病院口コミ検索カルー - 両手の痺れ。手根管症候群の治療(内視鏡手術)の具体的内容 (写真あり) : 病気体験レポート
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両手の痺れ。手根管症候群の治療(内視鏡手術)の具体的内容 (写真あり)

ken197x  (50歳代・男性)

オススメ:★★ 13,543views 2015年07月29日投稿 169votes 0comments

手根管症候群を患っている方は、症状などについては良くご存知だと思いますので、主に治療内容(手術)について書いてみたいと思います。

※前置きが長いので、治療(手術)内容だけ気になる方は★をご覧ください。

ある日目が覚めると突然、両手が痺れ出し、(硬いソファーの上で寝ていたので)背骨を痛めてしまったかと思いましたが、ネットで症状を当てはめて見ると、「手根管症候群」が最も近い病気だったため、それを前提に近くの整形外科に伺いました。その病院は以前、腱鞘炎を治療してもらった病院で、かなり信頼していたところでした。

お医者様によっては「手根管症候群」は見分けが下手?とネットで見かけていたため、何も言わずに背骨を痛めたかもしれないこと、手の症状だけを伝えて診断して頂いたところ、見事?「手根管症候群」と診断されました。

ただ、その病院では投薬治療(消炎系)、シップ(最初は普通の湿布薬で、その後はボルタレン)、首のけん引だけで、「寒いから治りが遅い(時期は冬でした)」、「強めの薬を出しましょう」ということで、特にそれ以上の治療はなく、3ヶ月が経過。夜に痛みで目が覚めるくらいに症状が悪化し、さらにペットボトルの蓋が自力で開けられなくなったところで焦りを感じ、セカンドオピニオンを求めてネットで検索したところ、近場に

相模大野駅前タワー整形外科・リウマチ科
http://bono-seikei.com/

がヒットし、手根管症候群の専用のページもあったことから、こちらに伺いました。

前とは違い病名は最初から伝えましたが、改めて電気生理学的検査およびレントゲンで検査したところ、やはり手根管症候群と診断されました。

★電気生理学的検査
手首に電気を通し、神経の伝達速度を図る検査です。最初、ライターのバチっというイタズラおもちゃのような、かなり痛いものを想像していましたが、感覚的には「脚気」の検査のような、膝をコンッと叩いてビクッとなるような感覚で、痛くありませんでした。何より、先生がまずご自身に試して見せてくれたので、安心感がありました。

先生からは「もっと早くこないと...」と言われ、「すぐに手術した方がいい」と診断。手根管症候群は 1) 投薬、2) ステロイド注射、3) 手術、と治療がステップアップ?するようですが、注射は人によっては相当痛いらしいので、変な意味で安心しました(笑)。

さて、手術は最初は左手、それから1ヶ月半後に右手を行いました。

★麻酔
多分、一番のハイライトです(笑)。まず点滴を行い、その後に麻酔を行います。かなり大きめの注射器で手首と手のひらに何回か注射されますが、これがかなり痛いです。私は途中で気持ち悪くなって、冷や汗をかき、ベットに倒れこみました。最初は麻酔に対するアレルギーを疑いましたが、迷走神経反射だろうと言われました。二回目の手術では(普通なら何でもない)点滴を行う際に麻酔のことを思い出してしまい、全く同じことが起こったので、その通りですね。
私だけかも知れませんが、一つコツがあります。反対の手で太ももを思いっきり抓ることです(笑)。頭が太ももに集中してしまうので、麻酔の痛みは1回めとは比べ物にならないくらい、何でもありませんでした。「あれ?もう終わり?」という感じで済みました。

