56歳・男性、歪みと視力低下で受診し、加齢黄斑変性症の治療中です。その2年後の経過です。

現在56歳・男性　加齢黄斑変性症で治療中です。

病気の発覚は２年半くらい前に車を運転中にエアコンの吹き出し口を左目で見ると
歪んで見えることに気が付きました。
それ以前も数年くらい前から視力が落ちているように感じ、従来の眼鏡の度が
合わなくなったものと思って眼鏡を変えていました。

歪みを感じてからは、尋常ではないと思い、2016年7月に近くの眼科を受診しました。
そこで加齢黄斑変性症の初期段階という診断で、暫く経過観察を行いましたが、
症状が進行したため、抗VEGF療法として2017年6月～8月に眼球内にルセンティスの注射を行いました。

この注射は初回は１ヶ月ごとに３回連続で注射をし、その後状態に応じて注射を
追加するようになっています。
主治医からは患者の1/3は３回の注射で落ち着き、1/3は追加注射で維持、
1/3は注射をしても悪化すると言われました。

私は、8月の3回目の注射までで少しは落ち着いたのですが、徐々に歪みと
ごく薄いサングラスを左目にしているような減光感がでてOCT検査で再発が
認められ、11月に4回目のルセンティスの注射を行いました。

注射時は3日前から抗菌剤の目薬を1日4回点眼し、当日は手術室で注射を
するのですが、局所麻酔をするので痛みは全くありませんでした。
注射当日は大きな眼帯をつけ帰宅し、翌朝通院して外します。

現在、前回の注射から3ｹ月が経過しましたが、また、歪みが気になってきました。

この病気は現在、完治できる方法がありません。
最悪の場合、両目に発症して社会的失明になることもあるそうです。
現在研究中のips細胞での成果に期待します。

また、この治療に使用している抗VEGF注射が非常に高価であるのが難点です。
保険適用(３割負担）で１回の注射の自己負担が約５万円になるので
気軽に注射できません。
もっと薬価が下がってくれればと思います。
また、この治療は「注射」扱いなので医療保険も適用外です。

前回の注射から約2年経過しました。
眼科には2ヶ月ごとに受診しOTC検査で経過観察をしています。
診察結果は進行が止まっているという状態とのこと。
視力の低下は出ていませんが、見え方の歪みは良くなった訳ではなく、
パソコン作業をすると非常に目が疲れますが、このまま現状維持で
悪化しない事を願います。