エコーなどでは見落とされやすい深部子宮内膜症

20代後半から時々謎の排便痛、肛門痛がありました。
便意を催した時に下腹部痛と排便痛があり、心配になりインターネットで検索してみたところ、突発性肛門痛というサイトを見つけ、素人考えでこれだろうと思い込んで、そのまま何年も放置していました。

数年後、友人から子宮内膜症の症状の１つに排便痛があると聞いて、念のため婦人科に行くことにしましたが、多分何でもないだろうと思っていました。もともと生理痛は多少はあり、そして年々酷くはなっていったものの、寝込むほどではなくやり過ごせる程度のものだったので気にした事もなかったので。

念のため、近所のクリニック2か所と有名な大学病院に行って3人の医師からエコーと血液検査をしてもらいましたが、子宮は綺麗だ、内膜症も何もない、冷えから来ているのではないかと言われて安心していました。
それから半年後、夜に激痛で耐えられないほどの下腹部痛、肛門痛、俳便痛が襲ってきて、眠れないほどの痛みが2時間ほど続きました。息も乱れて冷や汗をかくほどでした。
これが冷えからくる痛みの訳がないと思い、再度近くのクリニックを受診しました。

やはり何もなかったのですが、インターネットで詳しく調べると、子宮と直腸の間にある窪みのダグラス窩に子宮内膜症ができる深部子宮内膜症の症状に酷似していると思いました。
この病気は奥深くにあるため、エコ―でも発見できないと記載されていました。

不安になったので低用量ピルのルナベルを服用してみたところ、症状がすっかり治まりました。
お腹を開けてみないと確定診断はできないとの事ですが、ピルを飲んだら症状が治まったという事で臨床診断で子宮内膜症と判断しても良いと病院の先生も言っていました。

深部子宮内膜症はＭＲＩなどでないと発見されにくい恐ろしい病気だなと思いました。
完全に治す方法も未だ無いですが、早期発見させれば進行は遅らせることができますので、女性の皆さんは定期的に婦人科を受診し、受診してもおかしいと思った時は自分でも調べてみることが大切だと思いました。