不正出血があるも様子見で1年半後大量出血。子宮体癌体験記。

６年半前ですが、少しの不正出血があり、癌があれば怖いので、近くの婦人科を受診しました。年齢的に「膣炎」との判断で、エストロゲンが処方され、服用中は止まっていましたが、止めてしばらくすると、また出血があり、頸癌の検診もしました。何度か繰り返し、エストロゲンや止血剤、頸癌検診、１年くらいして、体癌検診の器具がないので、エコー検査をして、「大丈夫です。膣炎の繰り返しですね」とのことで、少し不安がありましたが、婦人科のことなので、セカンドオピニオンの勇気がなく、紹介状を書いてくださいと、言いにくくて、そのままの医院で、受診を繰り返し、１年半が過ぎたころ、便器が真っ赤になる出血があり、あわててその医院へ行くと、やっと、紹介状を書いて、貝塚市民病院へ、翌日の予約を入れてくれました。
　翌日の受診で、やはり、覚悟はしていましたが、「体癌ですでに広がっている、どうしてもっと早く来なかった？」と言われましたが、「近くの医院にずっとかかっていたけど、今まで紹介してくれませんでした」と言いました。
　週２回の担当医師の受信日に、通院で、ＭＲＩ・ＣＴ等の検査をして、画像を見て説明を受けましたが、それは、「子宮全体が真っ白に写り、大きく腫れているので、もう転移があってもおかしくはない。」と言われ、その日は、頭が真っ白になり、家に帰るまでの１時間がすごく長く感じられました。
　手術の日程が決まり、貝塚市民病院へ行き始めてから、１月半後なので、それまでに転移がしないかすごく不安でした。手術に向けて、いろいろな検査をして、自己血の保存のために、週１回４００ＣＣの採血をし、造血剤を飲み、それを３回しました。
　手術の前日に入院をして、説明を受け、おなかのミゾオチから恥骨のところまで切って、心臓横の冠動脈のところのリンパ節と骨盤内のリンパ節を全部と、子宮・卵巣・膣の半分を取ります。との説明でした。手術は、約７時間かかったようです。
　術後は、点滴と管と袋が３つ、背中に痛みどめの薬のチューブが入っていました。翌日から、少しづつ歩くように言われました。食事は３日目くらいから、水分ばかりのおかゆからだんだんと普通食へ変わっていきました。毎日、腸が動いているか？ガスが出たか、と診察あり、１週間後から、管が１本づつ抜いていき、抜糸をし、入浴ができるようになりましたが、一人での入浴はつらくなり、途中で看護師さんを呼びました。私の場合、食事もふつうに食べれるようになった頃、便が出なくなり、夜中に、何度も戻してしまいました。翌日おなかのレントゲンで、腸閉そくになっていました。それは、１週間ほど絶食して点滴で治りました。幸いリンパ節への転移がなく、ホッとしました。
　１月くらいで体調がよくなり、それからは、抗がん剤投与が始まりました。投与は３種類の点滴で、朝９時から夕方４時ころまでです。その間吐き気止めの薬を服用祖ます。トイレも、食事もできます。終わってから、食欲がでるように、薬が３日出ます。それでもあまり食べれませんでした。４・５日くらいしてから発熱・白血球が下がり、２週間くらいしてから、髪の毛が抜け始めました。足がだるくなったり足の裏に何かが張り付いているような、歩くと小指の付け根あたりが痛かったりしました。毎日、廊下を歩きまわって体力をつけるようにしました。次回投与の４・５日前くらいには、体が楽になり、食事も少しはおいしく感じられるようになりました。抗がん剤投与は、３週間に１度で、それを３回します。それがワンクールです。ワンクールが終わり、ＣＴ検査で、転移が見られないので、退院の許可が出ました。９６日後でした。
　退院後は、定期的に健診に通っています。丁度５年が過ぎました。来年の３月の検診で何もなければ、完治といえるかな。と言ってもらえました。最初は転移があるかも、と、言われていたのが、ここまで来ることができました。今年６月に、甲状腺腫瘍が大きくなり手術を受けましたが、又癌が発生したのかと心配しましたが、幸いにも両性でした。３年前から又、働いています。