診療案内
脳神経外科
脳神経外科では脳卒中センターのもと脳神経外科医5名にて幅広く診療を行なっています。顕微鏡を用いた手術、血管内治療、ハイビジョン神経内視鏡手術などの最先端の機器を駆使し、脳卒中や頭部外傷といった病気から、脳腫瘍や脊椎疾患、機能的疾患などの専門的な疾患まで広く当院にて加療をできることを目指して診療にあたっております。
特に脳卒中治療に関して、超急性期血行再建術を中心とする手術治療はもちろん、生活習慣病をはじめとする内科的疾患や心疾患など、脳卒中に至った原因を徹底的に検索し、それに対する治療も十分に行って再発することがないよう予防医療にも力を入れています。
脳神経外科だけでなく、リハビリテーション科や循環器内科などの他科医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフ、社会福祉士と共に、社会的背景なども考慮に入れたチーム医療を実践しています。
・ボツリヌス療法外来
当院脳卒中センターでは、脳卒中治療の一環として
脳卒中後痙縮(けいしゅく)に対する治療を行っています。
診療時間:
毎月第2・第4木曜日
午後14:00~17:00
※ お電話による事前予約をお願いします。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
この成分には、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があるので、注射すると筋肉の緊張をやわらげることができます。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
お知らせ
2023年11月より脳卒中ケアユニット(SCU)が開設されました!!
"Stroke Care Unit(脳卒中ケアユニット)"は、脳卒中患者に対する迅速な評価、治療、監視を行うために設計されています。
このユニットには、脳卒中に特化した医師、看護師、理学療法士、言語療法士、職業療法士など、さまざまな専門職が含まれています。
ユニット内では、患者の状態を密にモニタリングし、治療計画を立て、リハビリテーションを提供することが一体となって行われます。
脳卒中患者にとって最適な治療とケアを提供することで、患者の回復を最大限に促進し、合併症を最小限に抑えることを目的としています。
迅速な医療介入が脳卒中患者の脳への損傷を最小限に抑え、生存率と機能的な回復の可能性を向上させることができます。
外科
対象疾患は、消化器(食道・胃・腸・肛門の消化管、肝臓、胆嚢、膵臓など)の良性・悪性疾患、呼吸器(肺)、内分泌臓器(乳腺、甲状腺)、腹部や胸部などの内臓を中心に治療を行っております。
当科では、体にやさしい 『腹腔鏡下手術』 を手術法の第一選択としております。胆石症などの胆嚢疾患だけでなく、胃ガンや大腸ガン、鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニア、イレウスなどに対しても、積極的に行っております。日本内視鏡外科学会技術認定医を取得した専門医が責任をもって行います。
最新の腹腔鏡下手術、『単孔式腹腔鏡下手術』 につきましては、特にこだわりを持って取り組んでおります。ご興味のある方は遠慮なくご連絡ください。
日本人の3人に1人は「ガン」で死亡していると言われています。「ガン」に関する相談・検査・治療も積極的に行っております。
麻酔科、放射線科、検査科、手術室や病棟のスタッフ、設備ともに充実しています。昨年度の当院への救急搬送は1903台でした。緊急手術も24時間、365日いつでも対応しております。
整形外科
最も多い疾患は骨折を中心とした外傷性疾患ですが、手術を要する場合は出来るだけ早期にしっかりした手術やリハビリテーションを行い、なるべく早い機能回復・社会復帰ができるように心がけています。
そのためには、他科の協力を得て全身状態の改善を図ると同時に、毎朝のカンファレンスで画像診断・治療方針・手術方法・リハビリテーション内容について検討を加えて、より良い治療を提供できるように日々努めています。またいつでも救急患者を受け入れられるように、1年365日オンコール体制を取っています。今後も患者様本位の医療、地域から信頼される整形外科を目指していきます。
日本整形外科学会「専門医研修施設病院」認定
泌尿器科
泌尿器科では、尿もれ・頻尿の排尿障害・腎臓・副腎・尿管・膀胱・前立腺・尿道・精巣(睾丸)・陰茎などの病気を治療しています。
地域医療に根ざし、泌尿器科疾患全般にわたり診療しています。また、日本泌尿器科学会の専門医教育施設にも認定され、質の高い診療を提供しております。
福岡市前立腺がん検診精密検査実施医療機関になっており、PSA検診だけでなく、PSA高値の方の精査を実施しております。前立腺生検は痛みがないように入院麻酔下で施行しております。
診療する施設の少ない疾患である腹圧性尿失禁(TVTやTOTなどの手術)、骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、性器脱など)、小児夜尿、間質性膀胱炎も積極的に診断、治療を行っています。
特に排尿特に排尿機能を検査する機器も充実させております。
