Caloo(カルー) - 主人が肺結核に。既に「排菌」していたので、隔離病棟へ入院治療に。 : 病気体験レポート
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主人が肺結核に。既に「排菌」していたので、隔離病棟へ入院治療に。

葉っぱ  (50歳代・女性)

オススメ: 3,406views 2017年05月21日投稿 17votes 0comments

主人が肺結核になりました。

元々空咳の多い人で、春先にはアレルギーも関係していつも咳をしていました。場所の移動で温度が変わるだけで咳が出て本人も少し咳に慣れてしまっていました。
ここ3年そんな状態が続き、それでも苦しそうな姿を見るのはかわいそうなので病院での受診を勧めてきました。

近所の病院では風邪の時に出る咳止めを処方され効かず、会社の近くの診療所でも咳止めが処方され効かず、会社から1駅の呼吸器内科でも出た薬は効かず、親戚の家の近くのクリニックの薬も効きませんでした。知り合いの医師の所にも受診をしアレルギー検査をしてアレルギーの薬を飲みましたが咳は治りませんでした。

ネットで検索し、4月から専門の呼吸器内科に通い始めました。アレルギー検査を受け、薬を飲みましたが、良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。7月にあまりにもひどい咳が続いたので一緒に病院に行き、「結核とか肺がんとかではないですか?」と尋ねましたが、診断は肺炎でした。薬を飲み少しは良くなりました。
それでも咳は続いています。12月には又肺炎になりました。薬を飲みましたが咳は酷くなる一方です。
年が明け、1月に受診をした時、「このまま咳が続くようなら次回大きい病院に紹介状書きます。」と言われました。

大きい病院では、X線検査、CT、喀痰検査(たんの検査)をしました。喀痰検査は別の日に3回調べるのが基本となり2回めを届け、戻った時に病院から連絡が入りました。
1回目の検査で陽性が出たという事でした。
喀痰検査陽性は【排菌】を意味し、即、隔離入院です。
隔離病棟のある病院は限られているので、出来るだけで家から近い所を探し、紹介状を書いてもらいます。本人は自宅待機。もう家から出られません。
居住地の保健所には病院から連絡がいき、保健所から連絡がきます。入院するための車は保健所がタクシーを用意してくれました。

あまりにも急な事で、本人も家族も混乱しました。結核には3段階あり、感染、発病、排菌となります。感染しても発病しない人は多く、感染と発病は通院で薬を半年飲む事で治ります。排菌は人に移す恐れがあるので入院です。

入院生活が始まりました。決まった時間に看護師さんの前で抗結核薬を飲む。これが重要な事です。飲んだり飲まなかったりすると耐性ができ、薬が効かなくなってしまうからです。飲んだ薬のパッケージは保存して、定期的に保健所の担当者が数をチェックします。

薬を飲み始めると薬の副作用が出ます。人によって違いますが、赤い尿。肝機能の低下。湿疹によるかゆみなど。副作用を緩和するためにビタミン剤も飲みます。
入院中は薬を飲む事以外特別な治療はないので時間を持て余していたようです。
面会は特殊なマスクをしてする事が出来ます。本人は普通のサージカルマスク。面会者は病院の病棟入り口の自動販売機で売っている「N95」を着用します。(300円)

入院中に持って行って喜ばれたもの。
本、薬を飲むための水、インターネットのルーター(3ケ月契約)、ポンプ式シャンプーとボディーソープ、電熱式湯沸かし、カップ麺、1回づつのコーヒー、甘いもの。
外に出られない為、面会をとても喜んでくれました。

入院中も喀痰検査をし、3回連続陰性になれば退院出来ます。平均は2ヶ月という事でしたが、主人は比較的早く退院する事が出来ました。入院費用は公費で0円でした。
民間の医療保険に加入していれば保険がおります。

退院してもすぐに仕事に復帰出来ません。(職種によりますが...)
喀痰検査で陰性になった菌を培養して、(病院によって期間は異なるようですが通常6週間)それが陰性と確認されてからの復帰となります。
病院から保健所に連絡がいき、「就業制限終了確認通知書」が発行されます。

家族や会社の人は「接触者検診」を受けます。濃厚接触者は血液検査とX線。接触者はX線のみ。必要があればCT。

退院後は月1度位の通院で薬を処方してもらいます。4種の薬を2カ月、2種の薬を4か月きちんと飲む事で治ります。

あんなに苦しそうにしていた咳も今はぴたりと止みました。アレルギーはあったのだと思いますが、なぜもっと早く結核とわからなかったか悔しくてなりません。4年位咳していましたが排菌したのが1月頃から、発病は数ヶ月前⁉︎
ずーっと病院に行っていたのに...という気持ちです。
自分から「大きい病院に紹介状書いて下さい。」という勇気も必要だなと思いました。

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