3年前に51才で乳癌になった母。治療を受け、毎日元気に過ごしています。

3年前のある日の朝、いつものようにリビングに行くと暗い顔をした母に鎖骨の下を触って欲しいと言われました。触れてみるとスーパーボールくらいの大きさの突起物が。かなり堅くて驚きましたが、半年前にも乳癌検診を受けたばかりだし、乳癌ではないと思うと励まし、念のために病院へ受診することを進めました。
しかし、病院で再検査してもらったところ乳癌で、しかも進行の早いものだということが分かりました。前回の乳癌検診で、もしかしたら見逃されていたのかもしれないが、進行の早いものなので半年前には無かった可能性もあるとの事でした。
家族全員ショックを受けましたが、悩む間もなく一刻も早く治療に進んだ方が良いとの周りからのアドバイスで、乳癌治療を専門にされておられる先生に診ていただきました。治療はかなりスムーズに行われ、3ヵ月程の抗がん剤治療を自宅で行ったあと、手術してもらい、最後にホルモン剤の治療の計画を立てていただきました。頓服薬の抗がん剤は、比較的軽いものだということでしたが、それでも吐き気や倦怠感、脱毛など体調が悪くなり引きこもり気味になっていました。そんななか、母の友人が訪ねてきてくれたり、電話をしてくれたりして話を聞いてもらい、母も勇気づけられていました。
手術は全部摘出でしたが、成功し3年たった今もホルモン剤治療と3ヵ月に一度の定期健診で毎日元気に過ごしています。ホルモン剤の副作用でホットフラッシュなどの更年期障害のような症状に悩まされることもありますが、友人と出掛けたり孫守りしたりと忙しく過ごす母を診て、しっかり治療していただき、良かったなと思っています。