おっぱいの飲めない赤ちゃんが完全母乳に！舌癒着症でした。

娘が生後1ヶ月で、舌の筋肉を切る手術を受けました。

手術を受ける前は以下の症状に悩まされていました。

・いつも息が苦しそうで、イライラしたオーラを出している
　⇒赤ちゃん特有の安らかな可愛らしさがない

・横にすると泣くので、常に縦向きに抱っこしなくてはいけない。
　とにかく泣き止まない。泣き声も他の赤ちゃんと違う。
　⇒母親の私も、24時間縦に抱っこしていたため疲労困憊。
　　寝られないので本当に辛かったです。

・おっぱいが上手に飲めないので母乳が出るようにならない。
　⇒泣く泣く完全母乳を諦めようとしていました。

しかし、手術後は、以下の変化があり、
母子ともに、とても楽になりました。

・息が楽そうになり、リラックスした雰囲気になった。
・前ほど泣かなくなった。
・おっぱいが上手に飲めるようになり、完全母乳になった。

小児科では「命に別状はありません」と言われた症状ですが、簡単な手術で、娘はとても楽そうになりました。

私は、たまたま「舌癒着症」を知ったから手術を受けることができましたが、知らなかったら
「今頃どうなっていたのだろう？」とぞっとします。

泣き止まない、呼吸が苦しそう、おっぱいを深くくわえられない、赤ちゃんにお悩みの方は「赤ちゃんは泣くもの」と思い込まずに、一度「舌癒着症」を疑ってみていただきたいです。

一人でも多くの方に「舌癒着症」を知っていただけたら幸いです。

以下詳細を書きますので、興味がある方は先へどうぞ。
２年前の記憶ですので、間違いや変更になったこともあるかもしれません。
その点はご了承ください。

１．症状
２．舌癒着症を知ったきっかけ
３．治療の流れ・費用
３－１．検査
３－２．手術当日
３－３．手術翌日
３－４．手術３～１４日後
３－５．1ヶ月後検査
４．治療後の変化
５．向井診療所について（先生、スタッフ、設備等）

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１．症状

生まれた次の日に血中酸素濃度が低い(97%だったと記憶）とのことで、大病院の小児病棟へ入院。
その時は異常なしとのことで帰されましたが、その後もずっと以下の症状に悩んでいました。

・とにかく寝ない。何をやっても泣き止まない
・泣くと皮膚が赤黒くなる
・手足がいつも冷たい
・おっぱいを深くくわえてくれないからおっぱいが出るようにならない
・足をいつも突っ張っていて、抱きづらい。エルゴの抱っこ紐に入らない（足が開かないから）
・いつもイライラ緊張しているので、こっちまでイライラ緊張してくる
・湿疹が治らない

初めての子供ですし、「赤ちゃんは泣くもの」なのかなあ？と思って耐えていましたが、この頃は「可愛い」と思う余裕もないくらい疲れていました。
赤ちゃんを可愛いと思えない自分は母親失格なのではないかと悩みました。
3人の子供を育てた母から
「こんなに硬くて、泣き止まない赤ちゃんははじめて見た！」と言われて、余計に落ち込んでいました。

２．舌癒着症を知ったきっかけ

おっぱいが出るようにならないので、娘を出産した助産院に相談に行ったら「舌癒着症」の可能性があるかもしれないので向井診療所で検査してもらっては？と勧められました。

３．治療の流れ・費用
３－１．検査
赤ちゃんの舌癒着症の検査日が決まっているので（確か週3回です）電話して検査の予約を入れました。

検査は、母親が診察台で赤ちゃんを抱っこして行います。

鼻の穴から内視鏡を入れて、喉の様子を確認してもらいました。
モニターを先生と一緒に観ながら舌の筋肉が気道をふさいでいるとの説明を受けました。

舌癒着症にも軽度～重度のレベルがありますが、うちの子は重度でした。

看護師さんから手術の流れの説明を受け、一番近い日に手術の予約を入れました。

３－２．手術当日
手術は月曜日の午後でした。
その日は同じ手術を受ける赤ちゃんが6人でした。

まずは、診療所となりの薬局へ行って座薬を購入するように言われます。
赤ちゃんと荷物を抱えて、薬局へ行き、薬をもらいます（かなり重労働・・・付き添いを連れて行くことをおススメします）

