父の癌が転移。告知されたら全身検査、できればPETで全身チェックを。
蜥蜴890
(50歳代・女性)
父が肺癌を患いました。家族で海水浴に行き、その際泊まったホテルの部屋がカビ臭く嫌な感じがしました。夜になり父の咳が止まらず一晩苦しんだそうです。普段は病院嫌いの父ですが相当苦しかったようで帰宅翌日にすぐに掛かりつけの病院に行きました。そこでレントゲンを撮りすぐに地元で1番大きな総合病院への紹介状を渡されました。お盆を挟んでしまったのでお盆明けに即入院となりました。
この時点では、肺癌か肺にカビが入ってしまったのか区別が出来ず開胸して組織検査。肺癌であればそのまま手術と言う段取りでした。結果は肺癌でステージは1でした。幸い、日本の肺癌の名医と言われる先生でしたので左肺全て摘出の手術も無事に成功し、順調に回復しました。医師の術後説明は摘出した臓器を見せながら子供は遺伝し易いので喫煙者なら禁煙すべき。肺は大腸と脳に転移し易いので気をつけるようにとの事でした。今から思えば何を気をつければ転移しないのか?そんな説明もないし、気を付けようが無いな…
その後、時期により2週間〜毎月の定期検診通い、術後5年再発なければ完治の最後の8月まで順調でした。しかし、最後になったであろう検診再発が見つかりました。ほんの2週間前の検診ではノープロブレムn.pと言われ喜んだのも束の間最後の健診で見つかるなんてと家族全員でショックを受けました。しかも大腸にも転移していてステージは2。医師にもたった2週間でこんな事が有り得るのか今までの検診で見落としがあったのでは?と質問しましたが無駄でした。
大腸はまた担当医師も受診科も違いあちこち院内でたらい回しにされました。先ずはステージの進んでいる大腸の手術をし、経過安定してから右肺の1/3を摘出しました。大腸は思っていたより悪く既にリンパに転移していました。結局、どちらも中途半端な手術で後は抗ガン剤治療になりました。父は脱毛もしなかったのですがその為か効果も全くなくただ白血球の数値だけが異常に上がりこのまま抗ガン剤治療を続けると白血病になるとの事で途中で中止しました。
当時、やっとPETが都内に出回り始めた時ですぐにセカンドオピニオンと言う事で全身PET検査をして分かったのは、原発巣は実は大腸で大腸から肺に転移したのではないか?と言う事でした。つまり、我々は原発巣を放置したまま5年も無駄な時を送ってしまったのです。
大病院だし、本にも取り上げられるほど名医と言われているし、術後説明で脳と大腸への転移の話を聞いもいたので当然術後検診は全身してくれていると思っていたのは患者や家族だけ。医師としては受診科も違うし、自分に関係のない臓器は検査などしないのです。結局、再発から1年で父は亡くなりました。最後の最後まで弱音を吐かず前向きに治療に取り組んだスゴいパワーの持ち主でした。
残された私達の後悔はここと言うところ全ての分岐で選択を誤った事です。名医と言われているので医師を信頼してセカンドオピニオンを受けずに手術をしてしまった。術後検診も医師を信頼したまま全身の検査をお願いしなかった。セカンドオピニオンを受けなかった。最後の最後に抗ガン剤治療をしてしまい最後の体力も弱らせてしまった。もっと早くPETが出回っていたら…と後悔してもしきれません。
どうか皆さん、癌と告知されたら全身検査、できればPETで。そして必ずセカンドオピニオンを受けて下さい。
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