総胆管結石からの胆のう摘出手術。救急車を呼ぼうかと思うほどの激痛でした。

総胆管結石とは
胆のうでできた石（これが胆石）が総胆管というところに詰まって
激痛が走るというもの、通常、詰まった石は内視鏡で取り除きます。
しかし、総胆管結石＝胆のう摘出でもあります。

事の起こりは４月８日の土曜日
朝６時半に夫を駅まで送り、家に帰りついてもう一度寝ようか？
それともまじめに洗濯をしようか？のんびり考えながら
パソコンでゲームなどをしておりましたら

あれ？なんか変？

　　↓（１時間経過）

背中が痛い！！とりあえず今日は大人しくしていよう・・・

　　↓（さらに１時間経過）

胸も痛い！！無理！！とにかく寝よう

と、布団に入るも痛くて寝れない！！

もしかして、これがTVのCMで見るいつのまにか骨折！？
※このとき、肋骨が折れたと思っていました。

　　　↓（さらに１時間経過）

ネットで調べると内科系の病気でも背中が痛くなるそうで

病院行く？でも、何科に行けばいいの？

　　　↓

あ～、もうだめ！！救急車呼ぶ！？
でも、ご近所さんの目が～～～～～！！

１１時だから、まだ、かかりつけの病院開いてるから病院に行こうと
自分で車を運転して病院に行って、とりあえずレントゲンと血液検査
おじいちゃん医師がのんびりと私のレントゲンを解説してくれて

「全部、異常ないよ。」

じゃぁ、その解説いらないから！！
苦しんでる目の前で要らん説明するな～！！
と叫びたくなるのをぐっとこらえ
ネットで仕入れた知識を医師にぶちまける
それをひとつひとつ否定する医師
と、おじいちゃん医師（ちょっと怒った感じで）

「こんな時間に来て、どこももう終わってるよ。
この時間で紹介できる病院は医師会病院しかないけどいい？」

「はい、医師会病院でお願いします。」

紹介状を書くのを待って、救急車を呼んでくれるのかと思ったら
また自分の運転で紹介された病院へ

※個人病院はご近所の目があるから、基本的に救急車を呼びません。
※救急車で大病院に運ばれた場合、紹介状がなくても特別料金はかかりません。
※個人病院で行った検査をもう一度する場合がほとんどですので、
　救急車を呼ぼうかと思うほどの激痛なら個人病院にかかるのは
　お金と時間の無駄です。

紹介された医師会病院でレントゲンと血液検査、腹部超音波検査（エコー）をし
結果、胆石（総胆管結石）でした。胆石が詰まった場所は、総胆管と膵管がくっつている場所の総胆管側。そのまま入院、２４時間点滴の絶飲食。

※東京大学医学部付属病院の総胆管結石に関するWebページ
http://todai-tansui.com/case/academic/case09.html

翌、日曜日もう一度腹部超音波検査（エコー）と腹部CT検査をし
さらに翌、月曜日に造影剤を使用したMRI検査もしました。

本来ならこのあと内視鏡で詰まった胆石を取るはずが入院し絶飲食している間に
総胆管に詰まっていた胆石は自然と流れ出たようで検査で見つからず、
血液検査の結果も落ち着き、４月１５日土曜日にいったん退院しました。

１週間後に再度入院をし、胆のう摘出手術をしました。
詰まった胆石は流れて取れたのに、なぜか？

胆石の治療法？は調べた限り４つあります。

その１　放っておく

健康診断などで胆石が発見された場合がこれ
胆石があるだけでは問題がなく、痛みも何もないのなら毎年の健康診断などで
様子を見ながら放っておくというもの
実際に胆石もちのうち胆石の症状が出る人は半分だそうです。


その２　薬で小さくする

胆石が出来る原因はいくつかあるそうですが、現在の日本で胆石の原因は
コレステロール。油、脂肪、コレステロール、カロリーの取りすぎ♪　(^^;
詰まった場所、大きさなどによって薬で溶かすという方法があります。


その３　内視鏡で取る

胆のうから出て来て総胆管に詰まった場合
内視鏡（一般的に胃カメラと言われるもの）で取り除きます。
ただし、これは一時的な対処治療です。


その４　胆のうを摘出する

総胆管結石の場合、まずはその３の治療法・内視鏡で胆石を取ります。
その後、容態が落ち着いたら、胆のうを摘出します。
なぜなら、総胆管結石は繰り返すから。
そして、膵炎や急性胆嚢炎を併発する可能性があるから。


その４の治療法が一番大変なのですが、総胆管結石＝胆のう摘出だそうです。
そうです、私です。(^^;

腹腔鏡手術になります。おへそと肋骨の下辺り３箇所、計４箇所に穴を開けて
おへそからカメラ、肋骨の下から器具を差し込んで胆のうを摘出します。
手術時間は１時間～１時間３０程度です。

おへそに１箇所だけ穴をあけての手術もあるのですが、
まだ始まって間もない手術方法で実施している病院が少ないです。

腹腔鏡手術なので翌日には自分で歩いてトイレに行けますし
傷の治りを早くするため？癒着を防ぐため？歩くように言われます。
胆のう摘出手術と聞くと大手術を想像するかと思いますが
いつの間にか寝てしまっていて起きたら終わっていたという感じです。
入院期間も５泊６日で、一昔前の盲腸の手術ぐらいの感じです。


不思議だと思いますが、いったん退院して、外科の医師と手術について
打ち合わせをして日をあらためて入院・手術をします。
そのため、２回目の入院が必要で、私の場合４月２３日から２８日まで入院でした。
ちなみに１回目の入院は内科、２回目の入院は手術をしますので外科になります。

この１回目と２回目の入院を同じ月にすることを強くお勧めします。
もちろん、高額療養費制度を利用するためです。

高額療養費制度とは
１カ月間に支払った治療費のうち一定額を超える金額を返してくれる制度です。
詳しくは↓をご覧ください。

厚生労働省の高額療養費制度に関するWebページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/


胆のうは摘出しましたが、退院後の翌月曜日には仕事に復帰し
現在、手術前となんら変わりない生活を送っています。
腹腔鏡の手術跡も赤い点が３か所、虫に噛まれた？ぐらいの大きさです。

手術前の説明で胆のう摘出のデメリットとして
下痢をしやすくなると聞いていましたが
実際には何か月かに１回程度、食べすぎた後に
あれ？もしかして、これがそう？と思う程度です。