9ヶ月で出産。赤ちゃんは低血糖、低体温、頻呼吸などの症状でNICUへ。
牡丹250 (40歳代・女性)
第一子妊娠の時のことです。
妊婦検診が次回から毎週になりますと言われた34週目の検診時、子宮頸管が少し短くなっているので無理しないように、と言われました。安静や入院とまではいかないようで、休み休み家事をしたり外出をしていました。
妊娠後期には夜間に目が冴えるようになっており、明け方まで眠れない毎日で、その日は椅子に座ったまま休んでいました。
ヘソが飛び出ていてお腹が重いように感じ、これまでお腹が張る感覚がよくわからなかったのですが、これが張るということかも…とトイレに立ったところ自分の意志とは関係なく、ジャーっと水が出たのがわかりました。尿とは違う生臭いにおいで、薄いピンク色の液体が下着を濡らしていました。
明け方でしたが病院に連絡し、破水から30分後には触診と張り止めを点滴しての応急処置をされました。かかっていた病院では早産と早産で生まれる子のためのNICUがないため、朝を待って総合病院へ転院となりました。破水がおきても陣痛はなく、体の不調はありませんが、絶対安静で救急車に乗り転院しました。同乗してくれた医師も救急隊員の方達もとても優しく不安のないよう声をかけてくれましたが、出産予定日まで1ヶ月以上あったため心の準備もなく、破水してから次に何が起こるのかわからないまま、どこか他人事のようでした。
総合病院ではLDRで寝たままエコーと触診があり、検温の結果微熱もあったため感染症の恐れがあるとのことで抗生剤を点滴しました。分娩が決まるまで37~38度の熱があったので、6時間おきに抗生剤の点滴は続きました。
破水しているが胎児は無事で元気であることが確認され、安静のまま自然に陣痛が始まるのを待っていましたが、2日経っても陣痛はなく、3日目の朝に促進剤(オキシトシンの点滴)で陣痛を起こしました。
朝10時頃から点滴を始め少しずつ量を増やしましたが、昼頃にはかなりの痛さになっていても子宮口は2センチほどしか開いていません。夕方までで促進剤は中止、21時頃まで子宮口が開くのを待っていきんだり動いたりしましたがお産は進まず、体力的に厳しくなってきたため翌朝再び促進剤を使うことになりました。
かなりの痛みで陣痛がおきているので眠るに眠れず、睡眠導入剤を2度服薬してようやくうたた寝のように眠れたのを覚えています。
翌朝9時に触診したところ子宮口が5センチまで開いており、再び促進剤を点滴、90分ほどでようやく出産することができました。
出産したものの生まれた子供は35週で生まれた低体重児で2000グラムを切っていたため、すぐにNICUで処置がありました。
私も後産や裂傷の縫合があり、子供の様子は助産師と医師が伝えてくれることしかわからず、LDRを後にした2時間後にようやく子供の顔をよく見ることができました。
早産で生まれた我が子は、低血糖、低体温、頻呼吸、また時々呼吸が止まってしまうなどの症状があり、私が微熱続きで感染症の疑いがあったため、疑いが晴れるまでは子供にも抗生剤を点滴することになりました。
子供はすぐに自発呼吸ができるようになったので呼吸器こそついていませんでしたが、低血糖のため糖と抗生剤を細い手の甲に点滴されており、痛々しかったです。呼吸が落ち着き、体温も一定するまでの2週間はNICUに入院、体重が一定の重さになるまでの2週間弱は新生児科でお世話になりました。
ひと足先に退院した私には、裂傷の痛み止めとしてコカールとロキソニンが出ました。
入院中は毎日自宅で搾乳した母乳を届けるのですが、産後の体のつらさよりも、本当ならもう自宅で暮らしていたであろう我が子のことを思うと気持ちが沈み、真夜中には一人で搾乳していることに虚しくもなり…ひと月ほどですがかなり気持ちが不安定だったと思います。落ち込む度に子供はNICUのスタッフや助産師、看護師たちに24時間守られて一番安全なところで育ててもらっているから、と言い聞かせて退院を待ちました。
長い入院の間に名前も決まり、病院のスタッフには子供のために絵を描いてもらったりたくさん名前を話しかけてくれていたり、本当に良くしてもらいました。
その後、退院後を想定した母子同室入院を2泊3日行って退院しました。最短でも2泊~だったので2泊3日の入院をお願いしましたが、退院が決まったとはいえまだ2000グラムを少し越えたくらいの新生児の世話は緊張するものでした。2晩目は新生児室に子供を預けて眠り、授乳時間に起こしてもらうほど疲れていた記憶があります。
破水から促進剤での分娩、入院などはすべて早産での異常分娩にあたったため、医療保険の女性の病気に該当し、診断書をもらって保険金の請求が可能でした。出産後は忙しいけれど、このようなケースの出産の場合、自分の入っている医療保険を確認してみることをおすすめします。
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