起きたら顔に違和感。麻痺して口がまともに閉じれない顔面神経麻痺。

２年ほど前のことです。
朝、何の気なしに起きて、まず違和感。何故か口が完全に閉じず、息が漏れる。
あれ？と思い顔に触れると左側の触感がほとんどない状態でした。
慌てて鏡を覗き込むと、・・・本当に衝撃でした。
左側の眉、目、口、全部がだらんとしてまともに自力で動かせない。

病院に行こうにも、どの診療科に行けばいいのかわからない。
ですが、こういう時ほどインターネットの力って偉大だなと思いました。
自分が見てわかる範囲で検索ワードを打ち込んで出た病名が
「顔面神経麻痺」、通称「ベル麻痺」でした。

そこには耳から来る麻痺だと書いてあり、耳鼻咽喉科に行くといいことが
書かれていたので、すぐに近くの耳鼻咽喉科を受診。
間違いなくベル麻痺であったことが判明しました。

薬を処方され、麻痺が引くのを待つだけでしたが、
どうにも心配で家族に相談。
「大きい病院にかかってみては？」の言葉で、
通える範囲の中で一番大きい病院に再び受診。
早く治す為にステロイドの点滴を１週間毎日受けに行くことになりました。

顔面の麻痺です。
人の目が気になり、外出するにもマスクとだて眼鏡が手放せませんでした。
一番目の麻痺が強い時は眼帯を買って来て隠すほどに酷かったです。
見えるところではなくても、舌も麻痺していたので食べるものの味がわからなかったりしましたが、
これは私に関しては他の病気の結果でなっていたり、酷い風邪を引いたときになることもあったので
さして気にはなりませんでしたが・・・
よく聞いてみると、寒さに疲れが合わさり、ヘルペスウィルスにかかったのではと。
本当に治るのか心配なほどに麻痺が強く、
１週間のステロイド点滴でも治りきりはしなかったです。
しかもここからがさらに酷かった。
ベル麻痺が治りきってもいないのに、ステロイド点滴の副作用なのか、
顔のいたるところににきびが。
元々殆どにきびなんて出来たことがなかったのに、治らないうちからどんどん次から次へと・・・

確かにステロイド点滴のおかげで、早い段階で完治まではいかずとも
最初の麻痺の症状よりはよくなっていました。
しかし、それまでステロイドの名前すら知らなかった私には、
ここまで副作用が強いなんて思いもしなかったです。

結果として、顔面の麻痺の完治には２ヶ月程度かかりましたが、
にきびとは２年経った今でも続いています。
そして、麻痺の後遺症で、物を食べると左目だけ涙が出るようになりました。
これも現在進行形で残っています。

ベル麻痺は早期発見、早期治療が大事だそうです。
遅くなればなるほど後遺症が残ったりする確率が高くなるそうです。
私の場合はハッキリと麻痺が出る前に実家に一度帰った際、
叔父に顔に違和感があったと後日言われましたが（早く言ってよと心から思いました）
家族などにもしそんなことを言われることがあれば、自覚症状が出ていなくても
まず病院にかかることをお勧めいたします。
そして、冬場にはしっかりと体を温め、疲労の蓄積を出来るだけしないこと。
それが本当に大事なのだと思います。