26週間近で前置胎盤発覚。胎盤が完全に子宮口を塞いでいる最も重症なケース。

初めての妊娠での事です。

妊婦検診で順調順調！と、言われていた私が
急に「うちではもう診れません」
と、大きな病院に回される事になりました。
紹介状を握りしめ、自分が運転する車で
病院に向かいました。

そこで言われたのは全前置胎盤。
胎盤が完全に子宮口を塞いでいる
前置胎盤の中でも最も重症なケースで
即日入院、絶対安静が必要との事でした。

診察が終わると車椅子を用意され
自分で歩く事も許されませんでした。

前置胎盤は自覚症状がまったくない為
危機管理が甘くなるそうで
私の場合は産むまで入院でした。
(たぶんほとんどの方がそうだと思います)

入院中は張り止めの服用に加え
出血多量に備え自己血の採取など
精神的にも体力的にもボロボロになりました。

32週を過ぎた頃、内服薬だけでは事足りず
点滴も追加されました。
それと同時期に、MFIに移動になりました。

何とか目標の34週を迎え
予定帝王切開の日にちも決まり
ホッとしていた矢先の事でした。

早朝、何かが流れ出る嫌な感じで目が覚め
確認してみると大量の出血が。
そのまま緊急帝王切開となり
何とか無事に出産する事が出来ました。

当時は、急な入院に心が追いつかず
自分を責めてばかりいましたが
子供の成長を感じる度に
あの時入院して本当に良かったと思えます。

普通に妊娠して、普通に出産する事が
どれだけ奇跡に近い事なのか
身をもって知る事ができました。

子供がもう少し大きくなったら
あなたはこんな風に生まれたんだよ
と、話してあげたいです。