その後、手術室に通され、手術開始です。

★手術
内視鏡を使った切開部の小さい手術でした。この段階では手が麻酔で完全にしびれているので、切られているという痛みは全くありません。不思議ですが、何かが触れているという感覚だけはあります。その後、内視鏡を手首に通すわけですが、これは本当に手首の中に何かが入っているという感じで、これまた痛くはないのですが、不思議な感じです(先生曰く、人によってはこの感じがダメな人もいるらしいですが)。それから靭帯を切るわけですが、何というか「ゴリゴリゴリ」という感覚。もっと、スパッと切る様を想像していましたが、「削る」というのが一番近い感覚です。実際の時間は短いのでしょうが、この間が一番長く感じます。それが終わると縫合、包帯で終わります。手術自体は30分も掛からないです。ちなみに希望者は切るところから、縫うところまで見せてくれるそうです。私は内視鏡で削っているところだけをカメラで見ました。まぁ、当然ですが、あまり気持ちのいい映像ではありません(笑)。私個人の感想ですが、1回めの麻酔が一番辛くて、手術自体は「あれ?こんなもの?」という程度でした。

★手術後
手術後、数時間はかなり手がパンパンになります。包帯でぐるぐる巻なわけですが、「よく手を動かすよう」に指示されます。これは切った靭帯がくっついたり?しないよう、また解放された神経が早く元に戻るよう、など色々理由があるようです。「切った後」ですから、麻酔が切れた後はカッターなどで手を切ったような痛みがあるかと思っていましたが、そういった感じの痛みはさほど感じませんでした。鈍痛のような感じです(痛み止めが効いていたせいもあるかも知れませんが)。
手術翌日、包帯を取ってから消毒、その後はちょっと大きめの絆創膏を貼ります。手術翌日にこの程度?と思いますが、切開部が小さいからこの程度で十分なようです。1~2週間は水に濡らさないように言われますが、そんなの無理です(笑)。シャワー(流水)はokで、お風呂はダメとのこと。絆創膏はどちらかと言うと、縫った後の糸をどこかに引っ掛けないための保護みたいな感じでした。


手術後しばらくはまだ手根管症候群特有の痺れが残っていましたが、1~2週間くらいの間に徐々に軽減していきました。極度の痺れからくる痛みはほぼなくなりました。が、手術後1ヶ月経っても片方の中指がまっすぐ伸びず、伸ばそうとすると痛みが走る症状が残っていました。手術失敗か?とも疑いましたが、「あー、ばね指だね」と診断され注射1本打たれた後はそちらも程なくして回復しました。


最後に
現時点で手術後から約3ヶ月程度経っていますが、完全に以前の手と同じように戻ったか?と問われると、実際はまだ手に違和感があるのが正直なところです。筋力が落ちているせいかも知れませんが、常に「手が疲れている」ような感覚はあります。ペットボトルは簡単に開くようになりましたが、立ち上がる時に手をついて立ち上がるにはまだ苦労します(というか怖い?)。ただ、ゆっくりとではありますが、治ってきている実感は確実にあります。

今は手が痺れていた時のことが思い出せないくらいですが、病気の間のあの時の苦痛は本当に辛かったという他ありません。正直、あのまま手術をしなかったらどうなっていたか?を考えると、末恐ろしくなるくらいです。

このレポートが手根管症候群で悩まれている方々の参考になれば幸いです。

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  • 日頃の疲れもあったのか、突然肘から手先にかけてのしびれと痛みが走り、仕事に支障が出てしまい来院。症状
    5.0 ゆう 津山整形外科クリニック(石川県 野々市市)
  • 太ももが痛くて受診をしました。すると、股関節の軟骨がすり減っていることがわかりました。手術をするほど
    5.0 タマキ 一般社団法人医皇会そうえん整形外科骨粗しょう症・リウマチクリニック(兵庫県 神戸市東灘区)
  • 母の薦めもあり お世話になりました。 左指の痺れがあり神経伝導検査。手根管症候群で手術しました。先
    5.0 おみえちゃん はしもと整形外科(和歌山県 岩出市)
  • 5/13に初診。精密検査の上、手根管症候群と診断され、部位注射で治療を試みるも症状は治まらず。(右手
    5.0 笑レクです!。 くらげ整形外科(千葉県 千葉市花見川区)
  • 越してきたばかりでどこの病院に行けば良いかわからず、他の方の口コミを見てこちらを受診しました。
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