妊娠半年で子宮頸管無力症が原因の切迫早産に…無事に出産できました！

〈発症のきっかけ〉
27歳の時でした。
妊娠6ヶ月目の頃、いつもの妊婦検診にて「子宮頸管がだいぶ短い！もう産まれてしまう！絶対安静の状態です！仕事先に連絡したり準備があるだろうから、今日は一旦家に戻り明日朝一から即入院して下さい！」と突然の入院を言い渡されました。
この時点での診断は【切迫早産】でした。
入院後、数日の経過観察の後【子宮頸管無力症】とさらに診断がつきました。
正確には【子宮頸管無力症による切迫早産】という診断のようです。

〈病気について〉
【子宮頚管無力症】とは、子宮頚管(赤ちゃんの通り道になる子宮腔と膣をつなぐ部分)が短くなり、本来は開かないはずの子宮口が、妊娠中期以降に陣痛でもないのに開き始めて妊娠が維持できなくなる疾患。早産や流産を引き起こす原因となる。
【切迫早産】とは、正期産と呼ばれる妊娠37週～42週未満より前に赤ちゃんが生まれそうになる状態のこと。

子宮頚管無力症であった為の切迫早産、ということでした。

〈当時の状態〉
担当医に「お腹の張りはどうだったか？」「無理はしなかったか？」「出血はなかったか？」等々聞かれましたが、当時は自覚症状が全くありませんでした。
切迫早産でよく聞く突然の出血もなく、立ち仕事で力を使うことも多々ありましたが、お腹の張りを自覚することもありませんでした。
お腹の張りという感覚がよくわかっていなかっただけで、今思えばお腹の張りは入院前はかなり頻繁にあったと思います。

〈原因として考えられること〉
【切迫早産】の原因の1つは【子宮頚管無力症】にあります。
そして【子宮頚管無力症】の原因は基本的に不明と言われており、子宮頚管が元々短い、子宮に奇形があるなど、体質的なものであるとの説明でした。
体質以外の原因では、子宮頸部円錐切除術や子宮内容除去時の無理な処置などを受けたことがあると、子宮頚管無力症の発症率が高まるといわれるそうです。
私の場合は体質、無理な処置のどちらにも原因が思い当たりました。

〈治療、術後について〉
入院後数日経過を見ても子宮頚管の長さが戻ることはなかった為、1週間後に子宮頸管を糸やテープで縛って閉じる手術が行われました。
手術には内子宮口側で閉じるシロッカー法と、外子宮口側で閉じるマクドナルド法があるそうですが、私はシロッカー法でした。
手術前日は夜から絶飲絶食で、下の毛の処理を全てされました。

手術当日は午前中からの手術で、全身麻酔が施され寝ている間に手術はすぐ終わりましたが、夕方1度目覚めた時点では吐き気があり点滴の量を多くされ、その後気絶するかのように眠り続け、再度起きた時には深夜でした。

術後翌日は尿管カテーテルがつけられていて、自力でのトイレはその翌日からだったと思います。
その後、術後観察と定期検診を受けながら引き続き1ヶ月半入院していましたが、早産は止めることができず予定日より早く産むことになってしまいました。

出産時にはシロッカー法で一旦縛って閉じた子宮口を開き、通常通り出産します。
私の場合はさらに逆子で帝王切開の必要がありましたので、下半身麻酔をし、シロッカー法で縛った子宮口を開き、その後通常の帝王切開法で出産しました。
予定日まではもちませんでしたが、手術をしていなかったら子供の健康状態に影響するかもしれないレベルの低体重児となっていたかと思いますので、1ヶ月半引き延ばせただけでも本当によかったと思います。