ピルで月経緊張症と困難症の症状を改善。妊娠、出産に差し支えはありませんでした。

8年前ぐらいから、生理1週間前～生理開始までの時期に、倦怠感、頭痛、イライラ等の症状がありました。その時期になると気だるくて予定をキャンセルしたり、イライラして人と衝突したり落ち込むことが多く、自分でも何故だか分かりませんでした。
たまたま子宮がん検診で婦人科を受診した時に、月経前緊張症(PMS)のポスターがあり、初めてそのような病気があることを知りました。排卵～生理前にかけてホルモンバランスが急激に変化し、脳内の伝達物質に異常が生じるのが原因のひとつのようです。

自分にあてはまることばかりだったのと元々の月経痛が重かったので、先生に相談し、痛み止めの処方と、PMSかどうかの判定のために症状の経過の記録をつけるように言われました。また生理前は意識して予定を入れないようにしたり、カフェイン等の刺激物を避けるようにとアドバイスをもらい、様子を見ることになりました。

実際に記録をつけてみると生理の１週間前から倦怠感、頭痛があり、なるべくゆっくりしているとイライラの症状はあまりないことが分かりました。また生理が始まると頭痛はなくなるのですが、月経痛はやはりひどく、薬を飲んでも生活に支障をきたしていると再度認識しました。

婦人科で再度相談すると、月経痛がひどいこともあり、内膜症など他の病気もないことから、月経前緊張症・月経困難症と診断され、低用量ピルで症状を抑える治療を提案されました。排卵を止めることでホルモンバランスの変化を防ぎ、月経の量も減るので、月経痛も軽減されるという内容でした。将来妊娠を考えていたので、少し抵抗がありましたが、飲むのを止めるとまたすぐ排卵するようになるし、副作用も少ないとのことだったので、低用量ピルによる治療をすることにしました。

それからヤーズというピルを、次の生理開始から１日1錠夕食後に飲み始めました。1シートで28日分になっていて、その順番に従って飲むことになります。はじめの周期はPMSの症状は少しマシになったかな?という程度でしたが、月経痛には明らかに効果があり、痛みが軽く月経の量もかなり減りました。1シート飲み終わって再度婦人科を受診し、副作用等もなく、症状が改善しているので続けて飲むことになりました。

その後半年に１回、血液検査で肝機能や貧血など問題ないか調べ、約１年半服用しました。その間PMSも月経困難症の症状も共に落ち着いて快適でした。その後妊娠を希望してピルを止めると再び症状が出ましたが、無事妊娠・出産できました。産後は何故か月経の量が減り、症状が緩和されたので、今では通院も薬の服用もせずに過ごせています。