女性の薄毛・脱毛は、心が病むほど辛いです。髪は女性の命という言葉がキツイです。

私は、小学生高学年のころから、次第の髪の毛が頭全体に薄くなり始めました。
身体に異常もなく、ストレスもない元気いっぱいの小学生の時に、いきなり、髪の毛が大量に抜けて、地肌がみえはじめる症状がはじまったのです。
小学生のときは、つむじのあたりが透けてみえる程度でした。
それでも、大量の抜け毛とてっぺんがはげてみえることが、思春期の私にショックで、学校でもハゲとからかわれて、皮膚科にいってみました。

当時、驚いて皮膚科にっても、かれこれ３０年近く前の皮膚科で女性の薄毛治療は円形脱毛症以外あまりないということで、また、私が小学生だったこともあり一時的な「ストレスが原因ではないか」と言われ。女性は髪がはげてしまうなんて事皮膚病ではないからないから安心してといわれました。

治療は、紫外線の光線をあてる治療器具を頭部へ照射し、薬名は忘れましたが、緑いろのどろっとした緑の脱毛にいいという薬を処方され、そこへ小学校から中学校にかけてずっと何年間も通いました。

この塗り薬は、べたべたしてて、朝昼塗るといわれても、塗れば、頭をあらっていいないべたべたの頭髪にみえ、さらに、薄毛がぱっくりわれてよけいに薄毛が目立ち、ほとんど使用しませんでした。

中学になったら、薄毛がますます進行していき、その当時ヤンキーやイジメがおおい時代で、いやがらせで、あだ名をハゲとよばれたり、髪型がおかしいとか、毎日いわれ、死にたいくらい辛かったです。
１か月数万もする脱毛にいいといわれる苦い漢方薬を煎じてのみ続けましたが、効果なく、薄毛は進行していきました。

中学になると思春期まっただ中で、皆が髪型に気を使ってカールしたり、はやりの髪型にカットしたり、女性は髪型で凄くイメージもかわるし、そんな同級生たちがうらやましくて仕方ありませんでした。

しかし、私は、ブラシで髪をとくと髪が抜けるのが怖く、髪もほぼとかず、薄いぱっとみて、「皮膚病？」と勘違いされるのではという頭髪の状態が、コンプレックスで、人から隠れるように、人の輪にも入らず、特に髪が薄い頭のてっぺんがみられないように、階段を下りる時は、一ばん最後からおりるなど、人目にふれないようにしていました。
しかし、心無い同級生は、髪がハゲでると大声ではやしたて、揃ってない不揃いの髪を馬鹿にして、髪が薄いせいでいじめにもありました。

もともとは明るい性格だったのですが、外見コンプレックスが髪のせいでとても強く、これらのヤジや暴言を、明るく冗談まじりで受け返したり長して笑いをとるなんてことは、女性で思春期でしたからとてもできませんでした。

この長年続く脱毛症を、皮膚科いろいろ変えて受診しても、成長期の一時的なものだからと、私が若いまだ学生で、皮膚病もないために、病気としてとらえもらえなく、一応の塗り薬はどこでも同じようなものをだして、気にすることが一番よくないから、考えないようにとだけアドバイス。

薄毛が進行して何年もたち、どんどん進行していっても、治療する方法さえ皮膚科でも言われず、結局、対処療法しかありませんでした。


高校に入って、ほぼ初対面の同じクラスの女性（今でもこの人はトラウマです）、○○ちゃんのあたま、かみが産毛でひよこみたい！ゲラゲラ笑いながら言われ、皆の前だったので、そこは、笑ってごまかしましてが、これが、傷になり、学校に行きにくくなりました。

毛量がどんどん減っていくのが、処方薬でも漢方薬でもなおらないので、思い切って、大手のカツラメーカーに行き、カツラを作ってもらうことにしました。
さらに、そこで、すごくよく効くという育毛剤やシャンプーなど一式１年間で１０万以上のものも購入。

カツラは、その当時の値段ですが、１つ６０～７０万円もしました。
とても高価でしたが、登校拒否や鬱気味になっている私をみかねて、親がお金をやりくりして購入してくれました。

いざ、カツラができてかぶってみたら、あきらかに「ズラ」とわかる酷いもの。
現代は、ファッションウィッグとかあったり、カツラ業界も進化して自然なものがたくさんありますが、３０年も昔は、コントに使うような酷いもので、地毛の色とも違ううえ、分け目の人工皮膚があきらかにつくりもので、誰がみても、カツラで、かぶったら、余計にイジメにあうという代物でした。
それだけ、昔のカツラと現代のカツラの進化は違い、現在のファッションウィッグのほうが、昔買った高額なカツラより、自然にみえるほど、質が悪かったのです。

