大腸がんの手術を3度行い、68歳で帰らぬ人となった義父。
かつのすけ
(70歳代・男性)
| 病気 | 大腸ポリープ、大腸がん |
|---|---|
| 病院 | 日本赤十字社医療センター |
| 関連 | 肛門から出血 |
私の義父は小学校の校長を定年で辞め、その後嘱託の職員として勤務していました。
65才の健康診断の血液の値を見ると、誰が見ても異常な値でした。義父は校長という堅い仕事でもあり、弱音を吐いたりする性格ではありませんし、なにより病院嫌いの性格でした。
心配した義母は強引に、渋谷区にあります、日本赤十字社の医療センターの内科に診てもらいにいきました。
帰ってから聞いたところによると、医師から「なんで、こんなになるまでほっておいたんですか、自覚症状がおありだったでしょう、ご自分体はご自分が一番わかっているはずですよね」と強く言われたとのことでした。
診断の結果は大腸に直径約5cmの円形のポリープまたはガンと思われるものがあるとのことでした。
義父は約1年半前から下血があったが、痔によるものと思っていた、と弁明していました。
約、二週間後に手術をして切除しました。医師は手術のあと、私に部屋にくるように言いました。部屋で言われた内容は、大腸がんだったが、切除した、存命率は70%、医師が見るに、義父および義母は心配性なので、ガンだったか、ポリープだったかは、家族で相談して、義父および義母に話すか相談してくださいとのことでした。妻と義理の妹夫婦と相談し、ガンだったと言わないことにしました。
それから約1年もたたない頃に、また大腸の違う場所にガンが転移しまして二回目の手術をしまして、切除しました。
その時も術後、医師から一回目と同様の説明を受け、ガンとは告知せずに約三週間で退院しました。
二回目の手術から約半年後にまた、ガンが転移しました。三回目の術後医師からは「開いてみたが、膀胱にまで転移し、切除すると神経系も切除しなければならず、半身不随になるので、ひどい大腸ガンの部分を切除し、人工肛門になりました。三回目の手術の際には、人工肛門になる可能性が大だと義父及び義母には医師から事前説明がされていました。
三回目の術後、これはもうガンだと告知しなければならないとの医師の判断で「ポリープから悪性腫瘍(ガン)に変わりました。ついては、今後、放射線治療等での治療になりますと説明されました。
その時点で義父は人工肛門、膀胱にも転移しているので尿を出す管を挿入されていました。
そして、医師としては普通のことなのかもしれませんが、外科的には、これ以上することはないので、あとは在宅で定期的に通院となりますとの説明がありました。
義母は多少、気も動転していたのでしょう、こんなに管がついた状態で家に帰れというのですかと、医師に言い寄っていましたが、外科的にはどうしょうもないとの説明で退院となりました。
退院後は、義母がつっきりで義父の面倒を診てました。
定期的な投薬と、人工肛門の管理と膀胱からの管からの尿の始末です。
まだ、60半ばだったので、あのようにつっきりで看病できたのだと思います。退院し放射線治療などしましたが、退院半年後に大量の下血になり、救急車で日赤に運びました。輸血をしても、下血で流ているだけ、病院に運ばれて半日後、医師から、これ以上輸血を続けてもとの最後通牒がありました。
延命措置として、胸部を開き呼吸を楽にしてあげることは可能ですが、自然にまかせるかどうしますかと尋ねられました。
我々の答えは決まっていました、今まで三回も手術をし、人工肛門の管をつけている様子をまのあたりにしていましたので、延命措置は結構ですと答えました。そして、輸血を止めたらすぐに、心拍計はゼロをさしていました。
それは冬のことでした、日赤から自宅に義父を運ぶとき、今まで、手術や看護に携わっていただいた、医師及び看護師の方が見送ってくれました。
当年68才、まだまだ、これからの人生だったろうにと、そして自分が下血に気付いたときに、痔だなんて勝手に思わず、すぐに病院に行ってればと脳裏をかすめました。
大腸がんは早期発見ができれば、存命率も高い病気と言われています。
ひとごとではありません、自分で異変に気づいたら、すぐに病院に行き、早期発見、処置をすることだと義父の闘病生活を見て、強く思う次第です。
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