次は2階の手術室の隣にある部屋に集められ、看護師さんから順番の説明を受けます。
（エレベーターがないので、赤ちゃんと荷物を持って移動これもまた大変。2階は女性しか入れないので、お母さんに付き添ってもらうのがおススメ）
次に麻酔代わりに座薬を挿入！
これはお母さんが自分でやらなくてはいけません。
やったことがないので、結構大変でしたが、意外と初めてでもできます。
看護師さんが手伝ってくれます。

その後、月齢の若い順に呼ばれるので、呼ばれたら手術室のすぐそばにあるベビーベッドで赤ちゃんを看護師さんに渡します。
看護師さんがバスタオルで赤ちゃんが動かないようにぐるぐる巻きにして手術室に運びます。
うちの子は生後１ヶ月半で５番目でした。

手術では、レーザーで舌の裏にある舌小帯（ぜっしょうたい）と、その奥の「頤舌筋（いぜつきん）」と上唇小帯（上の歯茎と上唇の間にある小さなヒダ）を切るそうです。

赤ちゃんが運ばれて30秒もすると、赤ちゃんの鳴き声が「普通の赤ちゃんの泣き声」に変わりました。

手術は一人3分もかかりません。

手術が終わったら、すぐにおっぱいを飲ませます。
この時、自分の娘がものすごくやわらかくなっていたので驚きました。
また、おっぱいも深くくわえられるようになっていました。

その後、手術後のケア（傷口がくっつかないように朝晩、くっついてきた舌を歯ブラシで持ち上げてはがす！）のやり方の説明を受け、血中酸素濃度を測りました。

手術前は98%くらいしかなかった血中酸素濃度が99～100％になっていました。

その晩は、傷が痛むのか、かなり泣きました。夜中の2時くらいまで泣き続け、座薬を入れてみたら、泣き止んで寝ました。
この日は相当ハードだったです・・・

３－３．手術翌日
ちょっと記憶があいまいで、違ったらすみませんが翌日も傷口等の検査のため向井診療所へ行った記憶があります。

３－４．手術３～１４日後
手術後２週間は朝と晩に、傷口がくっつかないように舌を裏側から歯ブラシで持ち上げてはがさなくては、いけないのですが、これが結構難しく、３日後くらいには結構くっついてきてしまいました。
（舌がくっつきはじめると、元のように娘の体がかたくなりました）私の実家は向井診療所まで車で１０分くらいだったので毎日通って先生にはがしてもらうことにしました。
（無料でやってくれます）

３－５．1ヶ月後検査
傷口の状態、気道の状態、血中酸素濃度などを見てもらっておしまいです。
問題なしとのお墨付きをもらいました。

費用は全部含めて７万円だったと記憶しています。
※保険は適用されません。

４．治療後の変化
とにかく、子供がリラックスするようになったのが一番嬉しかったです。
手術前はいつも苦しそうだったので見ていてかわいそうでした。

布団に置くと起きて泣くのは、手術をした後も変わりませんでしたが、手術前のように泣き止まないことはなくなり、育児が楽になりました。

どんどんおっぱいが飲めるようになり、手術前は半分以上ミルクだったのが、手術１ヶ月後には完全母乳になりました。

泣いても肌が赤黒くなることはなくなり、湿疹もできなくなりました。

相手が赤ちゃんなので、親の勝手な判断で受けさせた手術ですが、手術は娘のためになったと信じています。

５．向井診療所について（先生、スタッフ、設備等）

・先生
⇒診察のときなど、私が緊張しているのを察してか
　全く関係ない話をしてくれたり、気遣いのできる方です。
　説明も分かりやすく、ちゃんと目をみて話してくれます。

⇒スタッフ
　熱い助産師さんが一人いて、母乳が出るように一生懸命アドバイスしてくださいました。
　おかげさまで完全母乳になり、感謝しています。

　看護師さん
　手術の説明など、てきぱきととても分かりやすいです。
　子供にも優しく接してくれました。

　受付の人で一人感じの悪いおばちゃんがいました。

⇒設備
　古いコンクリート打ちっぱなしの建物でちょっと怖い外観です。
　ドアも自動ドアではないので、赤ちゃん連れには少し使いづらいです。

　駐車場が歩いて３分くらいのところにあります。（無料）
　そこはちょっと不便なので、私は近くにある相鉄ローゼンの駐車場に入れて、そこで買い物をしてから帰るようにしていました。

参考にしていただければ幸いです。