・排尿の勢いをみる検査(尿流量測定)はTOTOのフロースカイを設置しており、個室で他人の目を気にせず検査できます。
・安静時や排尿時の膀胱内圧や尿道内圧を検査することができ、排尿や蓄尿の機能をより正確に診断できます。
・日本排尿機能学会認定医1名、排尿機能検査士2名体制で対応しております。
脊椎・脊髄外科
動いたときの頚部・背部・腰部などの痛み。頸部、腰部の動きに伴う上肢・下肢の痛み。歩行に伴う腰痛、上肢・下肢に放散する(ひびく)痛み、しびれの出現、増強。上肢・下肢の筋力低下、運動障害。事故、転倒後に生じた痛み、しびれの症状。
以上のような脊椎の異常に伴うと考えられる症状の原因の精査、治療を行います。
取り扱っている主な疾病
変性腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症に伴う脊椎骨折、腰椎分離症、腰椎すべり症、加齢に伴う変形性頸椎症、変形性腰椎症、頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、交通事故等による頸椎・腰椎捻挫、転倒・打撲後に生じた頚部痛、腰痛
形成外科
形成外科では全身のあらゆる部位の先天性異常や欠損部分の修復再建、後天的な外傷や熱傷などによる形態変形の修復再建等、日常生活をおくっていただくうえで支障となる機能や形態に関する様々な疾患や異常部位の治療を行います。
取り扱っている主な疾病
ケガによる外傷や熱傷によるケロイドの修復再建、皮膚にできた腫瘍や傷跡の修復、陥入爪や巻き爪
消化器内科
胃・大腸内視鏡検査やポリープの切除を行っています。また、吐血、下血時には緊急内視鏡検査を実施し、各種止血治療を行います。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対しては、再発防止や胃がんの予防目的で、ヘリコバクター・ピロリ菌感染性胃炎の検査・治療を行っています。
過敏性腸症候群、機能性ディスペプシアなど、内視鏡検査で異常がないにも関わらず、消化器症状を認める疾患についても、積極的に内服治療を行っています。また、大腸・小腸カプセル内視鏡は検査対象基準を満たす疾患に行います。
取り扱っている主な疾病
・胃のもたれ、胃痛、腹痛、お腹が張る、吐き気、下痢、便秘、血便
・健康診断のバリウム検査、便潜血検査で要精密検査となった方
胃癌、大腸癌、食道ポリープ、胃ポリープ、大腸ポリープ、へリコバクター・ピロリ菌感染性胃炎、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、慢性胃炎、膵炎、肝炎
当院は、小腸カプセル内視鏡検査・大腸カプセル内視鏡検査を導入しています。
内科・呼吸器内科
急な体調不良から慢性疾患まで幅広く診察いたします。
肺炎球菌ワクチンやインフルエンザ、B型肝炎のワクチン接種も行っております。
また、健康診断や人間ドックで異常を指摘された方のご相談にも対応いたします。呼吸器疾患については、CT、肺機能検査を用いた気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断・治療、胸部レントゲン異常の診断などを行っています。
入院では主に肺炎の治療を行っていますが、喘息、COPDの急性増悪などの治療も行います。 1ヶ月以上続く咳、息切れなどがあれば一度ご相談ください。
取り扱っている主な疾病
内科一般(かぜ・インフルエンザ、花粉症などのアレルギー性疾患、高血圧症、脂質異常症などの慢性疾患)呼吸器疾患(肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD))
糖尿病センター
2023年4月に糖尿病センターを設立。
食事・運動などの療養指導、網膜症や腎症などの合併症の評価、治療方針の確立(インスリンやGLP-1製剤の導入)、教育入院など、キメが細かく質の高い糖尿病診療を提供すべく日々研鑽を重ねております。
当センターには経験豊富な日本糖尿病学会認定専門医(内2名が研修指導医)が在籍しており、血糖コントロール困難例にも十分対応できる体制を整えております。
また、内分泌疾患、肥満症、脂質異常症、高尿酸血症、骨粗鬆症などの診療も行っています。
当センターでは循環器内科、消化器内科、外科、整形外科、眼科、泌尿器科、脳神経外科など他の診療科との密な連携によりスピーディで確実な診療を心がけています。
糖尿病患者数は年々増加しています。日本では糖尿病が強く疑われる人は950万人、糖尿病の可能性を否定できない「糖尿病予備軍」は1,100万人、糖尿病と糖尿病予備軍の合計は2,050万人と報告されました。国民の5人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍に該当しますが、自覚症状に乏しいため病気と認識されにくく、治療の必要性を感じずに放置されがちです。
糖尿病の管理状態が良くないままだと全身の血管を障害し、腎不全、失明、心筋梗塞、脳梗塞などの様々な合併症を引き起こします。一旦発症し進行した合併症は、現代医療で治療しても元に戻すことは困難です。血糖値が高い、糖尿病と言われたら、早い時期から病気に向き合い適切な治療を受けることが重要です。糖尿病があっても適切に管理して合併症を予防し、より健康で豊かな生活を送れるようサポートさせていただきたいと思っております。
