突発性難聴、実は外リンパろうだった。後遺症に苦しみ続けて１０年が経過しました。

年末も押し詰まって眩暈に襲われ、年末に休日診療で突発性難聴との診断、年始早々の大病院での診察を進められ、順天堂浦安病院耳鼻咽喉科に行きました。最初の１週間は通院。そうこうするうちに眩暈、難聴が進行してしまい、やっと入院してのステロイド点滴を主体とする治療を1週間。これ以上のステロイド治療は無駄ですので退院。

退院後も神経ブロック注射治療のために耳鼻科の指示で同病院の麻酔科数日おきに通院（難聴回復期待らしいですが）。
ところが、１か月後にそれまで以上の眩暈で立ち上がることも出来ない状況になり、同じく順天堂浦安病院耳鼻科の主治医の診察を受けましたが、今度の眩暈は前とは関係ないものとのことで、眩暈止め薬の処方だけ。（前との関連、ほかの可能性をただしましたが、全く考える気もなく、取りつく島もありません）
紹介状（診療情報提供書）を貰って縁切りにしました。

ここで完全に信頼できなくなり、ネットで色々と最初の症状が起きた状況を振り返りながら調べて、自分なりに、外リンパろうではないかとの推論に至りました。
思い返してみると、最初に順天堂浦安の問診を受けた時に、症状が起きた時に何か思い当たることがなかったのかとか、そんな質問はなく、ああ、突発性難聴ね、という決めつけから治療が始まっていたのでした。

外リンパろう手術に力を入れている教授がいらっしゃる日本医科大学付属病院での診察で、発生前のエピソードと耳の中の検査から確定。やっと入院手術を受けることが出来ました。
しかし、手術の効果は３週間以内がギリギリ。今回のケースは２か月半も経過していたため、手術の結果、眩暈に襲われることはなくなりましたが、耳は全く聞こえない、耳鳴り、耳の中が圧迫感がある、頭は常に緊張性頭痛といった後遺症に苦しみ続けて既に１０年が経過しました。

その間、後遺症と仕事の狭間で精神疾患に陥ったりと大きな影響を被りました。

今は、何とか仕事の方も定年まで胡麻化しきって、仕事が無くなったせいで後遺症との付き合い方にやっと慣れたところです。

突発性難聴は多くの方が罹ります。原因が分からず、これといった有効な治療方法の確立されていない難病指定の病気です。難病という括りであるが故に、順天堂浦安の医師のように初めから通り一遍の処置すれば義務は果たした、治ろうが治るまいが責任にはならないという意識のお医者さんも多いのではないでしょうか？

突発性難聴になった方、耳の聞こえ方に少しでも異常を感じた方、耳に痛みを感じた方(例えば飛行機に乗っていて離着陸の気圧変化の時にいつもよりも強い痛みを感じるとか）、そんな時には早めに耳鼻科を受診しましょう。そして、そのエピソードをキチンと話しましょう。そういう話を聞こうとしない医師だったら、別の医師をあたりましょう。
突発性難聴の治療の勝負は最初の１週間です。

少しでも参考になれば幸いです。