閃輝性暗点症などを伴うひどい片頭痛。妊娠を境に改善。

中学生の頃から、突然、目が見えにくくなることがありました。
視野が狭くなり、全てがチカチカ光っていて、トゲトゲした光る弧のようなものが見えるのです。同時に、口の中や顔や手が痺れてきて、感覚も鈍くなります。さらに、スムーズに話すことができなくなり、「あ」と言おうとしているのに、口が勝手に「ね」と言ったり、「せ」と言おうとしているのに、「よ」と言ったりと、発語のコントロールもできなくなるのです。気持ち悪くなり、吐き気もします。

高校生の頃までは、年に１回程度の頻度でしたが、次第に増えてきて、社会人になると、連日どころか、一日に２回起きるようなこともありました。仕事中であろうが、睡眠中であろうが、いきなり起きるので、本当に困りました。
インターネットで調べているうちに、「これは頭痛の一種なのかもしれない」と思うようになり、大学病院の頭痛外来を受診しました。

その頃、確かに頭痛は多く、常に頭痛薬を持ち歩いていたのです。でも、痛みの強さとその他の症状の強さは比例しておらず、頭痛だけのときや閃輝性暗点症だけのときもあったので、頭痛との関連性には気付いていませんでした。

頭痛外来では、まず「市販の頭痛薬は効きますか」と聞かれました。「はい。３日間ほど飲み続けると効きます」と答えると、「それは効いていませんね」と言われ、ビックリ！普通はすぐ鎮痛するものなのだと知りました。
「古典的片頭痛」だと診断され、その日から頭痛日記を付けることになりました。
予防薬と、発作が起きたときに飲む薬を処方され、少しは効きましたが、完全に頭痛がなくなることはありませんでした。

その後、妊娠して出産すると、発作の頻度が少なくなってきて、連日で起きることもなくなりました。
今でもときどき起きますが、以前ほどひどくならなくなったし、うまく付き合っていこうと思います。