睾丸にできたシコリは睾丸腫瘍と診断されました。

結婚して間もない頃、主人の睾丸にシコリのようなものがあることに気が付きました。
痛みなどはないようで、一見しては分らないのですが、よく見ると片方だけが少し腫れているようにも見え、触ってみるとあきらかにゴリゴリした感触の部分がありました。

近所の総合病院で受診したところ、それが、精巣腫瘍と判明しました。
精巣腫瘍は睾丸にできた腫瘍ですが、睾丸腫瘍はそのほとんどが、悪性、すなわち癌です。

この診断を受け、睾丸摘出手術を勧められましたので、この時点で癌専門の病院に紹介状をお願いしました。

癌専門の病院に行くと、全てが手際よく、血液検査で腫瘍マーカーを調べ、レントゲン検査や腹部エコー検査などで転移の有無を調べました。

この腫瘍は、２０代や３０代の発症が多いらしく、主人も当時は３０才でした。
普通の腫瘍に比べて転移の発症率が少なく、肺やリンパなどに転移する場合があっても、適切な治療で十分根治が可能な癌であると説明を受けました。

幸い主人の場合は、その時点では転移は見当たらず、睾丸を手術により摘出するのみの治療でした。


早速、手術の日取りが決まり、当日は全身麻酔での手術でした。
下腹部から切開し、睾丸に繋がる管ごと摘出しました。

摘出した睾丸の組織は病理検査にまわされ、後にやはりガンだったと判明しました。
退院は１０日後くらいだったと思います。

その後５年は定期的な検査で経過観察が必要になります。

このように転移がなく手術のみで終わった場合も１０％ほどの確立で再発するそうですので、治療が終わったからといって安心せずに、定期的な検査は必ずうけ続けなければなりません。