シャンプーも、育毛効果があるといわれるものや、赤ちゃんでも使える低刺激のものを使ったり、宣伝に惹かれて生えてくるというような宣伝文句を信じ１本数万もする育毛剤もたくさん使いましたが、全く効果ありませんでした。

結局、何度か使用しましたが、その際は、大きなカチューシャをしたりして生え際や分け目がみえないように隠して使いました。
でも、毛量がいきなりふえて頭がでっかくなるので、見た目がかなり不自然で、かつ、頭がむれてかゆく、抜け毛もふえて悪循環。
数回の使用で、もうタンスの奥へ閉まってしまいました。

小学校から高校までという長い期間で薄毛が進行していても、皮膚科では診察結果は変わらず、女性ホルモンの関係で、きっとまた増えるからと安心してとばかりいわれて、不満と不安とジレンマが募っていきました。

そのあたりでは、もう、皮膚科に行っても、どうにもならないなと諦めの心がでてきて、鏡をみるたびに、地肌がみえてスカスカの髪がなさけなく、怪物みたいな醜い容姿をみると、涙が止まらず死にたくなっていました。

２０代になって、皆が恋愛や結婚という女性らしさに磨きをかけて楽しい時代を過ごしているころ。
私は、薄毛で、常の外出は帽子、仕事も特殊な仕事で服装も自由で帽子をかぶっていても問題ない仕事をなんとか探して、生活していました。
２０代の頃は、育毛業界も少し進化して、コマーシャルなどで、しきりに育毛に効果があるとか、レディース専用のウィッグや育毛法開発など、じゃんじゃん宣伝していたので、時の流れで、少しは進化して効果があるのかなと思い、育毛や発毛などのサロンにも通いました。
が、ああいう業界は金額をシークレットにしていて、勧誘して契約になると、数十万、数百万単位のお金がかかることがわかり、唖然としました。
さすがに、数百万の発毛などのサロンは無理でしたが、月数万の育毛サロンには通いました。
育毛サロンで、髪に栄養をしっかりいきわたらせるコースを継続したら、少しぬけがが少なくなり、髪もしっかりした感じになり、はじめて効果が実感できました。
かといって、結局、値段も高いし、永遠とできるものではなく、併せてこれにあうシャンプーや育毛剤なども買わないといけないという、お金がいくらあっても足りないとう状態でした。

もちろん、全国いろいろな「脱毛研究の名医」という風にいわれているクリニックにいって、保険が効く治療もうけましたが、私の場合、すでに頭皮がかなり固くなっていて、原因がわからない体質的なものだから、治るとはいえないといわれることがほとんどでした。


治るという言葉をかけてくださるところは、自費診療で、年間１００万近い、独自開発の育毛剤や、飲み薬を処方（自費です）というおまけがついて、かといって、治ったという実例はないのです。
（発毛という言葉は、その時点では使用するのがいろいろ規制があったようです）

心はどんどん痛み、髪も薄いままでしたが、友人たちは、外見気にしないというか、全然それにふれず、普通に接してくれていたので、それが一番救われました。
もしそれがなければ、鬱になって、引きこもりになっていたと思います。

男性のハゲが治ればノーベル賞とまでいわれるくらい、薄毛やハゲを直しふさふさにするのは、困難なのが、現実です。
ましてや、女性の薄毛は、２１世紀の最近になって、老化やダイエットなどでの薄毛とかで注目されるようになりましたが、私が生きてきた青春時代は、そんな認識がとぼしく、ファションウィッグも、今より粗悪で、ファッションでかぶっているふうにはみえなく、育毛剤でも、飲む薬（漢方薬や育毛センターなどが進める発毛効果があるとされるサプリなど）のんでも、効果はありませんでした。

ここ１０年くらい前からでしょうか。
タレントさんでも、ファッションウィッグを普通にかっこよくつかいこなし、美容化のikkoさんなんて、自毛と見間違えるくらい素敵にウィッグをお使いになっているのを拝見するようになりました。

