発熱と背中の痛み。真夏なのに震えが止まらず一昼夜ひどく苦しんだ腎盂腎炎。

２０代半ばのことでした。５月６月と諸々忙しく過ごしていたので、一番の原因は疲れ、疲労というのが大きいと考えられます。

８月初旬に、夜、ぐんぐん具合が悪くなっていきました。真夏なのに、ガタガタふるえがきて、寒気におそわれ、ふとんをかけて寝ようとしました。ところが、寒気だけでなく、吐き気にもおそわれ、しかしながら、トイレに立ち上がるのもしんどく、やっとの思いで起き上がる状態でした。
当時、若くひとり暮らしでした。本能的に「ああ、やばいなあ！このままひとりでうん、うん、うなっていても・・・」と感じました。しかし、救急車を呼ぶ勇気がありませんでした。その夜と、明けて翌日、冷蔵庫の中の水とアップルジュースだけを必死に摂取してしのぎました。食欲もまったくなく、ものが食べられない状態でした。

その翌日、がんばって必死に起き上がり、都内大学病院内科に駆け込みました。お医者さんが「熱がでたと、背中が痛い、でおそらく腎盂腎炎だろうと思います。至急検査しますので」と血液および尿検査をしてくださり、結果は案の定、「腎盂腎炎です！よくひとりでがんばったね。急性期に運ばれていたら、即入院だったよ。」とおっしゃって、やはりな、尋常じゃない苦しみ、しんどさだったので、腎盂腎炎か！と自分でもよく耐え忍んだなあと感じました。

お医者さんが、会社に手紙を書いてあげるから、しばらく自宅で安静に過ごしてくださいと、抗生物質等薬を出してくださいました。「炎症の数値が０になるまで、薬で治療することになります」と言われ、４，５日後にまた来てくださいと言われました。そこで再び血液および尿検査を受け、炎症の数値が０になったことを確認して、「いいでしょう。でも腎盂腎炎は、なりやすい体質があるから、常に気を付けてください。水分もこまめに摂り、トイレに行って、ということを気を付けてください。」とアドバイスしてくださいました。