5人目の出産後、胎盤取れず子宮を摘出手術。お産は大変だと痛感。
チャイニーズ387
(40歳代・女性)
病気 | 出産、穿通胎盤 子宮摘出 |
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病院 | 日本赤十字社和歌山医療センター |
5人目の子供を初めて帝王切開で産みました。逆子以外に特に異常は無く順調に育ちました。
帝王切開の際に先生に「取れるだけ胎盤取ったけど、残ってるから云々」と麻酔と手術疲れの中で説明され、私は“胎盤残ってるって何?”と思いながら「はい」と返事をしました。
その後は順調に回復し、赤ちゃんのお世話が苦痛なく出来る位までになり、退院診察を受ける事に。超音波の結果、かなり大きく胎盤が残っていて、血流がまだあるかどうか、放置で剥がれる物かを判断する為にMRI検査を受け、2週間後に診察の予約を入れてから退院しました。
2週間後の診察までヒヤヒヤ、ドキドキして過ごす事に。先生に剥がしても良い物なら外来で剥がすからと言われたからです。麻酔なしですよ!思わず先生に「それって、外来で出来る処置の中でめっちゃ痛い方でしょ」と言うと「痛み止めは使えるけどね」って。もう頭の中はその処置をされるものだと、かなり覚悟をして病院に向かいました。
MRIの結果、胎盤が子宮を突っ切る『穿通胎盤』である事が判明しました。色々と種類のある癒着胎盤の中で最悪なバターンのものでした。起こる確率は1万分の1だとか。思わず絶句しました。つい2週間前に初めての帝王切開で初めての手術をし、もうコリゴリだと思っていたのに『子宮摘出』を勧められたんですから。
次に説明されたのは大量出血の可能性があるという事。いわゆる胎盤早期剥離と同じ状態になるらしく、ひどい場合は足元に血溜まりが出来、出血性ショック死も有り得ると。頭の中は真っ白、泣き出したい気持ちになりました。何で赤ちゃん産んだだけでこんな事になるんだろうと。
なるべく早く手術をと言われ、ざっくりと予約をして帰路に着きました。
次の診察で手術日決定、血液検査、足の超音波、心電図検査を受け、もう逃げれないと諦めるしかないなと。
手術前日に入院し、麻酔科の診察、主人と共に先生からの説明を受けて同意書を提出。その後はお下の剃毛、21時から絶飲食。早めに眠る努力をしました。
朝に浣腸、抗生物質の点滴。手術着、足の弾性ソックス(血栓予防の為)を看護師さんが持ってきて下さり、シャワーを浴びて着替え、その時を待ちました。
13時、看護師さんが迎えに来てくれ、家族と一緒に歩いて手術室へ向かい、「頑張れ!」と励まされながら手術室に。大きい病院でしたので、手術室がたくさんあり、帝王切開を受けた隣の部屋に入りました。
部屋に入ると手術台に座らされ、あれよあれよと裸になり、点滴を刺されて、心電図を付けられ、「麻酔入れますね」と看護師さんに言われて「え、もう?」という位の早業でした。
次に気付くと「握ってください」「わかりますか?」と声をかけられて終わったんだなと…。
予定では3時間のはずが4時間経過しており驚きました。取るはずでは無かった卵管も一緒に取ったらしく時間がかかったと家族から後で説明されました。卵管結紮を帝王切開の際に受けていたのですが、結び目の所が黒っぽく変色していただけで問題は無かったらしいです。
部屋に戻り、酸素マスクを付けられ、痛みはそれ程ありませんでした。背中に硬膜外麻酔が入っていて痛みを取ってくれているのと、帝王切開の時にはあった後陣痛の痛みが無く(当たり前ですが)、拍子抜けする位に楽でした。主人と「ただいま」と握手をした位ですから。その後はマメに看護師さんが熱や血圧を計ったり、尿道カテーテルが入っているのでおしっこが溜まってる確認をしたりでうとうとしては起きるの繰り返しで、辛かったのが喉が乾燥して咳が出た事。麻酔が少しずつ切れてきてるのに咳をすると傷に力が入って痛くて痛くて。深呼吸をして誤魔化してました。
夜遅くに発熱。不思議としんどくは無かったんですが9度超えで、痛み止めの注射をしてもらったので熱は一旦下がりました。
次の日、昼から歩く訓練。無事にトイレまで歩けたので尿道カテーテルを抜いてもらえて気分的にスッキリ。私は硬膜外麻酔が合わないのか、体が痒くなり、目眩がするので(帝王切開の際に学びました)、フラフラが酷くて辛く、2日目の朝に抜いてもらいました。
痛み止めはボルタレンを1日1回飲む程度で耐える事が出来、なるべく体を動かす努力をしていましたが、体力が落ちていてしんどかったです。
発熱は3日目まで出ました。あまり長引くと退院が延びると心配しましたが、あっさりと下がり一安心。
お風呂は4日目に入りました。怖かったですが、やっぱりシャワーだけでも浴びると気分も良くなり、嬉しかったのを覚えています。それまでは清拭で我慢でしたから。
こうして9日間の入院生活は終わりました。
一ヶ月検診ではお腹の中に血腫があり、おそらく吸収すると思うけど、吸収されなければ膣に穴を開けて出すとか何とか…。夫婦生活以外は少しずつ普通にして良いと言われて喜んでたんですけどね。
今は術後2ヶ月経ち、ベビーカーを押して散歩がてらの買い物や家事、育児にストレッチ、と元気に回復しています。まだ血腫の問題は解決してませんが…。経過観察中であります。
卵管結紮もして、子供を産めなくなるのは深刻な問題では無かったはずなのに、今更ながら産みたかったなとか、生理がもう無いんだと悲しくなる時があります。私以外に子宮摘出されていた方は子宮筋腫が多かったです。
子宮なんて無くても生きていけます。「生理無くなるから楽じゃない」と言われて悲しくもなりました。幸いな事に子供も5人いますが、やっぱり寂しい、悲しいのです。時間が解決してくれるんでしょうね。
癒着胎盤に関しては、気を付けて防げるものでもないですから仕方ないんでしょうけど、5人目にしてお産は大変なんだなと勉強になりました。
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