お尻の違和感を放置していると突然の出血…内痔核でした。完治から3年後に…？

初めて発症したのは大学3年生の時でした。
もともと1年近く、長時間座っているとお尻が痛いような痒いような、違和感に襲われることはたびたびありました。
うつ伏せになって寝ると翌日には治っていたので、原因もよく分からないけれど肛門科に行くのも恥ずかしい、とそのまま放置してしまっていました。

そんな生活を続けていると、ある日トイレで用を足しているとお尻から出血。
それも多少の血便ではなく、ぽたぽたと血が滴り落ちて便器が赤く染まるほどでした。
痛みはほとんど無かったものの、あわてて調べてみるとやはりどうやら痔の疑い。
座浴で出血が止まるまで患部をあたためたところで流石に肛門科へ急いで向かいました。

診察の結果、比較的小さい内痔核が2個見つかり、そこから出血していました。
患部が膨らんで少し外に出て来てしまっているとのことで、軟膏が処方されました。
1週間足らずでみるみる回復し、これでもう内痔核ともサヨウナラ、と思っていたのですが・・・。


それから3年後。社会人になり、職業上デスクワークが増えていました。
数ヶ月間繁忙期が続き、長時間座りながら業務を遂行する毎日でしたが、日々お尻に経験があるような違和感・・・
しかしそれを理由に仕事量を減らすことも出来ないため、我慢しつつ生活していましたが、ある日目が覚めるとまともに歩くのも困難なほどの痛みと異物感。
鏡で見てみると出血は無いものの3～4cm大にもなる腫れが完全に確認出来るほど飛び出しており、観念して病院へ。

症状は変わらず内痔核でしたが、以前よりかなり大きくなってしまっており、座薬型の中へ注入するタイプの軟膏が処方されました。
最初はなかなか上手く使うことが出来ませんでしたが、慣れてくると数日で腫れが引いていきました。
また、座るのも歩くのも困難な日々が続きましたので、流石に仕事はセーブさせてもらい、家にいる時は殆ど横になって過ごしていました。


お医者さんから話を聞くと、内痔核は殆どの人が常に患っているいわば国民病とのことです。
ただ、レベル0やレベル1など、自覚症状が無い場合が多く、そこから更に大きくなりレベル2等になると初めて自分が痔だと自覚する、とのことでした。
そのため、本当の意味で根本的に治すには手術で患部を切除が必要なものの、よほどのレベルにならない限りはそこまでは不要とのお話もありました。

私は再発から数年経った今でも、トイレで用を足した後に毎回ほんの少しの異物感があります。
しかし、お尻に力を入れて椅子に座るとすぐに内側へ引っ込んでいくのがわかります。幸い、痛みや出血は伴っていません。
このように、必ずしも手術をするのではなく上手く付き合っていくこともひとつの道であり、決して珍しいパターンではありません。

一番最初に発症した時は誰しもが恥ずかしいかと思いますが、思っている以上に痔を患っている人は身の回りに多くいます。
無理に痛みに耐え、重症化してしまう前にかならず病院へ行きましょう。
痔は国民病なんだ、そう思うだけでも少し緊張感/抵抗感がほぐれませんか？