背中の痛みに要注意！３度目の自然気胸による激痛で手術を決意しました。

　私は３回気胸になったのですが、
肺ではなく、背中が息をしても痛むほどの症状を、
てっきり背中の筋肉を傷めたのだと勘違いして、

１回目は医者にもいかず、
１０日ほど安静していたろころ自然治癒しました。

　２回目は自転車同士で激しくぶつかり、外傷はなかったのですが、
翌日気胸になったので、衝突が原因のようです。

痛みが強いので、骨折等があるかもしれないと思い、
整形外科に行って、
背中のレントゲンを撮られたのですが
「悪いところはない」との診断でした。

【強い痛み】を訴えたのですが、
「女性は痛みに弱いからね」と、湿布を出されて終わりました。
肺ももちろん映っているのに、その医師にはわからなかったのです。

この時も激痛になえながら安静にしているうちに治りました。

ところが、
３回目に以前も経験したことのある激痛がはじまった際に、
ゆっくり息を吸って、はいて、を繰りかえすと
左側の肺だけが、半分くらいまでしか膨らまない感覚が
わかり、半分しか吸えていないことで、
ようやく肺の異変だと気づきました。

夜中に近所の総合病院へ行き、気胸の診断が出て、
そのまま入院になりました。

胸部に穴をあけて入れるドレナージ処置はとてもつらく、
それでも治らないため、
２回目のドレナージが行われたのですが、
この時に菌が入ってしまったようで、高熱が下がらなくなり、
食事が全く喉を通らなくなった二日後、
副院長が来て、４０㎝切る開胸手術を提案されました。

気胸になった日は夜中だったことと、大事ではないと
思ったため、最寄りの小さな総合病院の
夜間診療へ受診し、
そのまま入院して、すでに２３日が経過していたのですが、
急遽、知人の紹介してくれた病院へ転院しました。

「傷口が膿んでいる、すぐに手術をしなさい」とのことで、
翌日には、肺がんの専門医によって、
内視鏡手術を受けることになりました。

傷口を小さくしたい事や、術後の早い回復のため、
内視鏡で始まったのですが、
肺の中の状況が思いのほか悪かったので、
緊急に脇を７㎝切る方法での手術に切り替わりました。

脇から切る方法では通常５㎝で済むところを
７㎝切ったというのは、大きい方だと説明されましたが、
以前の病院では４０㎝切ることになったので、
手術の方法（技術）というのは病院によって、こんなにも
差があることをまったく知らなかったので、
驚きました。

６日後に退院し、消毒のため１カ月通院しました。

あとから医師に言われたことですが、
「菌が骨に入ってるかもしれない」とのことで、
そうであれば、治癒に１年かかると危ぶまれており
１カ月の間、消毒とともに、
感染の経過を観察していたとのことでした。

結局２つの病院を合わせて４０日も入院し、
あやうく命を落としかけました。

左胸に関しては、破れた肺の嚢胞とともに
薄くて、のちに破れそうな恐れのある嚢胞も縫ってもらったので、
左に関しては再発はないとのことでした。
ただ、右にも薄くなった嚢胞があるとのことで
「爆弾を抱えていると思って、用心しなさい」と言われました。

手術した痕は感覚のマヒがありますが、
脇ということもあり、目立ちません。

一度、気胸になった人は、
必ず、実績のある良い病院を探し、２度目に備えることを
お勧めします。

私のように、胸ではなく背中が強く痛む場合、
気胸と気づかない場合もあるかもしれませんが、
疑ってみてください。