病院口コミ検索カルー - 虚血性心疾患のカテーテル治療。造影剤による腎臓機能低下について : 病気体験レポート
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虚血性心疾患のカテーテル治療。造影剤による腎臓機能低下について

renzyaku  (70歳代・男性)

1,153views 2015年04月25日投稿 3votes 0comments

腎臓機能の目安としてGFR値というものがあります。
GFRは腎臓の糸球体濾過量を表すもので、この数値から現在における自分の腎臓機能がどれほどなのかを知ることができます。
健康診断の血液検査の中にクレアチニンという項目があり、このクレアチニンの値からGFR値を知ることができます。クレアチンの基準値は男性で0.6~1.1、女性で0.4~0.8であり、この数値が高いと、GFR値は低くなり、それだけ腎臓機能が低下しているということになります。
クレアチニンを腎臓が処理できずに、それが血液中に出てくるので、この値が高いほど腎臓の機能が低下していることになります。
腎臓の機能が低下すれば、人工透析という可能性もでてきます。

私は虚血性心疾患(心臓周辺の動脈が閉塞する)のために緊急入院となりカテーテル治療を受けましたが、それまでは腎臓の機能に関して知識も興味もなく、GFR値、クレアチニン値というものも全く理解していませんでした。
入院したとき、カテーテル治療の前後に三回ほど血液を取られましたが、さすがに血液検査のデータが気になったので、各項目の意味を退院後、家に帰ってからネットで調べてみました。そして、クレアチニンというものを調べ、その数値が何を意味しているのかを知りました。
治療後のクレアチニン値は1.15であり、この数値からGFR値を算出すると51という数字が出てきました。51という数値はイコール、パーセンテージと考えてもよいのでしょう。
私の腎臓の機能は半分まで低下していたのです。

前年度の健康診断をひっぱり出してクレアチニン値を見てみると、1.05であり、これも決して良い数値ではありませんでした。
そして治療前は1.09、治療後は1.15であり、調べてみると、治療時に血管内を投影する造影剤が腎臓にかなりの負荷をかけるということがわかりました。
治療前に点滴を繋がれ、そのときに先生が「造影剤は腎臓に負荷がかかるので、点滴で洗い流すんです」と言ったことを思い出しました。
クレアチニン値が上がったのは造影剤のせいなのか、それとも他に何か原因があるのか、それに関しては色々と調べてみましたがわかりませんでした。
このまま腎臓の機能が下がり続ければ、人工透析ということも考えないといけないのかと思い、とにかく塩分が腎臓に一番影響を及ぼすものだと知り、塩分を控え、水を多く飲むようにしました。しかし、ここで、気になることがあったのです。それは、治療の8カ月後に血管内に再狭窄が起こってないかどうか調べるためのカテーテル検査があり、もう一度、造影剤を使用しなければならないという事実でした。
これで造影剤が体内に入ったら腎臓機能はどこまで低下するのかと思うとかなり不安な気持ちになりました。

その頃、たまたま母も同じように虚血性心疾患のカテーテル治療を他所の病院で受けたので、そこの主治医の先生に家族として説明を受けたとき、母の症状の説明を聞いた後で「私のことですみません、ちょっとお聞きしたいのですが」と自分のカテーテル治療のことと造影剤と腎臓の関係、そして、クレアチニン値が高いことなどを説明し、他の方法で再狭窄の有無を調べる方法がないのかどうか尋ねてみました。

その先生の回答は、他の方法ではやはり、はっきりと区別がつかないので、造影剤を使用してのカテーテルによる検査が一番ですというものでした。
煙草もやめ、食べるものにも気を配り、半年経って、自覚症状もないので、検査を受けなくても大丈夫なのではとも思い、カテーテル治療を受ける病院の看護師さんにも外来で行ったときにそれとなく聞き、かかりつけの循環器のクリニックの先生にも聞いてみましたが、帰ってきた回答は、ちゃんとカテーテルでの検査を受けなさいというものでした。まあ、その回答は当然と言えば当然なんでしょうが。
ただ、造影剤により万人に一人はショック症状を起こし、万人に数人は緊急人工透析になることもある、その事実は否定はできないと言われました。

4月に治療を受けて、再狭窄の検査は8カ月後の翌年の2月、年を越し、これはもうカテーテルでの検査を受けるしかないと思いました。そして、まな板の上の鯉のような気持ちで造影剤を使用してのカテーテル検査をしてもらいました。
結果は良好で、もうカテーテルによる検査は以後、必要ないという結果をいただきました。
退院日に(一泊でしたが)カテーテル検査前に行った血液検査の結果を打ち出してもらったのです。すると、なぜなのか、クレアチニンの値が0.89まで下がっていました。

治療後は血液検査をしていないので、数値がどうなったのか、わかりませんが、そろそろかかりつけの循環器クリニックで血液検査をしてもらおうとは思っているのですが。徐々に高くなり、治療後にさらに高くなったクレアチニンの数値がなぜ下がったのかわかりません。

塩分控えめが良かったのか、ふくろはぎの運動をすると効果があると聞いて、つま先立ちで歩くようなこともしていましたので、その効果なのか、なんともわかりません。

腎臓は沈黙の臓器を言われるほど、痛みとか自覚症状がなく、症状があらわれたときは手遅れだと言われます。
壊れた糸球体は二度と再生することはないということなので、腎臓機能は低下の一途を辿るのでしょう。糸球体が再生することがなく腎臓機能が低下の一途を辿るのならクレアチニンの数値が下がるというのはよくわかりませんが。
クレアチニン値というのは一つの目安ということで考えればいいのでしょうか。

ただ、間違いないと思えるのは、何も考えずに食生活の改善も運動もしないというのはやはり危険が大きいのでは? ということです。高脂質、高塩分、喫煙、過度のアルコール摂取は五十歳を超えたら真剣に見直すべきだと思います。

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