診療案内
むし歯治療
根管治療は、大きく分けて、抜髄(ばつずい)と感染根管治療に分けられます。
~抜髄(ばつずい)~
歯には栄養を送る血管や知覚神経が通っており、これを歯髄といいます。
抜髄とは何らかの原因(むし歯、外傷)て歯髄の保存が不可能な場合に、歯髄をとってしまう方法です。
ズキズキとした痛みが出ることが多いため、麻酔下にて治療を行います。これにより、痛みから解放されます。
~感染根管治療~
歯髄が壊死し根管内が細菌や壊死組織にて汚染されている状態を治療することです。
鈍痛、咬合痛を伴うことがあります。
根管内から病原物質を取り除き、薬剤を使用してきれいにしていきます。
感染根管の場合は内部が汚れているため、治療回数が多くなります。
◆精密根管治療(保険外治療)
精密根管治療にはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用します。
当院ではライカ製のマイクロスコープを用います。正確な診査、診断のもとに治療を進めます。
肉眼での治療倍率を1倍とすると、マイクロスコープでは、8倍~40倍もの拡大下で治療をすることができます。
複雑な根管を見落とすことなく、再根管治療での確実な汚染物質の除去が可能となります。
◆外科的歯内療法
根管治療を行ったが治癒がおもわしくない場合や、かぶせものやコア(土台)があるために、歯内療法が困難な場合に外科的な治療を行うことがあります。
◆根尖切除術
根尖病巣と感染している歯根尖を外科的に取り除く方法です。
当院では、EMS社のピエゾマスターサージェリーを用い、組織にダメージをできるだけなくす方法で治療を行います。
これにより術後の腫れ、痛みを訴える患者様が減りました。
◆歯根切断法
多根歯(歯は前歯以外複数の根を有する)の場合、病気の根を切断除去し、歯を保存する方法です。
1根のみに顕著な骨吸収がある場合などが適応症です。
◆ヘミセクション
多根歯において病的歯根のみを歯冠とともに除去する方法です。
◆再植術
外傷などで完全に抜けてしまった歯を歯槽窩に戻し、保存する方法です。
尾澤歯科医院においても年に数回は救急処置をします。
矯正歯科
矯正治療というと、審美的、精神的側面がその大きな目的のように思われがちです。
しかしもっと大切なことは、歯並びを良くするということは、咀嚼、発音、嚥下といった口腔の機能にとってとても重要だということです。
さらに、きれいな歯並びは、むし歯や歯周病の予防にもなり、お口の健康のみならず、全身の健康にも貢献します。
歯科矯正においては、乳歯から永久歯に生え変わる時期に治療をスタートすることにより、永久歯の生えるスペースを確保しやすくなるケースが少なくありません。
尾澤歯科医院では成人の矯正治療も行っておりますが、なるべく早い時期に受診されることをお勧めします。
適切な時期に、適切な治療をすることにより、よく噛めるきれいな歯並びとともに、笑顔に自信が持てるバランスがとれた口元を提供させていただきたいと思っております。
【矯正治療の流れ】
1.初診相談
お口の中、及びその周囲の診査とともに、どんなところが気になっているのか、どのような治療を希望されているのかなど、詳しく伺います。
2.検査
矯正治療に必要な精密検査(お口の中、及びお顔の写真撮影。レントゲン撮影、歯型の採得等)を行います。
3.診断及びコンサルテーション
検査の資料をもとにどのような診断となるかをお伝えし、治療内容の説明、期間及び費用、矯正治療中の注意点などについて詳しくお話させていただきます。
4.治療開始→動的治療(実際に歯を動かす治療)
治療内容に同意していただいてから、治療を開始致します。
装置装着後は通常月に一回の通院になります。
インプラント
インプラントは治療の1つの方法です。
お口の中は人それぞれ違いますし、価値観も違います。
また、自費治療になるため、費用面でのご心配もあると思います。
患者様に合った方法で治療をお勧め致します。
◆当院にて使用する「ストローマン社製インプラント」
スイスに本社を置く、世界中で使われているインプラントメーカーの中でトップシェアのメーカー。
その歴史は古く、1960年代から開発が続けられています。
数多くの科学的論文により科学的エビデンスに裏付けられた信頼のおけるインプラントメーカーです。
