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母が、急性肺炎に。高齢者では高熱もなく酸素飽和度も下がらないケースも。

ジムナスター026  (60歳代・女性)

オススメ: 332views 2018年04月20日投稿 1votes 0comments
病気肺炎、急性肺炎

高齢の母が、急性肺炎に罹った時のことを書きます。

高齢者の場合、肺炎になっても高熱とならない場合があることは、割と知られている事実です。
母は、看護師が常駐している高齢者施設に入居していました。

80代になって全体的に弱くなってきてはいましたが、何でも美味しく食べ、普通に歩行し、おしゃべりし、外出もし、体操や散歩も毎日しっかりするなど、元気に過ごしていました。

ある日、施設から「朝食を摂らず、ベッドから起きてこない。」と連絡がありました。
元々、水分補給はしっかりする人で、食欲がなくてもフルーツジュースの1杯くらいは摂れる人なので、不安になりました。
それで早速、様子を見に行きました。
体温・脈拍・血圧・血中酸素飽和度など、バイタルサインは全て正常とのこと。ただ何かがおかしい。
看護師さん達は「バイタルは正常だから、大丈夫」と。
でも、何か不安がぬぐえず気にはなりつつも、土曜の午後だったこともあり、その日は夜遅くまで付き添い、翌朝は朝一番で施設に行くことにしました。

翌朝は、たまに体温が37℃くらいになるけれど、氷枕で直ぐに解熱する。酸素飽和度も98程度。脈拍も血圧も全く正常。という状態でした。
他には、セキは全く出なかったのですが、たまにタンが絡むようで口を拭ったりする程度。看護師さん達は「軽い風邪でしょう」と。
でも相変わらず、何も食べない。
観察していると、突然、顔が赤らんだことに気付きました。近寄ると熱い。明らかに発熱している。
測ると38.6℃。直前には平熱だったのですが。
酸素飽和度は99。
それでも氷枕を当てると、すぐに平熱に下がる。
看護師さん達は、相変わらず「大丈夫でしょう」と。

でも、何かおかしい。呼吸が浅い気がする。
たまらず、主治医に電話してご相談すると、日曜でしたが「それは妙ですね。医院を開けて待ってるから直ぐに連れて来て下さい」と。
施設側には「神経質だなぁ」的な反応を示されましたが、構ってられません。ガウンを羽織らせただけで、車を走らせました。
医院に到着した時には、酸素飽和度は84。肺は真っ白になっていました。普通なら呼吸もままならない状態です。
即座に、連携病院に入院しました。

酸素飽和度の低下スピードは想像以上で、施設の99→主治医の84→病院の73まで、それぞれ30分程度の間隔で、それほどにも低下しました。
あと何時間か様子を見ていたら手遅れになっていた、と言われました。

母はコンコンと眠り続け、酸素マスクを付けられた時など目を覚ました時にはゼーゼーしながら看護師さんに冗談を言い、すぐまた眠りに落ちる、といった具合でした。

入院直後から酸素吸入が開始されました。最初はマスクで3Lでしたが、すぐにカニューレで4Lになりました。
その頃から血を吐くようになりました。
度々ティシューに真っ赤な血を吐くので、最初はビックリしましたが、あまりにキレイな赤なので血液だけを吐いているのではないと思い、気を取り直しました。

日曜の午後に入院し、木曜の朝食までは絶食のオーダーでした。月曜夕方には4Lのままカニューレからマスクになり、水曜には病状が改善されたとのことで、試しに2Lにしてみたところ、大丈夫そうでした。
それで、翌木曜に酸素を切ってみたところ、30分で酸素飽和度が78になってしまったので、再度2Lに戻されました。

木曜のお昼からは食事が開始。まずは重湯と具なしのスープからでしたが、全く食べられません、
金曜には『やわらか食』、その後、ソフト食、五分粥などと進みましたが、殆ど食べられませんでした。1週間くらいかけて全粥にする、そんなペースでした。

その間、肺炎を引き起こした原因菌を特定する為の培養もして戴きましたが、結局、特定は出来ませんでした。

退院を目指して、幾つかの検査をしました。
その中で、肺塞栓症が判明。かなり重症でしかも両側。
でも、この入院がなければ肺塞栓症で危ないことになっていた可能性が高かったと思いますので、何が幸いするか分かりません。

肺塞栓の治療の為に、ヘパリンの点滴とワーファリンの内服が始まりました。ワーファリンが効いてくるには何日か掛かるので、その繋ぎにヘパリンが必要になるのだそうです。ですが、ヘパリンの為に、肝機能の数値が極端に悪化してしまいました。
肺塞栓が判る前には勿論、治療もしてなかった訳ですから、ヘパリンは中止し、ワーファリンだけで様子を見ることになりました。

その後も母はお食事が摂れなくて、これでは命に関わると心配でした。ですが私達家族が幾ら言っても駄目なので、思い切って退院させることにしました。施設に戻って、仲良しのお友達方にヤイヤイ言われれば、食べられるようになるんじゃないかと思ったからです。
幸い、読みが当たって、1週間ほどで以前の1/2〜2/3程度まで食べられるようになりました。

結局、3週間ほどの入院と退院後の1週間。大体1ヶ月ほどで母は快復することが出来ました。

肺炎の原因菌も特定されず、血痰の原因も分からず終いでしたが、その後、問題は起きていません。
勿論、血栓溶解剤は継続していますが、元気に暮らしています。
母は施設に入居していた為に、お友達に囲まれて毎日にぎやかに楽しく過ごしており、そのお陰で重篤な状態から予想外に早く恢復することが出来ました。施設入居の思いがけない副産物でした。

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