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難産をきっかけにパニック障害を発症。胸の不安感と動悸の激しさが突然起こる。

心の旅  (50歳代・女性) 2016年06月29日
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病気
パニック障害出産
病院
独立行政法人 国立病院機構 福岡病院
関連
動悸・息切れ気が滅入る・不安

この症状がまさか病気につながる一つの怖い発作だとははじめのうちは信じられませんでした。
元々人前で緊張するタイプなので ただのあがり症だと信じていました。

ある経験をきっかけに症状が知らないうちに進行していたと今思えば頷けます。
それは第一子を妊娠した時のことです、順調に8か月までは自分の体重がそれほど増えることなく普通に生活する上で自分でも特に気をつけていたわけではないのですが良好な体重を維持しているとのことを検診のたびにアドバイスを受けていました。体重は42キロから8か月目に49キロまで7キロ増えただけでした。
主治医は厳しい管理をする医師ではなかったので、結局お産までこの体重を維持できれば良かったのですが8か月以降、週に2キロのペースで体重が増えていき食欲と動かない生活のせいであっという間に15キロ体重が増えてしまいました。
体重が増えるとお産がきつくなると言うことをもっと早くに知っていれば、時すでに遅しで「まな板の鯉」状態です。

陣痛が始まり18時間が経過するのに子宮口がなかなか開きません、私より後にお産にみえたかたが次々に赤ちゃんの産声が聞こえてきました。
24時間経過しても痛みは増すばかりですが子宮口が硬くてお産が始まりません・・私は、恐怖でいっぱいでした。このときの記憶がずっとあるのでしょうね、結局、陣痛促進剤を大量に使い始めました。
私はその時はわかりませんでしたが、陣痛促進剤を使うとすごい勢いでお産が始まります。そして心臓の鼓動が異常なくらい早くなります、それまで長時間の陣痛のせいで体力が失われています、酸素マスクをつけられて息をするのも絶え絶えでした。近くに誰かがいないと不安を感じましたしこのまま意識を失って死んでしまうのではないかと、お産でこれから赤ちゃんと対面するのに恐怖感と痛みで朦朧としてしまいました。

その時の動悸の酷さから普段はなんでもないのですが、人前で緊張する場面に遭遇すると思わず心臓が口から飛び出しそうなくらいの勢いで動悸が起こります。

その後この症状は、もしかすると何らかの病気ではないのかと自分でも心配になり受診することを思い立ったのは10数年後のことでした。今思えば、お産の前には、普通にスポーツしたりジョギングしたり運動を行っても平気でしたし、むしろ、運動をしていて体が軽いのが普通でしたから。

ただ、ひとつだけ言えるのは、仕事中に緊張することがあっても、あれほど酷い動悸を自覚したことはお産の前にはありませんでしたので、お産のときの自分の体重の維持管理の失敗と普通分娩のときに使用した陣痛促進剤が何らかの原因ではないかと思いだしています。

妊娠中の体重管理の難しさとお産をこれから迎える若い女性のためにも重要なことは、ただひとつです、太らないこと、これだけです。
そして、パニック発作が起こるような状況を作らないことと予防のためには、薬を服用することも選択肢の一つです。運動と自分の体調管理が如何に大切なことか痛いほど理解しました。

自然分娩の大切さはその後育児をする上で考える暇がないほど多忙な毎日を送ることになりますので事前に余裕を持ってお腹の中に赤ちゃんが居るまでの10か月ゆっくりと考える時間があるので勉強することと仕事を持つ女性は、なるべく生む直前まで仕事に従事していたほうが絶対にお産は楽です。これは、実感です。

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