Caloo(カルー) - おじさんの糖尿病闘病日記パート3(白内障手術当日) : 病気体験レポート
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おじさんの糖尿病闘病日記パート3(白内障手術当日)

k  (60歳代・男性)

オススメ: 1,945views 2013年12月16日投稿 3votes 0comments

おじさんの糖尿病につきパート3
今日は病院で検査の日。午前九時病院到着。
待つこと三時間自分の番が回ってきた。
視力検査の後、点眼薬(瞳孔を開く薬)を目に刺して待合室で待つこと三十分再び診察室に入った。

診察の後、医師から告げられた言葉、白内障です。
原因は、わかりません。入院して検査しましょうと言った。

まだ35歳の若さで白内障になることはないと強く言われた。
病院から帰ると入院準備に入った。
・会社を休むため上司に事情を説明して了解を得た。
・入院に必要なものを近くのヨーカドーに買いに行った。
 パジャマから歯ブラシまでボストンバック2つが一杯になった。
 それでも、まだ買い足りなかった。後は病院内の売店で買うこととした。
・手術をするので、保証人が必要だった。
 家族に頼むと心配するので先輩に頼んだ。

・最低限必要な人に、電話で通知した。

初めての入院にしては、冷静に対応できたと、自分でも感心した。

入院受付で手続き書類にすべて記入後、内金五万円を事務員に手渡した。
事務員は、流れ作業のように受け取り次々新たな書類を書きボックスに収めていった。
約10分で作業は終わり新館10階のナースステーション受付まで行くように言われた。
少し混む中、受付まで行くと又書類を出され記入してくださいと言われ、記入すると年配のナースが部屋番101の6人部屋に案内してくれた。

部屋に入ると、右側中央が空いていた。
看護婦さんがこのベッドと言って荷物を棚に入れるよう説明した。
部屋は、6人部屋の最後の一人だった。
周りに挨拶を済ませカーテンを引いてバックから荷物を取り出し棚にしまった。
今回白内障の手術だけなら5日間で退院できるが、検査があるので退院日が分からない。
それがはじめての入院を不安にさせるし、心をかき乱す。
今回の入院に当たり関係する医学書数冊を持参した。
夕ご飯まで本を読んで過ごした。

夕食は、糖尿病ということもあり、ご飯少な目で、薄味だった。
おかずは、鶏の蒸し煮とお浸しだった。
とてもまずく食べられなかった。
夜寝ようとしたが、部屋の二人のいびきがひどく寝られなかった。

朝6時に採血のためナースがきて腕から血を取っていった。
採血も人によって痛さが違うと感じた。
小さなことだか、病人にとって大切なことである。

朝食後、内科の検査がいろいろあり、その後眼科で診察をした。
明日、11時に手術との事。1日何をやっていいのか、何も手につかず1日が終えた。

8時朝ごはんを食べた後、ナースが説明に来た。
10時過ぎに筋肉注射(目の周りの筋肉を動かないように)をしていった。
30分前に瞳孔を開く点眼薬を付けた。
その後、左右の目の脇に、麻酔の注射が打たれた。
ナースが顔を覆う布をかけようとしたが、私はこのままでいいと伝えた。
ナースは、普通怖いので顔全部を覆って手術を受ける人が非常に多い。
そのままの人は、いないと言われたが断った。

10時50分ストレッチャーに乗せられ、2階の手術室の前でしばらく待っていると
扉が空き中に入った。手術台が五台横並びになっているが間隔は狭く本当かなとおもった。 
ベッドに上向きに寝て、両手をベルトで固定された。
血圧計が二の腕にセットされ酸素計が右手中指に挟まれた。

モニターに刻々と結果が映りだされる。ナースが三人くらい私の周りにいて、メスなど準備をしていた。一人が何か連絡していたみたいだった。
二人の医者とインターンと思われる生徒が五人くらい入ってきて、私の寝ているベッドを取り囲んだ。中の若い医師が、今回の担当医師だった。医師同士の打ち合わせをしているが、日本語がおぼつかない。

後で聞くと中国から来た研修医師で周医師と言っていた。
1990年頃の帝京大学病院は、眼科の評判が良く入院待ちや遠方からの患者も
多かった。特に中国からの研修生は、優秀との評判だった。

話を戻すが、手術の始まりはなんの前触れもなくいきなり点眼麻酔が左目に注された。
病室で一度点眼麻酔は行っていたが、とどめを刺された気分であった。
医師が眼球が動かないことを確認すると、メスと言い放った。
看護婦がメスを渡すと、右手に持ち左目にメスを近づけてきた。
キラリと光るメスがとても綺麗に見えた。
黒い瞳の横にメスが入る。
メスが入ると同時にすべてが見えなくなった。

右目は平気なのに真っ暗な時間がしばらく続いた。時間にして数秒だと思うが、非常に長く感じた。
このまま見えなくなってしまうのだろうか。
手術を受けるんじゃなかった。など色々なことが脳裏をよぎった。
失敗したら目が見えなくなってしまうのか。
一秒一秒がとても長く感じた。壁に時計が見えた。
まだ五分も経っていない。

頭の右側には自動血圧計と酸素計が数字を刻んでいる。
しばらくして看護婦が忙しそうに医者と何かを話している。
血圧が低いから点滴をする・しないでもめている。
私が普段から血圧低いと大きな声をだしたら、医師が本当ですかといってそのまま手術を続けた。
部屋の中は、さっきの騒動が無かったかのように作業をしている。
毎日一人の医師が10人位手術をしていると言っていたが本当の様だ。

まるで機械化されたロボツトのように淡々と作業を進めていく。
医師がレンズ入れますと言って目にレンズを入れた。
急に視界が広がり別世界の色・周りの風景が全て綺麗に見えた。
すぐ看護婦がカーゼをかけ後は一週間後と言い眼帯を付けた。

手から色々な装置を外しストレッチャーに移された。
長い廊下を通りエレベーターで部屋に運ばれベッドに移された。
30分は体も顔も動かすことは禁止と警告された。
眼内レンズが動いてしまう。動くと見えなくなるよと脅された。
一時間位して看護婦が来てトイレ移動OKと言われた。

片目でトイレまで歩いていった。
コーナーを曲がるとき壁にぶつかりそうになった。目の悪い人ってこんなに不便なのか。
健常に生んで育ててくれた両親に感謝の念が湧いてきた。

ではまた 次回は手術後の心の葛藤を描いてみますので楽しみにしていてください。

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