メニエール病と社会人生活。「あとは根性の問題だよ!」と言われる生き辛さ。
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(20歳代・女性)
| 病気 | メニエール病 |
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過去レポートにも投稿させて頂きました、メニエール病である人の微妙~~~な生き辛さについて。
前回は16歳で突発性難聴に、そこから更に数年を経てメニエール病と診断された私の16歳~18歳までの学生生活を主題としてレポートを書きましたが、今回はその後、社会人になってからの生活について投稿させて頂こうと思います。
前置きとして、私は高校生在学時からアルバイトとして地元の町工場で働いていたのですが、卒業後もそのままそちらで継続して雇用して貰えることに。
工場と一口に言っても、食品系や医療品系など様々ですが、私の職場は樹脂加工製品を扱う比較的大きな下請け会社でした。
そして社内にも色々な課がありますが、私の属している課はバリバリの現場系の課。何度か欠員による移動を経験しましたが、最終的に配属されたのは轟音響く生産ラインです。
この労働環境についてですが、はっきり言って突発性難聴・メニエール病共に向かない職業と言えます。
高校時代から医師にも「あ~生産ラインか~あんまり良くないよな~」とは言われていたのですが、職場の人間関係が良いこと(突発性難聴もメニエール病もストレスは症状の悪化を招きます)から「まぁ、そこで相殺かな」ということで落とし所をつけていました。
そこで医師に指導されたことは2つ。
①できる限り耳栓をして作業すること。
②体調がすぐれない日は危険な作業を控えること。
ですがここでまたあの"微妙~~~な生き辛さ"が…。
私の場合は高校生の頃から勤めていた会社なのでもちろん他の社員も私の体調については知って貰っています。人間関係についても問題なく、むしろ子供の頃から働いているので何やかんや甘やかしても貰っていたりする部分も否定できない位です。
が、しかし。
それでもちょいちょい聞かれるんですね。「それ(メニエール病)ってどれくらいで治るの?」と。しかも何人にも。
卒業後に継続雇用してもらえると決まってから一区切りとして、正式に診断書を病院で貰ってきて課の最高責任者である上司に提出し、時間を取って頂いて現状と今後についての話をしても尚、メニエール病についての世間一般的な認知度の低さから理解を得ることは中々難しいのだということを痛感させられる日々です。
会社の飲み会にて「君は若いんだからあとは根性の問題だよ!」と言う還暦近くの上司。
体調が悪いことが続き一週間休みを頂いてしまったとき「もし辛ければ半年とか休んで完全に治してから来るってのはどう?」と40代後半の上司。
言った本人に嫌みを言うつもりは全くないのが感じ取れる言い方なのですが、正直この手の話は非常~~~に疲れる。
若年層、年配層でメニエール病についての認知度の違いは殆ど感じられませんが、年配層の方、特に男性はけっこうな割合で根性論を持ち出してくれます。
私も最初は迷惑かけていることは重々分かっているのでその度に、これこれこうで、これがああなんです~と説明していたのですが、ある日魔法の一言を発見。
「ご迷惑お掛けしています~けれど主治医がそう言ってるので~」
あくまで申し訳無さげに、にこやかにがポイントです。
年配の方々のこの手の無神経とも取れる発言って、9割9分悪気がありません。ただ昔は花粉症すら一般的に知られていなかった世代の方につい最近認知が進んでいるメニエール病なんていうのは未知な病気なだけ。
そして年配の方ってお医者様の話を出すとコロッと「えっ?そうなんだ~そりゃぁ大変だな~」くらいの大雑把な感覚で受け止めてくれることが、私の経験上殆どです。
当事者として、「ま、別に理解されなくてもいいか~、私も難病指定の病気どれだけ知ってる?とか言われたら全く分からんしな~、知ってても名前聞いたことあるくらいだしな~」みたいな要領でこちらも大雑把な気持ちでいることが、さまざまな年齢層と上手く付き合っていかなければならない社会人生活の上で大切なことかな、と思う訳です。
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