見れるのは今年までかもしれないと
涙でうるんでしまいました。

運命の初診日、3時間待って、やっと診察が始まり、病名が中脳グリオーマと
言われた時には嬉しくて涙が出ました。

中脳の視蓋にできるグリオーマは良性で、水頭症の治療以外は何もしなくても
良いというのを事前に調べていたのです。

1か月後、水頭症の治療のため、第三脳室低開窓術を受け、10日間の入院を経て無事退院しました。

半年に一度位の経過観察で、よっぽどの事が無い限り、何もする必要も無い脳腫瘍。
小児脳腫瘍はすごく希少な病気で、そんな病気になってしまった息子は不運ですが、
その病気が中脳グリオーマであることは救いになっています。