肌トラブルとは無縁だった私が貨幣状湿疹をこじらせ自家感作性皮膚炎に

私は熱も出さなければ、インフルエンザにもかかりません。食物で蕁麻疹ができることもありません。更年期で体が重く感じることはありますが健康体でずっと生きてきました。
そんな健康優良おばちゃんの私の脛に10円玉ぐらいの大きさに腫れた湿疹ができました。普段は蚊に刺されることも少なく、刺されてもあまりかゆみを感じない方でしたが、この湿疹はとてもかゆく我慢ができずにしょっちゅうかきむしっていました。かゆみの経験がないため自宅にはかゆみ止めの薬もありません。かきむしっていたため、全く治る気配はありませんでしたが、湿疹が広がる気配もなかったためそのまま放置していました。

ところがよりによって年末、すでにどこの病院も休みに入ってしまった頃になって湿疹が広がり始めました。蕁麻疹のような小さな湿疹ではなく、硬貨ぐらいの大きさのものが脛全体にでき始めました。しかもかきむしると、体液がでるようになりました。さらにお正月のころからは、何もしなくても体液が滲みでてきます。ズボンに体液が滲み込んで、脱ぐころにはカピカピにくっついて痛みを伴いました。そしてある時突然、蕁麻疹のような湿疹が全身に広がっていました。ベッドに入っても、かゆくて眠れません。少し動くだけで衣服がこすれて痛く何もできない状態でした。

お正月明けに病院に行き貨幣状湿疹と、それにともなった自家感作性皮膚炎であることがわかりました。貨幣状湿疹とは文字通りコインほどの大きさの湿疹です。最初は一つ二つできるだけです。しかし私のように放置していると、貨幣状湿疹が原因になって自家感作性皮膚炎に発展してしまいます。

こうなると完治するまでに時間がかかります。抗ヒスタミン剤とステロイド剤を服用しています。そして保湿液を塗布した後ステロイド軟こうを塗布しています。薬はよく効いて1か月経った今では、湿疹は枯れてきました。しかし貨幣状湿疹ができていた部分は色素沈着をおこしていますし、小さな湿疹が新たにポツリポツリと発生しています。薬は服用も塗布も今でも続いています。ステロイド剤の服用副作用で、体重増加やムーンフェイスが起きています。

皮膚科の先生にも言われましたが、普段アレルギーや湿疹を起こさない人の方が病院の受診が遅れ悪化させやすいようです。
私の場合も、貨幣状湿疹だけの時に受診していれば自家感作性皮膚炎になることもなく、ステロイド剤の服用もなかったかもしれません。

普段健康体の方こそ湿疹には気を付けてほしいと思います。