発作性上室性頻拍による頻脈。カテーテル治療し、治まりました。

頻脈と言うのでしょうか、二回ほど表れたことがあります。
脈が早くなるだけの症状を頻脈と呼ぶならば、発作性上室性頻拍というものに区分されるのかもしれません。
大きく不規則にドドン、ドン、ドン、ドドンと脈うち、座っていると地震かと思うほど、体が揺れる激しい脈の打ち方でした。
虚血性心疾患により冠状動脈が90％閉塞していたときです。まだ、それを知らず、カテーテルによるステント治療をする前、毎朝、不整脈が表れていました。駅に向かうとき、ほぼ毎朝、首から胸にかけての違和感を感じており不整脈が起きていたのです。
違和感は二、三分も休めば収まり、朝だけで、日中は表れることはほとんどなく、ただの不整脈であり、そのうち治るだろうと安易に考え、放置していました。
結局、循環器クリニックで検査してもらい、それから大きな病院へ、そして、そのまま入院、カテーテルによる検査、治療ということになりましたが。
まだ循環器クリニックに相談しに行く前のこと、毎朝のように感じていた胸の違和感はどこかに座って静かにしていれば直ぐに収まるのですが、その日はなぜか、収まった後、急に心臓が激しく脈うちだしたのです。
これも一時的なもので、直ぐに収まるだろうと、そのまま電車に乗り会社に向かいましたが、いっこうに収まる気配はみられず、さすがにこれは病院に行かないと無理なのかと思い、会社の近くで循環器クリニックを探しました。
しかし、どうせ行くなら家の近所がいいと思い、午後から仕事を休みにして帰ることにしました。
一時間ほど電車に揺られ、駅を降りて歩き始めたとたんに脈は正常に戻りました。
何がきっかけなのかはわかりません、とにかく急にふっと、通常の脈に戻ったのです。
考えられるとすれば、家の近くに戻ってきたという安心感だけなのですが。
病院はやめて、そのまま家に戻りネットで調べてみると、頻脈、発作性上室性頻拍という症状が目に入りました。
突然に起こり、突然に止まる。トイレが異常に近くなるというようなことも書いてありました。会社にいるとき、確かに、三時間の間に三回ほどトイレに行きました。普段はそんな短い時間に、そんな回数トイレに行くなどありえないことでした。
それから一ヶ月ほど後、外でちょっとした肉体労働に従事しました。一時間ほどの仕事を終わらしたとき、心臓にかなり強い違和感を感じ、そのまま頻脈の症状が現れました。
症状は前と全く同じで早い不規則な脈です。
二時間ほど続いたとき、冷たい水で顔を洗うと収まる可能性があるという話を思い出して試してみましたが効果はありませんでした。
次に深呼吸するような大きな呼吸を早く、何回か繰り返してみたのです。すると、今まで不規則に早かった脈が一瞬で正常に戻ったのです。

その後にカテーテルによる治療を受け、それから半年ほどたちますが、今のところ頻脈も自覚のある不整脈も感じることはありません。
私の頻脈を含む不整脈は全て虚血性心疾患により引き起こされていたようです。後で調べてみましたが、虚血性心疾患から起こる頻脈は心室性頻拍症と言って、ちょっと危険なものというようなことが書いてありました。
そんな状態でありながら、けっこうな肉体労働をしていたなんて、今、考えると恐ろしくなります。知らないというのは怖いことですね。