腕と指先の痺れ、痛みは変形頸椎症によるものだった。まずは姿勢を直すことが大切。

●整形外科を受診した動機

・夫が、左腕の痺れを訴えるようになりました。最初は、五十肩だろう、と笑っていたのですが、次第に指先にも震えと痺れを感じ、物がうまく掴めないようになりました。痛みと痺れが増してきましたので、色々な病気の可能性があるのではないかという不安が募ってきました。脳外科と整形外科の受診のどちらにしようかと迷った挙句、勤務先の近くにある評判のいい整形外科を受診することにしました。


●整形外科での診察

・症状を説明してから、レントゲンを撮っていただきました。すると、５０肩ではなく、頚椎の摩耗による頸椎症です、と言われました。第６頚椎と、第７頚椎は摩耗しており、その摩耗の仕方が丸みのない角張った形状になっているため、神経を刺激して痛みに繋がっている、ことが判明しました。

●変形頸椎症の原因

・長年の姿勢の悪さが積み重なって、頚椎の変形を引き起こしていることがわかりました。したがって、早急に痛みを除くことはできないので、身体が痛みに馴れてくるのを待ちましょう、と言われました。
・夫はいつも書類の詰まった重いビジネスバッグを、左側の肩にかける癖があり、姿勢の悪さは本人も気になっていたことでした。

●対処法

・これまで頚椎の変形を促していた悪い姿勢のまま過ごすと、どんどん症状が悪化するので、まず姿勢を直すことが大切ですと言われました。そして、運動をして筋肉をつけて、体幹を鍛えることが紺の改善点であるとのご指摘を受けました。ただし、痛みがあるうちに無理な運動をすると、炎症が悪化してしまうので、運動を始めるのは、痛みが治まってからにしてください、と言われました。

●治療方法と服用する薬

・消炎・鎮痛作用のあるセレコックス錠１００mg　
・胃の粘膜を保護し炎症を抑えるムコスタ錠１００mg
・頚部痛を和らげるミオナール錠５０mg
　この３種類の薬をいただき、朝夕それぞれ１錠ずつ服用しながら様子を見守ることになりました。

●治療経過および日常生活で心がけていること

・先生の指摘通り、半年ほど経過すると痛みが気にならなくなりました。バッグを軽い物に交換し、左右、両方の肩に交互にかけるようにし、通勤途中の公園で軽いストレッチをするようにしています。
・今までは、首に違和感があると、ごきごきっ、と音が鳴るまで首を捻っていましたが、そうした行動も頚椎の変形や不適切な摩耗を引き起こすので、しないように控えています。