Caloo(カルー) - 血色素量(ヘモグロビン)だけではなかった鉄欠乏性貧血の検査 (写真あり) : 病気体験レポート
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血色素量(ヘモグロビン)だけではなかった鉄欠乏性貧血の検査 (写真あり)

サクラサクコ  (50歳代・女性)

オススメ: 10,072views 2016年10月09日投稿 10votes 0comments

[症状]

少し坂を上がるだけで動悸、息切れがありました。疲労感が強い すぐ、疲れる 背中が痛い 舌が痛い 味覚がわからない  あくびが出すぎる
寝ても寝ても,寝たりない

〔内科受診〕職場近くのクリニックに取り敢えず受診しました。

問診 診察 血圧 脈拍 心電図 採血 採尿をしました。


結果、ヘモグロビン10.7㎎/dl女性の正常値(11.5-15.0)

と、貧血はありましたが、たいしたことないレベル。

その他の異常はありませんでした。動悸がすごいのに、心電図でも問題ないと言われました。


そのため飲み薬(鉄剤)で様子をみることになりました。
もともと、ヘモグロビン13ml/dlと貧血には無縁でした。
軽く治ると思ってました。 

〔再受診〕二か月間鉄剤を飲みましたが、症状は変わらず、再度採血。
採血の結果
ヘモグロビンは殆ど改善してませんでした。
fe(血清鉄フェリチン)も調べてくれてました。
血清鉄fe 17mg/dl(女性正常値48-154mg/dl)とやや低かったです。

feは体に貯蔵している鉄の指標らしいです。 私は身体に蓄えている鉄があまりない状態だとわかりました。
鉄は,骨髄、肝臓、脾臓などに蓄えられているそうです。
出血などがあると、ヘモグロビンが減り、、体の貯蔵鉄を使い補うそうです。
なので、服薬しても,ある程度のヘモグロビンは埋められますが、
貯蔵鉄が空っぽなのを満たされなければ、すぐまた貧血になったり症状が改善しないそうです。

〈原因〉

更年期もあるのかもしれませんが、この頃、月経量が多くなりました。

ドクターからは、月経と消化器などの少しずつの出血の影響があるといわれました。
数ヶ月前に血便、下血が確かにありました。



〔静脈注射〕フェジン40m(鉄入りの造血剤)を2週間に一本していただきました。
 これが効いて、1か月で身体がかなり楽になりました。


静脈注射から1ヶ月後採血の結果

ヘモグロビン11.mg/dl
fe 86mg/dlに
改善してました。
静脈注射は中止になりました

[飲み薬と静脈注射の違い]
静脈注射は治りか早いですが、直接血管に入るので過剰投与にならないように、採血をして,ヘモグロビン、血清鉄を調べなくてはならないそうです。
鉄は必要以上に入ると,酸化するそうです。肝臓,脾臓、骨髄等に付着して、弊害があることもあるそうです。

静脈注射は経口で服薬できないまたは、経口では効果が見込まれない場合だそうです。

私の場合、消化管からの出血があったため,鉄を吸収できないため、静脈にして頂きました。

症状がなくなるのは,本当に早かったですよ。2回であっという間に、体が軽くなりました。


飲み薬 以前は胃腸を痛めると言われていましたが、今は改善されているそうです。
また、飲み方も、以前は吸収をよくするために,空腹時に服薬をすすめていたそうですが、そうすると,吐き気、食欲不振などがあったそうです。

今は、食後に服薬しても、たいしてかわらないそうです。
お茶もコーヒーもすすめはしないが、飲んでも、吸収に大差ないと言ってました。

 
〔腸からの鉄剤の吸収〕
服薬した鉄剤は約⒑パーセントが腸から吸収されるそうです。なので、9割り方は便などで,排出されていまいます。
その分、鉄分を多く取り過ぎる心配はありませんので,ゆっくりではありますが,しっかり,血中だけでなく、貯蔵鉄まで副作用をさほど気にせず、のんびり,治せます。
ちょくちょく採血される心配もありません。

[根本的に治療]

鉄欠乏性貧血になるには,原因があります。
私の場合は、消化管の出血と月経過多でした。

そのため,胃腸薬を処方されました。
その後、産婦人科にも受診して色々検査治療をしてもらいました。
貧血になった原因の治療も同時にしていく必要があるそうです。


[その他の検査項目]

MCV(大きさ) MCH(量) というのがヘモグロビン(血色素量)の下の欄に書いてあります。

ドクター曰く「MCV、MCH,が同時に下がっているのは鉄欠乏性貧血」だそうです。
おまけみたいな検査項目にも,意味があった!



貧血の方へ 

貧血のある方は、大抵頑張って、鉄分の多い食事や吸収をよくするため、ビタミンCや、タンパク質を取ったりと、すごく気をつけていると思います。
私でもそうでした。

ドクターから言われたのですが、貧血の治療と同時に、原因を治さなければ、いくら、鉄分を取ってもまた貧血になり、繰り返しになるそうです。

私のように、二つの科を回らないといけないかもしれませんが、
治したら体が前より、軽くなりましたよ。


参考文献

病気が見える vol5 メディック メディア

貧血SOS  海原純子 

血液検査の知識 宮地勇人 東海大学出版社

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