国家公務員共済組合連合会虎の門病院 の口コミ・評判

A病院で紹介され、人工内耳手術を受けるため、約3カ月間、通いました。
結局、虎の門病院では手術を受けられませんでしたが、この経験から、リハビリが必要な病気は、お医者さんよりリハビリ医との相性が大切だと思いました。

・経過
A病院での聴力検査の結果から、人工内耳の手術をしてはと勧められ、こちらを受診。
ところが、虎の門病院で聴力検査をしたら、Ａ病院のときより5db（デシベル）よい結果が出てしまいました。
それでは手術の既定ラインに達していないから、まず補聴器を新調して、その補聴器で効果がないなら、また手術の検討をしてみましょうとのことで、新規補聴器のフィッティングのために通院しました。

Ａ病院で、ほんの2週間前に出た検査結果と今回の結果の違いについては何の検討もなく、こちらで出た数値を元に話が進められていくことに違和感を感じつつ、私は語音明瞭度が5%ぐらいなので、新規に補聴器を作ってもよく聞こえないはずだから、手術に進むと思っていました（後々に聴力検査をしたら、また数値が違うかもしれないし）。

・結果
3カ月ほど通院したとき、リハビリ医の方に手術について尋ねますと、ひどい言われ方で断られてしまいました。帰りの電車内では、涙を止めることができなかったです…。

人生半ばで聴力を失ってから約25年間、毎日の生活のなかで、聞こえないことによるトラブルは多すぎるぐらいありました。諦めることの連続でした。それが手術によって、かなり解決できるかもしれない。そう希望を抱いて通っていたのに、あまりにもの言われよう。

この病院を勧めてくださったのは、人工内耳手術の先駆者といえる方。
その先生が「手術したら（会話は）聞こえるようになりますよ。電話もできるようになります」とおっしゃったのに、リハビリの先生は、たまたま出た数値を元に手術は断念するようにと。

手術を断るのはある意味、「良心的」で「当然」かもしれません。ひどい言い方をされたのも、たまたまかも。でも、医療は一体だれのためにあるのか。その基本を忘れたような物言いに、とてもがっかりしました。

・結論
結局、手術はB病院で受けました。
術後、同じ手術をした人から話を聞くと、みなさん、けっこうリハビリ医さんとのコミュニケーションに悩んでいるらしい。なんとなく相談しづらいとか、つらい気持ちをイマイチわかってくれないとか。それは、患者が悪いとか、医師が悪いとかではなくて、相性の問題が大きいのでしょう。

人工内耳は術後、何度も通院しなければなりません。
長く接するのは執刀医の方ではなくて、リハビリをしてくださる先生です。
手術後、違う病院でリハビリを受けたいといっても、それはむずかしいらしい。
なので、リハビリで何年も通うような手術は、長く接するリハビリ医さんとの相性も考えて、病院選びをするとよいのでは、と思います。

私はこの手術で剃髪されることはなかったですが、こちらで2015年に執刀した友人は、髪の毛を一部剃られたそうです。毛が生えてくるまでちょっとつらかったと言っていたので、そういうことを気にされる方は、確認されてみるのも大事かと（この友人はリハビリ医さんとは何の問題もないと言うので、やはり相性とか運があるのかな、と思います）。

一時的な毛の問題より、手術の結果が大切なんですけど、事前に知っておくと心の準備ができますよね。そういう細かいところが、患者の満足感につながると思います。