ストレスからきた、鋭い痛みの肋間神経痛。時にはアバウトな気持ちも必要。

ある日、突然、胸の中心部奥に痛みが走りました。
ひきつれるような、「いたたたたーっ」という感じの痛みです。心臓をナイフでざっくりされるような、といったらよいでしょうか。

あまりの痛みで体を、「く」の字に曲げてしまうほどでした。それまでに感じたことのない痛みで、ひきつれるような感じがおさまらないため、とうとう家人が救急車を呼んでくれました。
　自分としては、心臓に異常が出たのか、と思い、慌てました。

　しかし、診断の結果は何と「肋間神経痛」でした。
　肋間神経痛とは、様々な原因が考えられるものの、私の場合は問診の結果、過度のストレスによるものであろう、ということでした。

　その2,3日前に、亡くなった姑の49日の法要を自宅で行いました。
　寒い冬の日に、多くの親戚を案内しての霊園での納骨、お坊さんの手配、仏壇の開眼供養、ホテルでの会食手配、など、今までに経験したことのないことをこなしたために、心身共に緊張し、疲れてしまったのが原因であろうとの医師のお話でした。

　「ああよかった、心臓がどうかしたのではないのなら、まず大丈夫・・・」
　と、自分で納得したら、なんだか気が楽になりました。

　その後、一度も肋間神経痛の症状は出ておりません。

　思えば、「うまくやらなくちゃ」「座布団を買わなくちゃ」「お坊さん用の座布団は立派なのを買わなくちゃ」「新品の仏壇のまつり方は」などなど、普段は考えない、新しいことが次々に出てきたために、心身がパンク状態になっていたのでしょう。

　これに懲りて、人生何があっても、「まあこんなものでいいか」という、アバウトな気持ちを持つことも必要なのだ、　ということを学びました。