子宮腺筋症から子宮体癌になり、子宮と両卵巣を摘出しました。

●病気が発覚した経緯
持病で子宮腺筋症がありました。
4年くらい、1ヵ月8000円もするディナゲストという新薬を飲んでいました。
医師から癌にならないよう気を付けないといけないと言われており、
定期的に通院して癌検査もしていたのですが、
毎月の薬代が家計を圧迫することもあり、なんとなく面倒になり、
勝手に通院をやめて1年間放置してしまいました。
放置していた間、不正出血やら生理時の大量出血と腹痛があり、
最後のほうはあまりの痛さに動けなくなるほどで、
ロキソニンも効かず酷い症状が出ていました。
やはりちゃんと行かなければと思い通院を復活しました。
1年間放置していたので、即、子宮体癌検査となり、
色々検査をした結果、子宮体癌の疑いありとなりました。
地元の大きな総合病院でしたが、うちでは手術できないと言われ、
国立がん研究センターを紹介されました。

国立がん研究センターで再度必要な検査を受け、子宮体癌確定。
主治医の診たてでは、初期でおそらくリンパその他転移はないだろう、
という事で手術まで1か月半ほど待ちました。


●治療の内容
単純子宮全摘出の手術でした。手術時間は3時間くらい。
卵巣は綺麗で問題ない状態なのに、体癌の場合は癌細胞が卵巣をつたって
行ってしまう可能性があるので、両方摘出しなければいけないとのことで、
子宮、両卵巣を摘出。
術後の経過は良好で5日ほどで退院しました。
入院中はお腹に皮下注射（血栓防止の？）と痛みどめ（ロキソニン）の服用のみです。

●その後の経緯
1か月後に病理検査結果を聞きに行きました。
リンパ廓清の結果、転移は見られず、ステージ2のbと確定。
子宮内でおさまっていると予想してたのですが、
子宮頚部まで広がっていたそうです。
しかし追加治療は一切なし、経過観察となりました。
もうすぐ術後2年になりますが、今は3ケ月に1回の通院です。
血液検査が主で、半年に1回は胸のレントゲン（肺転移が懸念されるため）、
1年に1回は造影ＣＴを行います。

卵巣がなくなったせいで、術後2週間で更年期症状が出ました。
ホットフラッシュと動悸が酷く、呼吸困難かと思うくらい恐怖を感じ、
夜も眠れない状態でした。
すぐに病院へ電話をし、診察していただいたのですが、
ホルモン補充療法は禁忌であり対症療法しかないとのことで
漢方を処方されました。飲んでも効果は感じなかったです。
先生にそれを相談したところ、がんセンターでは漢方の取り扱いが1種類しかないため、
婦人科か内科で漢方を処方してくれるところに相談してほしいと言われ、
紹介状を書いてもらい地元の内科に行き相談。
内科の先生からは、まず抗うつ剤を処方されました。ソラナックスです。
服用後、驚くほど楽になり症状は消えました。
しかし、次に現れた症状が冷えとめまいで、また内科の先生に相談に行ったところ、漢方薬を処方してくださいました。
漢方は数種類試したのちに合うものが見つかり、半年くらい服用していました。
1年半経過した今は、更年期の症状はだいぶ楽になったので何も対処していません。
ただ、完全になくなったわけではなく、いま現在もなんとなく憂鬱になったり、
疲れやすい、時々めまい、腰痛、身体が痛いなど、色々と身体の不具合はあります。それでも毎日休まずに会社に行けており、週2回運動もできているので、
薬に頼らなくてもうまく症状と付き合っていけるようになっています。

持病について、真剣に向き合い、健康に意識した生活を送る事が大切と痛感しました。1年間放置せずに通院していれば、癌にはならなかったのではないかと後悔しています。