顔面神経麻痺により動かなくなった顔。治療は早かったが、後遺症が残りました。

ある日突然まばたきが正常でないことに気が付き、鏡を見ると、右目が半分しかつぶれないことに気が付きました。
最初は疲れているだけだと思い、気にしていなかったのですが、その1時間後には右目が完全に閉じなくなり、気づけば右側の顔が全体的に動きが鈍いと感じました。

翌日大学病院の耳鼻科にかかるころには、右側の顔は眉毛、目、鼻、口のすべてが自分の意志では動かなくなっていました。

入院治療をすすめられ、翌日入院しました。
治療は主に、点滴と投薬です。
点滴は1回に数時間かかりました。看護師によって、点滴を落とす速さが違い、早すぎると気持ちが悪くなりました。

入院期間はちょうど2週間で、その間は食事もとても苦労しました。
口が動かず、物をすすれないので、麺類は細かく切らないと食べられませんでした。
コップから飲み物を直接飲むことができないので、ストローを使いました。

「ぱぴぷぺぽ」 が、口の隙間から空気が抜けてしまい、発音できませんでした。

目は寝る時も閉じれないので、眼帯をして過ごしました。
人によっては目にクリームのような薬を塗って保護することもあるようです。

顔の動きが戻ったのは半年ほど経ってからでした。
しかし、私の場合、後遺症が出てしまい、右目を閉じると右の口の端がひきつられてしまい、違和感があります。
それに、笑った時、右側の口があまり上がらず、左右のバランスが崩れました。

退院後、通院しましたが、一度間違ってくっついた神経は元に戻ることはないということなので、4年経った今でも、その後遺症と付き合っています。

治療開始が早かった上、大学病院に入院したので、安心しきっていましたが、マッサージなど、もう少しできることがあったのではと悔やみます。