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誤って鍋をひっくり返してしまい、両足に火傷を負ってしまったのが6月7日でした。三鷹市内の普通の某病院の皮膚科で面倒見切れないと言われ、杏林大学医学部附属病院の形成外科を紹介されたのが6月15日、翌日から入院するように言われ、6月16〜7月10日、足かけ25日間の入院生活でした。
入院2日目に、患部からサンプルをとって検査したところMRSAに感染していることが判明、院内感染防止のため自室にダンボールの大きなゴミ箱が設置され、医師看護師のみなさん出入りするたびにビニールの手袋とエプロンを着用、出る時にそれをゴミ箱に捨てる…という厳戒態勢になってしまい、それは手術当日まで続きました。
火傷の一部が3度に達しており、皮膚移植が必要と告知され、その2日後の6月24日に手術となりました。右脚の鼠蹊部から皮膚を取り、それを両足の必要な部分を移植する、手術は全身麻酔で行う、術後は患部が固定されVACという装置が取り付けられ、陰圧閉鎖療法を行う…旨の説明を受け、麻酔医の先生との簡単な面談も行い、手術当日を迎えました。
手術室に入ったのが午後2時、心電計や呼吸器が取り付けられ、右腕前腕部に麻酔の針が打たれ…記憶はここまで。まさにスイッチのオンとオフで気付いたらスタッフのみなさんが自分の身体から機器を取り除く作業をしていて、手術室の時計を見たら7時半でした。正味5時間超の手術ということになります。記憶にはないものの、5時間も立ちっぱなしでの手術とは、医者という仕事は大変なものですね。自分がもう終わったんですかと言うと、麻酔が切れた直後にこんなに普通にしゃべれる人を見たことがないと言われました。集中治療室に移り、異様な寒気を感じていたため2時間ほど電気毛布で温められました。左手の人差し指に洗濯バサミのような機器がとりつけられ、月中の酸素濃度を測っているとのことでした。こんな小さな、洗濯バサミみたいに指を挟むだけで、酸素濃度が測れるとは…感心しました。夜10時半頃に自室ベッドに移され、間もなく熟睡しました。途中、右足に取り付けられたVACの作動状態に異常が見られたとのことで、日付が変わった深夜1時半頃でしたか、医師が自室に来てゴソゴソやっているので一度起こされましたが、再度朝5時過ぎまで熟睡しました。
右脚に装置されたVACで行う陰圧閉鎖療法というのは、患部に陰圧をかけて体液を取り除くとともに新しい皮膚組織が盛り上がってくるのを促すという治療法で、ここ10年ぐらいで一般化してきた治療法とのことでした。なんでも杏林大学病院がその治療法の日本での草分け的病院の一つだとか。
手術6日後にVACは取り外され、鼠蹊部の抜糸を行いました。移植した皮膚がきちんとついているか診てもらったのですが、医師5名、看護師2名、見学の医大生3名が真剣な眼差しで診ていましたね。重要な局面だったようで、皮膚は無事についています、成功ですと先生に言われた時は安堵しました。
ざっとですが、上述したように医学の進歩の恩恵下、手厚い治療を受けさせてもらえたと思います。医師は5〜6人のチーム態勢で診てもらいましたが、20代〜30代そこそこの若い先生が多いのですが、みなよいハートを持っているかただと感じました。でなければ、いくら人様のためとは言え、5時間も立ちっぱなしで仕事なんてできませんよ。
看護師さんたちにも献身的に看護してもらいました。そう教育されとるんでしょうが、皆さん愛想もよくて…。しびんの交換、車椅子での移動の介助、風呂代わりの蒸しタオルでの身体拭き、専用の機器でのシャンプーなどなど。シャンプーは、看護師さんの指使いが痒いところすべてに手が届く絶妙のテクニックでした。人に洗ってもらうと気持ちがよいものです。
病気の苦痛からか、不自由の多い暮らしのストレスからか、文句やワガママを言う入院患者も多く、それをなだめるのも主に看護師さんたちの仕事のようでした。「なにからなにまでダメって言いやがって!先生に直接言うよ!」なんて移動が自由にできないことについて廊下で大声出してる患者までいましたね。患者さんの心のケアも病院の仕事の一つなのかもしれませんが…自分は違う部分もあるのではと思いました。やはり度を越したワガママはよくないかと。上述のように院内感染等の問題があるから、病院としては入院患者には基本ウロウロ動き回ってほしくないということ、理解し大人の振る舞いをせねばと。
7月2日には都議選の投票もさせてもらいました。人生初の不在者投票です。投票用紙を二重に封をして担当者に渡すんですね。
病院食は美味しかったです。ハンバーグ、スープカレー、麻婆豆腐、ナムル、うどん、焼きそば…などなど、和洋中韓ひと通り楽しめました。ただ、基本薄味ですね。トンカツの付け合わせのキャベツそのままといった具合。「ソースもマヨネーズもなしにキャベツの千切り食わすの⁈」なんて文句を言う患者もいました。再度言いますが、やはり度を越したワガママはよくないかと。
総じて、この病院の形成外科で火傷を診てもらってよかったと感じています。一点だけ、この病院の欠点を指摘するとすれば、「待ち時間が長い」ということですね。入退院時、ともに書類上の手続き、会計すべて済むまで30分以上かかりました。この点だけは猛省を促したい改善点として指摘しておきます。そのための1点減点です。
以上、心よりの感謝の気持ちを込めて。
待ち時間: 15分〜30分 入院 | 薬: ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「CH」 |
料金: 400,000円 |
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you
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くるみのひ
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