外来では診察と生活指導だけではなく、様々な検査を行い、動脈硬化症をはじめとして合併症の評価を行います。大血管合併症として頻度の高い冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患)や、脳梗塞等の脳血管疾患に関しても関連各科が院内にそろっており、必要時に密接に連携をとり必要な検査治療を行えます。
ひとくちに糖尿病といっても、病態は患者様お一人お一人異なります。肥満の患者様もいらっしゃれば、痩せている方もいらっしゃいます。また、糖尿病と診断されてどれくらい経過しているかなど様々な背景がございますので、患者様ごとに糖尿病の状態は違います。新しい薬も次々に発売されていますが、全ての患者様に適している訳ではありません。検査の結果や患者様の状態、生活環境なども含めて患者様の状態を把握し、糖尿病専門医として、その方の病態に最も適していると考えられる治療法を提案いたします。
循環器内科
循環器領域において、福岡はもちろん、日本でもトップレベルのバランスが取れた診療を目指しています。
今後は種々の循環器疾患の患者さんに寄り添いながら最適な医療を提供できるように、看護師、臨床工学技士、生理検査技師、放射線技師とともに、日々切磋琢磨し力を合わせて誠心誠意努めてまいります。
取り扱っている主な疾病
虚血性心疾患(急性心筋梗塞症、不安定狭心症、安定狭心症、無症候性心筋虚血、陳旧性心筋梗塞症、虚血性心筋症)、末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄、透析シャント不全)、不整脈(発作性上室頻拍、心房粗動、心房細動、心房頻拍、心室頻拍、心室細動、QT延長症候群、洞不全症候群、房室ブロック)、弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧房弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症、連合弁膜症)、急性肺塞栓、肺高血圧症(原発性肺高血圧症、慢性肺塞栓性肺高血圧症、2次性肺高血圧症)、深部静脈血栓症、急性・慢性心不全、心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、不整脈原性右室心筋症、アミロイドーシス、サルコイドーシス、ファブリー病)、動脈瘤(胸部・腹部・腸骨)、急性大動脈解離、高血圧症
総合診療部
どの診療科を受診したら良いのかわからない方、病名のわからない方に対して、臓器の枠にとらわれない幅広い知識を生かして、最適な医療の実施を目指しています。速やかな診断と治療を行い、必要な場合は早急に専門医との連携を行います。
地域の様々な医療機関からのご紹介で、患者様の受診するべき特定の診療科を決めるのが困難な場合、総合診療部にて対応します。診療の結果、専門診療科への紹介が好ましい場合には、速やかに連携することで、地域の医療機関や患者様のニーズに対応します。
不明熱、食欲不振、疲れやすい、物忘れなどの様々な症状に対応し、検査や治療を行います。また、健康診断で異常を指摘されても、どの診療科に行ったら良いかわからない場合も対応します。速やかな診断を行った上で専門医を紹介します。
各診療科で治療が終了したあとも、在宅医療に向けたお手伝いや様々な医療機関への逆紹介のお手伝いも行います。
ご希望により、往診・在宅診療を希望される場合には当診療科で対応いたします。
放射線科
放射線科は10名の放射線技師が、一般撮影、透視、骨塩定量、CT、MRI、血管造影、手術中撮影等の画像診断を行っています。
時間外の急患対応でも検査が出来るように24時間体制で技師を配置しております。
スタッフ一同、患者様への安全かつ最良な医療の提供を心掛け、日々業務に取り組んでいます。
リハビリテーション科
リハビリテーション科は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の約40人で構成されています。
脳卒中、神経筋疾患、整形外科疾患、心大血管疾患、廃用症候群等の患者様に急性期から回復期・維持期まで連携してリハビリテーションを行っています。
当院のリハビリテーションは患者様に対して医師、看護師等の他職種と相談し、患者様一人一人、本人様・ご家族様の要望に合ったオーダーメイドのリハビリテーションを提供し患者様の心身のケアを行っています。
急性期病棟、回復期病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟があり、転院することなく退院に向けてリハビリテーションすることができます。
様々な疾患で入院された患者様の退院に向けて、痛みを訴える方、うまく歩けない方、日常生活の動作ができない方、言葉が話せないなどの患者様に対してコミュニケーションを密に図り心身のケアに努めます。
患者様の退院、そしてこれからの生活や未来に向かって専門の療法士が熱心にお手伝いしていきます。
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