髪が薄くても、ごまかせる髪型や、エクステや、帽子などを、ふぁしょん感覚で買い物に連れていってくれる友人もいて、それが、転機だったような気がします。

その頃、もうアラフォーの私は「おばさんだ」と開き直り、帽子を趣味にして、薄毛も、カラーリングで目立たないようにして、パーティーなどあると、ファッションウィグでおしゃれをするように、考え方や頭髪の見せ方をかえるようにしてきました。

もちろん、今でも、髪をあらって自宅で濡れて薄い頭髪をみると、心臓がきゅっとなりますが、一生付き合っていかないといけない、治ることがない薄毛は、アレンジしたり、今は皆がファッションで使用しているファッションウィッグで、病気で何が悪いの？という自分の身体を信じて、性格と仕事、薄毛でもかっこいいファッションができるというアイディアでいこうと思うように、がんばって変えていっています。

今、増毛の事をエクステといって宣伝してますが、私も増毛しましたが、あれは、カツラとはちがい、自分の髪の毛に人工毛を結びつけます。
だから、髪の毛がのびれば、人工毛ものびて、傍からみたら増毛がばれることもあるし、最悪なのは、弱い髪の毛に人工毛を括り付けるので、つけた側の毛がとても負荷がかかって抜けやすくなりました。
しかもカツラ以上に、金額はかかり、数十万、数百万単位でかかります。

髪は女の命といいますが、誰がこんな言葉を作ったんだろうと、うらめしくなることもあります。

私がびまん性脱毛症でなければ、イジメをうけたり、外見を気にして自暴自棄になることもなかったと思います。

今も、同じように、原因不明や、ダイエットが原因で薄毛になっている女性はたくさんおられると思います。
栄養やストレスが原因の場合は、食事改善やストレスの緩和でまた髪が元通りになっていった方がたくさんおられました。
だから、今、そういう状態で困っておられる方は、自分の薄毛の原因を認識し、正しい、治療を行って、なんとか改善されることを祈っています。

私のように、原因不明の場合は、薬もなにも聞かないので、対処療法しかありません。
現代は、ファッションウィッグを使用することや、帽子を常にかぶってもファションになります。
また、ウィッグも、激的に進化して、自然に見えるものもあります。
ウィッグも普通に使用するのではなく、スタイリストさんに相談して、ウィッグにみえないように、ヘアピンつかったり、結んでみたりして、自分の髪とうまくからませてみると、ウィッグにみえない素敵なヘアにもなります。

薄毛で皮膚病ではないと、なかなか絶対という治療がありません。
悩んでストレスをためたら、私もそうでしたが、抜けががさらに増えて、悩んで死にたくなるほど辛くなった時は一気に白髪になりました。
（その後、心の考え方を変えたり周りに助けてもらい、しばらくして黒髪に戻りました。）

現在、男性だけではなく、女性専用の薄毛や脱毛治療薬のパントガールとうものが認可されて効果があるといわれています。
しかし、これも１か月薬代服用だけで１万５０００円前後自費で払い、かつ、専用のシャンプーなど複合して使用し、結果トータル年間で270万前後（ある薄毛治療専門医者の年間治療費参考）という高額な治療費がかかります。

男性より女性の薄毛は深刻です。
なぜなら、女性は見た目をとても気にするし、他人も女性を見た目で判断する人がとても多い世の中です。

ただ、膨大なお金をかけても、これは対処療法でしかなく、完璧に薄毛がなおりふふさになるという治療は、全世界で開発されていません。
そのため、日本の医学や育毛業界などでも、安易に「発毛できる」と発言できなくなっています。

お金をかけずに、できること。
現代は、帽子もウィッグもファッションなので、それを有効利用するのがとても心理的にもいいです。
薄毛・脱毛から、鬱や心の病になる方がとても多いので、そのせいで心まで苦しくなってほしくないからです。
それから、女性ホルモンが少ない（男性ホルモンが強いと薄毛の傾向があると診断されてました）かもしれないのと、低用量のピルで多少抜け毛が減るという報告もあるので、もし、生理不順や婦人科で問題がある方は、女性ホルモンを正常にするように、婦人科でも相談されてみるといいと思います。

また、内科の病気の副作用（薬の副作用もあります）から、髪が抜ける場合もあります。
内科で病気をお持ちの方は、薬の副作用や、その病気に伴う副作用で髪が抜けやすくなるかも確認して、可能なら、副作用がない薬に変えてもらう方法もあります。

薄毛・脱毛で悩み、人生の可能性を狭めてしまう、私のような人生は送ってほしくないので、思い切って、こちらに、びまん性脱毛症、女性の薄毛という病気の現状や辛さをレポートしました。