パソコンのし過ぎでバネ指になった父

今年６７歳になる父が定年したばかりの頃、
右手の中指が思うように曲がらず反り返ってきたり、
中指の付け根に腫れや痛みを感じるなどの症状がありました。
病院で診察を受けるとバネ指であるとわかり、
とりあえずは、症状のある指を出来るだけ使わず
安静にして様子を見ることになりました。
そして、回復しないようなら切るしかない(手術)と言われたそうです。

バネ指は手の指に起こる腱鞘炎で、原因は指の使いすぎによる炎症です。
普段から指先を酷使している人に起こりやすい症状で、パソコンやゲームなどを
長時間する人に多いそうです。
しかし、関節リウマチが原因となっている場合や、
女性では産後や更年期などに、ホルモンバランスの乱れから
引き起こされる場合もあるそうです。
また、老化のために体力が衰え、指先の屈曲運動がなかなか出来なくなった
ときにもなるそうです。

父は当時、嘱託職員として役所で働いていて、パソコンの操作に不慣れで
キーボードを右手の中指ばかりで押していたことが主な原因でした。
その後、仕事を変えてパソコンを使う機会が減ったこともあり、
現在はほぼ痛みはなく日常生活に支障がない程度にまで改善したようです。

バネ指は早期であれば適切な治療で治りますが、
そのまま放置して悪化すると日常生活に支障をきたす可能性もあるそうです。

初期の症状は、指の跳ね返りが微弱で指を動かすときのみ痛みがある。
親指の付け根などに違和感があるなど日常生活には支障がない段階です。

中期～末期になると、曲げた指が戻りづらく指の跳ね返りがある。
指の屈伸が困難で痛みがやや強い、と日常生活にも徐々に支障がでてきます。

末期になると、指の屈伸が全く出来ず自力での指の運動が出来ない、
無理に動かすと激痛が走るなど日常生活にもかなり支障がでます。
末期段階になると手術以外の治療では回復が望めないそうです。
また、むくみやすい人は症状が悪化しやすいそうです。
普段から、指を使いすぎた時はしばらく休ませたり、指周りをマッサージして
血行を促しコリをほぐすようにするなどで予防をすると良いと思います。