運動すると体に痛みが走るのが当たり前でした。自分では気づきにくい線維筋痛症。

病名で線維筋痛症が出なかったので筋肉痛になっていることを謝罪申し上げます。

物心が付いた時から、外部から与えられる圧迫などの痛みには、他の人よりも弱いことを実感していました。
その為、運動は嫌いではないものの体に痛みが走るため苦手としていました。
当時は、運動好きの方の気持ちがちっとも理解できませんでした。
なぜ、痛い思いをしてまで走ったりするのかと。
痛みが有るのは、すべての人共通だと思っていたのです。
その考えが、思い違いだと気付いたのは大学生になったとき、精神病にかかり精神科通いを始めた辺りからでした。
友人や母に、「実は、走ったりするのが苦手な理由は体が痛いから」と打ち明けたのです。
｢皆も我慢しているのに情けないよね」
と話したら、痛みなんて筋肉痛しか経験がないと言われショックでした。

自分は他人とは違うのか？

そんな疑問を抱え数年過ぎたある日、突然、今まで感じていた痛みが何もしていないのに何倍もの痛みで襲い掛かってきました。
その痛みは、普通に立って歩く事もままならないほどで、たまらず近くの病院に駆け込みました。
一番最初に疑われたのは、時期的な事もありインフルエンザ。
しかし、熱はなくもちろん検査結果も陰性。
先生は原因が解らないの一点張り。

困り果てた私は、病院紹介ダイヤルの「ひまわり」へ電話し他の病院を紹介していただきました。
その病院でも、やはり最初はインフルエンザを疑われましたが、他の病院で検査し陰性だった事、原因が不明と言われた事を話した結果、「もしかしたら…」と線維筋痛症の事を教えていただき、簡易検査を受けました。

その結果、線維筋痛症の疑い有りと言われ専門医を紹介していただけました。
精神科の先生にその事を話したところ、｢実は精神科を受診している患者さんにけっこういらっしゃるんですよ」
と聞いて驚きました。
今では、国の援助と家族の理解、薬の助けも有り、以前に比べ落ち着いた生活ができています。