【治療手順】
1.歯周治療
歯周炎のある患者様がほとんどですが、軽度であっても、基本的な歯周炎検査、治療(ブラッシング指導、歯石除去)を行ってからインプラント治療に入ります。
2.診査
写真撮影、模型診査、レントゲン(オルソパントモ、CT等)診査を行います。
CTは当院にて撮影します。
3.診断
診査結果を基に、治療計画を立案します。
患者様の同意を得てから手術の日程を決めます。
インプラント手術
4.インプラント手術
手術は清潔環境下にて行うことが大事です。
モニター下にて安全な手術を心がけています。
5.メインテナンス
術後のメインテナンスは、インプラントやご自身の歯を守ります。
3か月から、6か月の間隔で来院していただき、メインテナンスを行います。
ホワイトニング・審美歯科
【ホワイトニング】
◆オフィスホワイトニング
過酸化水素ジェルを歯面に塗布し、光を照射することにより、歯の着色成分を変化させることで着色度合いを改善する方法です。診療室にて行います。
ビヨンドシステムを使用しています。
歯の表面の質、着色の度合いにより効果は変化します。
オフィスホワイトニングは通常2回行います。1回にかかる時間は約60分です。
◆ホームホワイトニング
過酸化水素もしくは過酸化尿素ジェルをマウスピースにいれて、夜間ご家庭にて行います。
当院では、オフィスホワイトニングにて目標とする効果が得られない場合に行っています。
◆ウォーキングブリーチ
歩いているうちにホワイトニングをする方法です。特別な装置を必要としない方法です。
治療方法は、歯の内面に30%過酸化水素、過ホウ酸ナトリウムを混ぜた物をつめてふたをします。
場合により、熱触媒を併用して反応を早める方法をとる場合があります。
1週間ごとに薬をつめかえます。
2~3回の治療回数が必要となります。
【審美歯科】
◆セラミックスインレー
◆ジルコニアセラミックス
耐久性に優れたジルコニアを内面に使用し、その上にセラミックスを焼き付けた冠です。
従来の方法では内面に金属を使用していましたが、この方法だとかぶせものの境目に金属色が出てしまうため、歯ぐきが黒っぽく見えてしまうという欠点がありました。
また、審美面だけでなく耐久性にも問題がありました。
そこで金属の代わりに白色のジルコニアを用いることで、従来の方法で難点となっていた審美面と強度の問題を解決することができます。
歯周病治療
【歯周病治療の流れ】
1.診査・診断
どのような歯周病かを診断します。
歯周ポケット診査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影を行います。
診断に合わせた治療計画を立案いたします。
2.初期治療1
ご自身の手入れはとても重要です。
手入れがうまくできない場合は治療をしても治せません。
歯科衛生士による歯磨き指導により、手入れの改善をはかります。
簡単に落とせる歯石(縁上歯石)、プラーク(歯垢)を、2回の来院で落していきます。
歯周検査にて改善を確認します。
軽度の歯周炎の方は治療はここまでです。
3.初期治療2
歯ぐきの内側にある歯石(縁下歯石)、プラークを落とします。
局所麻酔が必要です。4回の来院で落としていきます。
歯周検査にて改善を確認します。
4.歯周外科
中等度~重度の歯周炎の場合、歯石が深くまであるため取りきれません。こういう場合は外科的に取っていきます。
麻酔をしてから切開をし、歯科医師が直接歯石を確認してから除去します。
歯周検査にて改善を確認します。
切開は怖いイメージがあると思いますが、術後はほぼ痛みも腫れもありません。
5.定期検診
3か月~半年の定期検診をお勧めしています。
手入れができない部位は、治療しても3か月で元の細菌が繁殖するといわれています。
噛み合わせ治療
【噛み合わせ治療手順】
1. 質問用紙に記入していただきます。
2. 問診、口腔内診査をします。
3. レントゲン検査、模型検査の型取り、AMI検査、口腔内写真撮影をします。
4. 応急的な治療をして初日は終了します。
5. 2回目に診断の説明をします。
お口の中は千差万別です。
簡単な治療で終わる場合もあれば、全体的にかぶせもの等で治療する場合もあります。
尾澤歯科医院ではダイナバーティーシステム(咬合器上での診断器)を使い、模型診断に応じた治療内容の提案を致します。
