5歳の息子の世話に気を取られ、対処できないまま酷くなる腹痛。憩室炎でした。

2018年1月、首都圏に大雪が降る前日の昼、右脇腹近くに鋭い痛みを感じましたが「昨日慣れないランニングをしたから筋肉痛かも」と思っていました。ですがその夜、布団に向かおうと立ち上がろうとしたとき、急に痛みが鋭くなりしゃがみ込むほどに。翌日に５歳の誕生日を迎える息子の手を借りて布団へ向かいました。この時はまだ、ひどい筋肉痛だな〜と笑える程度でした。
痛む場所は、骨盤の少し上。へそと骨盤を結んだ周辺です。

次の朝、起き上がるときにお腹に力を入れると、まるで内臓をナイフで刺されたかと思うような鋭い痛み。時間をかけて腕の力だけで起きました。痛いけれど、ずっと痛むわけでもないし息子が前日から高熱を出していたので、すぐ近所の小児科へ徒歩で向かうことにしました。マンションのエレベーターを降りて数十歩進みましたが、なんだか怠さで歩くのがキツくなり自転車に変更。ちらほらと雪が舞ってきました。

診察は息子だけのつもりでしたが、微熱も出てきたし念の為この痛みの場所は虫垂炎なのかだけでも聞いておこうと思い、受診することに。待合室では「痛いよ…痛いよ…」と声に出してしまうほどの痛みに変わっていきました。
触診などしてもらいましたが、どうも虫垂炎とはズレてるような否定もできないような…「僕はお腹は得意じゃないから、近くの病院を教えるよ」(紹介状ではなく単に教えてくれた)と地図をもらいました。
が、大雪になってきた上に痛みが益々酷くなってきてしまい、自転車も漕ぎたくないくらいの痛みと怠さだったので帰宅を選びました。

息子の誕生日なので、主人が私と息子の好きなケーキを買ってきてくれましたが全く食べられず、夕飯はうどんを数本。布団に入るも、引き続きナイフで刺される痛みで眠れません。「うーー…いたたたたた…」とひたすら痛みとの戦い。夜中に耐えられず鎮痛剤を飲みました。主人からは何度も「虫垂炎だったら酷くなると大変だよ、救急車呼ぼう」と言われましたが、こんなので救急車を使ったら重病の方が使えなくなるからと思い断り続けました。

2、3時間やっと眠れましたが朝方、痛みで目を覚ますともう戦いの始まり。眠れない。
まだ早いけど、今のうちに病院へ行く準備をしようと思い起き上がろうとした瞬間、声も出せなくなる程の痛みに襲われ丸くなったまま動けなくなりました。しばらく耐えた後、なんとか起きて前かがみのまま保険証と財布をバッグに入れ、洗面所へ向かいましたがもう限界。息を切らして痛みに耐える私を見て主人が「もういい加減救急車呼ぶよ！」と呼んでくれました。

搬送先では造影剤を投与してCT撮影しました。すると虫垂炎だと思っていたものが、聞いたこともない憩室炎という診断。腸に小さな憩室と呼ばれる部屋がいくつかできていて、便秘の方だと憩室に便が入り込んだりして炎症を起こして腸が腫れるというもの。ですが私は便秘ではなくむしろ逆。CTでも先生が便秘ではないと仰っていました。なので原因は分かりませんが、2週間入院をし、腸に負担をかけないよう絶飲食を数日間行い、点滴で栄養補給するという保存治療と呼ばれるものを実施することになりました。

幼児がいるので実際の入院は１週間で、うち絶飲食は３日間。流動食から慣らしました。退院後は2週間かけて自宅で栄養管理し腸を慣らしていきました。

その後、食欲は１ヶ月経たないと戻らなかったです。お腹が油物を全く受け付けませんでした。
憩室炎は繰り返す病気で、半年後か一年後かは分かりません。同室の方は4回目の発症だそう。食物繊維を摂るようネットでも見かけますが、便秘じゃない私は何に気をつけたらいいのか分かりません。痛くなればすぐに受診しようと思っています。

虫垂炎と間違いやすいですが、どちらにしろこの場所に鋭い痛みを感じたら、消化器科へ受診されるのがいいと思います。絶飲食は、本当に辛いですよ。