一側性難聴について（片耳だけ聞こえない生活）

原因はわかりませんが、後天性の難聴で片方だけ全く聞こえないまま、現在も通常の健常者と変わらず生活しています。お子さんが片耳だけ聞こえないとわかって困惑する方や、突然片耳だけ聞こえなくなって不安に思う方も多いようなので、体験談を書いていきたいと思います。

参考URLのQ&Aに書かれていることはごもっともだと思います。特に、

●正常の人のようにステレオで音を聞くことができませんが、一側の耳で聞くことに十分慣れていますので、実生活で大きなハンディキャップとはなりません。飛行機のパイロットにはなれないなど、特別の職業を選択できない制約をうけますが、それはきわめて例外的な場合です。
●一側聾は社会生活上それほど大きいハンディキャップにはなりません。（中略）しかし、そのことでいたずらに驚いたり、神経質になったり、治療を求めて医者を渡り歩いたりすると、子どもにとってむしろ悪い影響を与えることになりかねません。

という点に共感します。


-病気が発覚した経緯
６歳頃、友達から内緒話などで耳打ちで話されると右耳だけ聞こえないことに気づく。
小学校１年生の健康診断で片耳だけ聞こえない事が発覚。大学病院で検査を受けると、感音性難聴（音を伝える神経系統や蝸牛がダメになっている）とのこと。原因はわからないが、おそらく、２歳頃の中耳炎に伴う高熱か？

-治療等
治療手段がないので治療せず。補聴器もつけていない。障害者手帳は貰っていないが、聞こえない方は全聾なので、もう片方の耳がエアコンの音が聞き取れないくらい悪くなると、６級を貰えるらしい。

-不便な点等
●ステレオはわからないが、音の大小（例えば右後ろの音は小さくなる）で音の方向を判断できるので、日常生活に不便しない。周囲が騒がしい時に聞こえない方から話しかけられるのが苦手なので、飲み会では席取りに気を遣う。
●聞き間違いや聞き返すことがやや人より多い。
●極々たまに障害者扱いというか、哀れみを受けるのが一番精神的に辛い。よって余計な偏見を持たれないよう、初対面でいきなり耳のことを言ったりはしない。ただし、騒がしい場所で仕事をしなければならない時などは、仕事に支障が出る可能性もあるため例外。
●職業の制約は、知っている限りでパイロットと防衛大学校の学生になることくらい。しかし、騒がしい場所で声を掛け合う必要のある飲食業や工場現場は辛いと思う（静かな職場だったらOK）。一般的な事務職であれば全く問題はない。

ーその他
音楽の成績は中の上。他、学業成績に問題はなかった。カラオケはむしろ好き。