また、スプリントを使用して改善傾向がみられるかどうかを確認した上で、治療を開始するかどうかを決定する場合もあります。
なお、噛み合わせ治療は健康保険がきかない場合があります。
治療費用は治療の内容により異なりますので、まずは一度ご相談ください。
小児歯科・検診
【乳幼児期のむし歯予防】
◆1歳半検診
検診対象の方に連絡され、地域の保健所にて行います。
個人差はありますが、上下乳歯が12~16本萌出してきます。
この時期にむし歯はほとんどできません。もしむし歯ができていたとしたら、その原因は食生活にあります。
哺乳ビンに甘いジュース類を入れて飲ませている、寝る前に飴をあげると泣きやむため、毎日あげている等、甘いものが長時間お口の中にある状態ですと、必ずむし歯になります。
◆すくすく歯育て歯科検診
2歳時に検診対象の方に連絡され、最寄りの歯科医院にて行います。
この検診では約1割のお子さんにむし歯が認められます。
この時期のむし歯は生活習慣に左右されやすく、おやつの与え方、甘い飲み物の与え方、手入れ方法などに不備があるとすぐにむし歯ができてしまいます。
◆3歳検診
検診対象の方に連絡され、地域の保健所にて行います。
2~3歳は1人遊びを始める時期であり、自己主張も強くなってきます。
お母さんの目が行きとどきにくくなってくるころです。
この時期は、乳歯は萌えそろいますが、歯の表面は完成していません。
だんだんとだ液中のカルシウムが沈着して完成されていきますが、萌えたての歯は未熟なため、非常にむし歯になりやすい時期だといえます。
入れ歯・義歯
◆エステショット(ノンクラスプデンチャー)
自費の入れ歯になります。金属のバネがないため、笑ったときに目立たない入れ歯です。
金属の代わりにポリエステル共重合体という新素材を使って作られています。
金属のような硬さがなく、無味無臭のため、心地良く装着していただけます。
また、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
口腔内の状況によってはお勧めできない場合もあります。詳しくはご相談下さい。
◆金属床義歯
金属を多用することで装着感が良くなります。
また、義歯を薄く作ることができます。
親知らず治療
◆親知らずを抜歯した方が良いケース
1. 親知らず周囲が炎症を起こししている場合
2. 親知らずが原因で、隣の歯がむし歯になったり、歯周炎を起こしている場合
このような場合には抜歯をお勧めしています。
レントゲン写真にて異常が認められた場合には、症状がなくても抜歯することをお勧めします。
◆親知らずを抜歯しなくてもよいケース
1.腫れ、痛み等の症状がなく、隣の歯に悪影響を及ぼしていない場合
経過観察します。現在は大丈夫でも、数年後には状況が変化する可能性がありますので注意が必要です。
2.患者様が抜歯を希望しない場合
抜歯には術後の腫れや苦痛を伴う可能性があります。他にもリスクが考えられます。
放置した場合の説明は十分に行い、患者様が抜歯に同意されない場合は経過観察とします。
スポーツ歯科
スポーツに携わるすべての方に、正しい歯科分野の知識を知っていただくことで、スポーツを通じて健康で活動的な生活を生涯過ごせるようにすることを目標にしております。
外傷の予防からパフォーマンスの向上までをお手伝いします。
【スポーツにおける口腔外傷を防止するマウスガード】
マウスガード未装着選手のスポーツ口腔外傷が後を絶ちません。
マウスガードの効能
◆口腔外傷の予防とダメージ軽減
衝撃を分散して吸収します。上下の歯が直接ぶつからないことで、破壊的な力を吸収します。
また、顎関節の損傷を防ぎます。
相手選手に怪我を負わせるのを防ぎます。
◆脳しんとうの防止
下顎に強い力がかかった時に、マウスガードが力を緩和し減弱させます。
◆競技パフォーマンスの向上
競技パフォーマンスの向上は競技者にとってうれしいことですが、一概には向上するとは言えません。
噛みしめることで効果が出る競技もありますが、競技によっては強い噛みしめが力を分散してしまうことがあります。
また、コーチング時の発音障害や呼吸がしにくいなど、マイナス面が生じることがあります。
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