エレベーターが急降下・・・不整脈でした！きちんと治療を受ければ治ります

２０００年の夏頃、取引先と商談中に突然、エレベーターが急降下するときのような感覚に襲われました。
数か月後には車の運転中に同じ症状に襲われました。
私は視力が左右違ういわゆる「ガチャ目」のため、目からくる肩こりなどがあったので日頃の疲れもあることから、これらの複合的な症状くらいにしかその時は思いませんでした。

ところが、翌年の人間ドックの結果、不整脈と診断されました。
幸い、かかりつけの医師が循環器専門であったので検査してもらったところ、間違いなく不整脈とのことでした。
エレベーターに乗っていて、急降下するような感覚は間違いなく不整脈の症状の一つだそうです。

取り敢えず、どの程度の頻度、強さの不整脈かを知るため「ホルター」という２４時間心電図を測れる機械を装着し心臓の状態を診ることから始まりました。
この機械は携帯電話を少し大きくした程度のもので、日常の行動に支障をきたすようなことはなく２４時間分の心電図を測ることができます。
水につけると機械が壊れるので風呂には入れませんが、ビニール袋などでうまくカバーすればシャワー程度なら問題ないし、上着を着用していれば外目でわかることもありません。

この結果、かなり前のことなのではっきりとは覚えていませんが、医師より中程度の不整脈と診断されました。
不整脈も放置しておくと心筋梗塞や狭心症など重篤な心臓病に発展する危険性があるとのことで早速治療に入りました。

治療と言っても投薬で済むため、体にかかる負担は感じません。
私の場合は「アルマール」という薬の２０ｍｇ錠剤を毎朝１錠服用しました。
その後、３か月に一度程度の間隔で「ホルター」を着用し心臓の状態を検査しながら治療薬の服用を１年ほど続けたところ不整脈は完治しました。

きちんとした治療を受ければ治る病気ということです。

ただ、私の場合、脈拍が速い、いわゆる「頻脈」傾向であったため心拍数を抑え、かつ、落とすため引き続きアルマールの服用を続けました。
ただ、不整脈を治す時とは異なり２０ｍｇではなく５ｍｇ錠剤を服用しています。
主治医がいうには心拍数が８０を超えたら頻脈を疑わなくてはいけないそうです。
もちろん、これは平常時の心拍数であって睡眠中とか、運動中はこの数字とは異なるそうです。

頻脈は不整脈を引き起こす原因の一つとのことなので頻脈が収まるまでは薬の服用はやめないほうが良いと言われました。

なお、「アルマール」という薬は現在、紛らわしい名称の薬があるということで「アロチノロール」という名称に変更されています。
主治医がいうにはこの薬を服用している限り、循環器の異常で命を落とすことはないそうです。
こういわれると、一生涯服用しなければいけないと思ってしまいます。事実、不整脈が発見されてから今年で満１６年経過しますがやめられそうもありません。

突然、エレベーターが急降下するような現象に襲われたら一刻も早く循環器科の医師の診断を仰ぐことをお勧めします。
この症状が出ている時、心臓は一瞬止まっているそうです。

ほかにも目まいだとかいろいろな症状が不整脈にはあるそうですが、普段経験したことのないような症状がでたら一刻も早い対応が必要であることを感じました。
ちなみに、治療を受けた以降は毎年の検診でも異常はありませんし、症状が出たこともありません。
人間のエンジンともいえる心臓・・・大切にしたいと思っています。