高校生の時に自然気胸になり、全身麻酔で内視鏡手術。再発はありません。

高校生の時でした。
通っていた高校は高い位置にあり、坂道が多い所でした。
通学は雨の日以外は自転車でした。
上り坂を毎日自転車で上がっていました。
しんどい日は自転車を押して、元気な日は全ての坂を立ちこぎをして。
全ての坂を立ちこぎで制覇した時はやはりしんどかったです。
時折胸がつまるような感じの時もありました。
そんな時は胸を手でトントンと少し叩くと治りました。
しかし胸に違和感があったのでしょうが、その時は全く気付きませんでした。
痛みを感じることもありました。

違和感に気付いたのは家で横になってテレビを観ていた時のことでした。
心臓が動いてるような気がしました。
鼓動とかではなく、上下左右に動いているような。
更にその時、キュルキュルっと心臓の辺りで音がする時もありました。
丁度春休みに入った為、病院を受診しました。

胸のレントゲンを撮りわかりました。
診断名は自然気胸。
自然気胸は20歳前後の細身の男性に多いとのこと。
原因は不明と言われました。
自分の中では自転車で無理して坂道を登ったからではないと思いました。
それしか心当たりがないからです。

レントゲンを見ると左の肺が１cm程小さくなっていました。
このくらいならまだそこまで支障がないとのことで、手術は夏休みにしようということになりました。
原因がわかり、ホッとしたようなしないようなですが、毎年のように田舎に帰省しました。
田舎の家の10数段程の階段を登っただけで動悸がしました。

以前より動悸がひどくなったように感じたので田舎から帰ったあと再度受診しました。
なんと１週間程しか経っていないのに左の肺が４cm程小さくなっていました。
夏休みに手術を予定していましたが、急遽その日に入院することになりました。
入院が決まってすぐに局所麻酔で左の肺の辺りに機械のような装置を埋め込みました。
それを装着してからは動悸が減ったように思いました。

そして手術当日。
全身麻酔で内視鏡手術でした。
何時間くらいの手術だったかは詳しくは覚えていませが、
３時間～４時間くらいだったと思います。

メスを入れた場所は、左の乳輪、その真裏の肩甲骨の辺り、脇の下辺りの３ヶ所でした。
気胸はブラと呼ばれるモノが破裂し肺が小さくなることからなると言われました。
ブラというのは半円の泡のような形をしたモノで、それが肺に出来るようです。

再発率は10%。
時折同じような胸の痛みを感じることもありました。
ん？またきたか？
何度もそう思いましたが、レントゲン撮っても異常なし。
気胸になってから過度な運動は出来なくなりました。